土岐麻子ちゃんの「TOKI CHIC RADIO」の公開収録+ディナーショーのサポートで今年も熊本へ行って参りました。なんと今回で連続6年目。さらに会場であるANAクラウンプラザ熊本ニュースカイのCMソングにも土岐さんと一緒に作った楽曲「picture frame」を使って頂いており、熊本との嬉しいご縁は深まるばかり。

 

 

 

 

 

まずパワー注入ということで、毎年恒例の埼陽軒でラーメンを。

 

 

豚骨ベースですが、イメージする博多のラーメンよりもう少し香ばしくて、あっさりしている印象。年に数回しか食べないラーメンですが、埼陽軒のラーメンは本当に好き。来年ももちろん行く!

 

 

 

 

本番。司会のFM熊本・松田結花アナウンサーにまさかの虫をコーティングしたゲテモノチョコを差し出されたりと、例年に無い破天荒な展開。

 

これから歌う土岐さんが食べ物を口にする訳もなく、それほどは歌わない僕が頂いたのですが、ゲテモノチョコ、よく言えばカリカリ部分を虫が担当している「小枝」みたいな……。ただ、カリカリというよりはシャリシャリした食感で、途中からは口の中いっぱいに広がる節足動物感……。タンパク質豊富みたい……。

 

©︎ (株)WCJAPAN

 

例年にない展開といえば、土岐さんの計らいで僕が他の方に提供した楽曲も披露させて貰い、会場の皆様にもお付き合い頂く形になり大変恐縮です。本当に楽しいあっという間のライブでした。今年もありがとうございます。

 

 

 

翌朝は午前中にテレビ熊本の「英太郎のかたらんね」にて土岐さんと「picture frame」を。生放送に出演させて頂きありがとうございます!貴重な機会!

 

 

 

 

僕はここで皆さんとお別れして、毎年恒例の一人旅。一昨年行った鹿児島も、去年行った天草も本当に最高で、どちらかに再度行こうか迷ったのですが、今回はフェリーで熊本港の対岸にある長崎県の島原へ。

 

江戸時代の鎖国がはじまった一因とされる「島原の乱」でも有名ですが、近年で言えば平成の頭に起きた雲仙普賢岳の噴火も記憶に新しい島原。

 

 

島原城や武家屋敷群という有名な観光地は軽くチェックしつつ、一番行って見たかったのは雲仙岳の近くにある温泉。雲仙市小浜町雲仙小地獄という大変なる萌え町名に存在する、その名も小地獄温泉。
 

 

クソ熱湯の、クソ白濁の、クソ硫黄泉で、最高でした。2日ほど経過しても身体がほんのり硫黄臭がしてました。

 

 

 

 

帰り道。容赦なく悠然とした島原の自然。僕は五島列島〜島原〜天草のリアス式海岸が大好物のようです。最高です。

 

 

 

 

平成3年の雲仙普賢岳噴火の際に火砕流が飲み込んだ民家。こちらも島原の自然の一側面。未だ一部が保存されています。

 

 

 

 

夜は島原の郷土料理が食べられるお店で大将が呑みながら歌う中条きよし「うそ」を堪能。大将の島原弁、格好良い!

 

 

具雑煮、ガンバ(フグ)の寿司、白玉をざらめと生姜の汁で食べるかんざらし……というTHE 島原セットが1500円くらいで驚愕のコスパ。

 

 

 

翌朝。日本列島全般を覆う低気圧で朝から雨だったので、市営温泉で長湯をしてふやけ倒し、六兵衛というサツマイモで作ったうどん状の郷土料理を。

 

 

うどんよりは千切れやすいですが、その分食感も軽いし、全然癖も無い!「グルテンフリーのUDON」を高らかに謳ったら西海岸のセレブにも売れそう……!

 

 

 

 

午後には雨もすっかり上がり帰りのフェリーも一安心。旅の思い出にと島原明月堂で島原かすてらをひと切れ試しに買ってその場で食べてみたらめちゃくちゃ美味しかったので、結局箱ごと買ってしまった。色んなフレーバーが入っていましたが、レモンカステラが特に最高!

 

 

 

小地獄温泉で買った温泉ゆで卵のことをすっかり忘れカバンの中で潰したのを除けば、全てが円満に過ぎて行った島原の時間。

 

ここで、いつものように予定を詰め込み過ぎないのが吉と、少し早めに島原港に向かいフェリーのチケットを買おうとした矢先、僕の目に飛び込んで来た漢字2文字。

 

 

 

 

欠航

 

 

 

 

しーーーーーーーーん

 

島原は数時間前から雨が上がっていたので、低気圧のニュースなど全くの他人事で高を括ってた……。

 

僕「あ、あのぅ……島原から陸路で熊本空港まで行く(有明海を佐賀経由で一周するコース)となると何時間くらいですかね」

 

誘導員さん「そうですねー、普通だったら3時間半くらい……。もし混んでると4時間以上は掛かりますかね」(注:金曜の夕方です)

 

 

 

フェリー使って空港まで1時間半の予定だった……

飛行機間に合わない……

チケット取ったの最終便……

明日仕事……

やっばい……

 

 

 

茫然自失としていると、誘導員さんが無線でどこかに連絡を取ってくれました。

 

誘導員さん「お客さん、ここから北に30分くらいのところに多比良港っていうのがあって、そこから有明フェリーっていうのが動いてますね。そっちは内海なので大丈夫みたいです」

 

 

嗚呼、神様、仏様、誘導員様……。本当にありがとうございます……。それならギリギリ間に合う……。

 

そんなこんなで、島原港→多良間港→(フェリー)→長州港→阿蘇くまもと空港というルートに急遽変更。本来予定していた移動時間プラス1時間くらいで何とかなりそう。

 

 

何なら行きと帰りで違うフェリーに載って帰るの、とっても良い……。ここまで図太くポジティブシンキングに育ててくれた父さん母さん、ありがとう……。

 

 

そんなこんなで、若干のトラブルもありつつ、いつもと比べたら遥かに軽度なハプニングで24時間弱の島原滞在は終了。今回も小地獄温泉でおばあちゃんに島の名所を教えて貰ったり、郷土料理のお店の大将にずっと話し掛けて貰ったり、カステラ屋の方にご厚意でお茶を出して貰ったり、港の誘導係の方に助けて貰ったり……多くの優しさに包まれたなあ。自然の雄大さにも、硫黄の匂いにも包まれたし、カバンの中もゆで卵の黄身に包ま……また絶対に来よう。

 

 

フェリーのスピートと潮の匂い。帰りはいつだって切ない。ゆっくりと非現実の世界から岸壁を離れて、徐々に現実に戻って行く、そんな速度と匂い。ああ、こう書きながらもう旅がしたい。島原の皆さん、本当にありがとうございます。

 

未だダラダラと断捨離中の僕ですが、旅をしたい気持ちが強すぎたのか、東京に戻って来てこんな真鍮のオブジェを購入してしまいました。

 

 

「穀雨」というジュエリーのお店の方の作品。しばらくはこれを眺めながら次なる旅を夢想します。灯台って孤高でめっちゃ良いわ……。

 

 

 

最後に、改めて6日に配信がはじまった土岐麻子ちゃんの新曲「picture frame」を。土岐さんと音楽愛を込めまくって作ったので、皆さんぜひiTunes Store等の配信でゲットして下さい。よろしくお願いします。