すみません…
ブログの事をすっかり忘れており、長らく放置してしまいました。
これから更新続けて参ります🙇♂️
さて、以前の記事の続きになりますが、Kくんと揃って念願の試合へ出場する事になりました。
しかもこの大会にはジムから自分とKくんだけでなく、黒田さんも出場する事に!
黒田さんはアマチュアで既に2戦の経験済み(といっても黒田さんもオープン戦のみ)
ところが、この頃のアマチュアはルールが厳しく、フックを打つとオープンブローを注意されたり、ダッキングなどの頭を動かすディフェンス動作が大きければバッティングの注意が来たりと少し勝手が違いました。
当時はこちらのグローブを使用。
黒田さんもスパーリングではジム内で無双していたものの、アマチュアでは注意が重なり反則を取られて失格負けが続いていたのです。
黒田さんはアマチュア初勝利を!
自分とKくんはデビュー戦勝利を目指して大会へ臨むのでした!
そんな3人が出場するアマチュアの大会は横浜市民大会。
会場は横浜文化体育館で行われます。
初めはスパーリングこそまともに出来なかったものの、徐々に色々な選手とやり合う事が出来るようになり、自信を深めていた高校生古橋。
もちろんKくんもモチベーションは高く、日々の練習にも熱が入っています。
黒田さんは相変わらずジム内で無双中。
相手になるのはプロ選手だけでした…
さあ!
そんなやる気に満ち溢れた3人がいよいよ試合当日を迎えました!
俺は実戦向きなんだ…
今日は華麗なるデビュー戦を飾ってやる!!!
そんな思いを胸に秘めた高校生古橋。
やる気に満ち溢れた当初の思いとは裏腹に試合開始時刻が近づくとどんどん不安になってくる…
相手強そうだな…
こんなグローブでやるのか…
今までの練習で大丈夫か…
なんて思ったり。
そんな不安をよそに先に試合を行った黒田さんはRSC勝ち!
つまりTKO勝利ですね。
その次はKくんで、しっかり見せ場を作っての判定勝利!
2人共に勝利で自分の番が回って来ました。
自分の不安は最高潮に達し、試合開始のゴングが鳴らされました。
そんな心理状態だと試合のリング上はいつもスパーリングでやっているリングの感覚ではなく、どこか雲の上にいるというか、フワフワとした地に足がつかない状態。
おまけに相手がやたら遠くに感じ、こちらのパンチは届かない…そんな感覚に陥りました。
そうなると手数を出す事が出来ず、1発良いのを入れてやる!と無駄に力んで大きいのを狙ってしまうもの。
その通りに相手がパンチを出す瞬間に右の大振りを振っていました。
当然ながらそんなパンチは当たりません。
2、3回繰り返すと相手も分かって来たのか、パンチを出すフェイントを入れて来ました。
そのフェイントに見事に引っかかり、右の大きな空振り…と思いきや、打ち終わった瞬間に相手の右がクリーンヒット!
そのままスタンディングダウンを取られてしまいました。
こうなるともうパニックです。
とにかく挽回しなきゃ!その為には1発デカいのを!と焦りが焦りを呼び、負の連鎖が始まります。
相手は当然同じパターンで攻撃に転じればいいので、この時点で勝負ありでした。
ダウンを貰った時のように、相手がフェイントを入れ、そのフェイントに見事に反応して右の大振りが空を切る…
違ったのは相手の打った右の感触でした。
グシャ!!!
と嫌な音がしたと思ったら左目の視界が歪んでいます…
それと同時に強烈な痛みと吐き気。
完全に戦意を失ってしまいました。
最初と同じくスタンディングダウンを取られてカウントが進みますが、途中でストップの合図。
セコンドは止めるの早いよ!と不満気でしたが、当の本人は
「早く止めてくれて良かった…」
と完全に戦意喪失。
今思っても本当に情けない笑
1R1分程でRSC負け(TKO負け)
終わった…と安心したのも束の間。
強烈な痛みと吐き気が思い出したかのように襲ってきました!
1人では歩けず、その場でへたり込んでしまう程に。
腫れはないものの、もしや眼窩底骨折では?との疑いが。
安静にしてても回復の見込みが無いため、会場へ救急車を呼ぶことになりました。
大丈夫?
と周りからの心配を受けるも尋常じゃない痛みと吐き気にそれどころではありません。
少しして救急車が会場へ到着。
試合を終えた全選手、スタッフが心配そうにこちらを見ている中、自分は救急車へと運ばれました。
「情けない…」
救急車へ乗るまで痛み、吐き気に加えて情けなさが自分を襲いました。
そのまま病院へ運ばれ診察を受けるも眼窩底骨折は無く、安静にすれば回復するだろうとの診断。
その時の様子をこちらにも簡単に書いたのでよろしければご覧ください。



