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川崎新田ジム 古橋岳也ブログ

川崎新田ジム所属 古橋岳也のブログ。

また期間空いてしまいました…


さて、以前の記事では救急車で病院送りとなった激苦なアマチュアデビュー戦について。

それから2週間ほどジムを休み、復帰をしました。


あんな目に遭っても辞めるという選択肢は自分の中では出てこず。


言い方は悪いかもしれませんが、とにかく普通が嫌だったんです。


今は十分に働く事の大変さを理解しているつもりですが、当時は普通に進学、または就職して会社員。


そのまま環境の変化もなく気付けば定年で高齢者へ…


と、もの凄く浅はかな考えで「普通」の将来を想像し、こうはなりたくないと勝手に思っていました。


「明日は何か楽しいことないかなー」


なんて、なんとなくその日を楽しく過ごしていた事にも嫌気が差したのかもしれません。


復帰後はやっぱり練習楽しくて毎日が充実してたのを覚えています。


その後はスパーリング大会やアマチュアの試合にも少しずつ出る機会が増え、勝ったり負けたりしながらもなんとか経験を積んでいくことが出来ました。


ただ、そんな中でもどうしても自分を苦しめた事がありました。


それは本番での実力発揮が出来ないこと。


スパーリングでは格上の選手でも圧倒していた!という実力ではなかったのですが、考えた事、思った通りの事はちゃんと出来るんです。


それなのに何故か本番のリングでは身体が固まり、頭が真っ白になるくらい何も考えられなくなる。


そんな状態でした。


そんな悩んでいる時に出会ったのがメンタルトレーニング。


新田会長の繋がりでスポーツ心理学の第一人者である高妻容一先生がジムで講演をする事になりました。


その講演を聞いて自分に足りないのはこれだ!と食い入るように話を聞いていました。


その後、ジムでも定期的に高妻先生のゼミ生がジムにも訪れてサポートを行っていただき、心・技・体の心の部分を伸ばしていくことになりました。


その時にお世話になったテキストはこちら。


この本でボクシング人生変わったと言ってもいいかもしれません。


そんな「心」の部分のトレーニングにも励み、ようやく迎えたのがプロデビュー戦。


2007年4月17日の事でした。




その②に続く…

6月7日の前日計量では600gオーバー、再計量でパスとなりました。

たくさんの方にご心配、ご迷惑をおかけしました。

本当にごめんなさい。

前回の反省を踏まえ、経過をご説明し、同じ失敗は繰り返さぬようにします。


まずは前回の状況から。

ざっくりとやり方をお伝えすると体脂肪をとにかく削り、最後に水分を抜いて…というもの。

自分は約8kgの減量を行いますが、4kgの体脂肪を削り、4kgの水分を抜いていました。


こちらは計量前日のいわゆる水抜き前の状態。


いわゆる水抜きはリミット体重の7%(スーパーバンタムだと3.85kg)と言われていますが、ご覧の通りここからだと4.8kg

いつもこんな感じなので、特に焦りも無かったのですが、まず一つ目の見直しポイントです…


お風呂に入り休憩を挟みながら約3時間。

寝る前の体重はこちら。


計量前日はこれで終了し、500mlのペットボトル一本を飲んでから就寝。


そして、計量当日の朝がこちら。

文の通り8時から水抜き開始を行いました。


約1時間


800g程落ちたのでお水入れて休憩。

最後の脱水前の体重が56.8kg

2時間弱で1.5kgなのでギリギリ行けるかと思ったのですが…


これが30分前。

お!意外と良いペース!と思い、ここでお水を200ml入れました。


これがまずかったのか、確かに300g落ちたのですが、飲んだお水を足すと-200g

あと休憩も長く取ってしまいました…

時間切れで55.9kgで計量会場へ向けて出発する事に。


ただ、汗は順調に出ている。

会場へ行くまでの代謝+唾出しでギリギリ行けるか…と再計量も覚悟した上で会場へ。


道中は唾が出やすいようフルーツ系のガムを噛んで唾が溜まったら空にしたペットボトルへ吐いて…

を繰り返して350mlのペットボトルがほぼ一杯になるくらいに。

(汚くてごめんなさい…)


そして、計量会場到着。

自分の順番が来るまでひたすら上記の作業を繰り返していました。


300mlは間違いなく出たから寒さで体重落ちなかったとしても残り200〜300g

最悪パンツ脱いで全裸計量か20〜30分粘ればなんとか!!!

と思い、自分の番が来たので秤へ乗ると…









「古橋選手600gオーバー」









まさかの家に出る前と同じ数字が告げられました。


それを聞いてのこの表情。


計算と違う…

頭の中は“?”でいっぱいでしたが、まずは600gを落とさなければ。


来る途中に最悪の事態に備えて近隣のサウナ施設を調べましたが、ラッキーな事に計量会場のホテルにスポーツジムが併設されており、そこにサウナがあるとの事。


すぐにそこへ向かうとプロモーターである大橋会長からすでに手配がされていました。

ご迷惑をおかけしているのはこちらなのに、本当にありがとうございます。


温度は低かったものの、サウナの中でウロウロと歩き回っていると汗はすぐに出始め、30分程で600g落とす事が出来ました。


そして、1時間後の再計量


無事にパスとなりました。


以上が前回の再計量となった事の顛末です。


改めて関係者の皆さま、応援していただいている皆さま。

お騒がせしてしまい申し訳ありませんでした。




前回の反省を踏まえ…


・水抜き前の体重は水をしっかり飲んだ状態(4リットル以上)で59kg未満

・Twitter、Instagram、facebookにて1週間毎の体重、体型報告

・1週間切ってからは毎日の報告

・前日の脱水はTwitterまたはInstagramでのリアルタイム配信

・体重計を電池変えてジムの秤と合わせる


以上をお約束します。


ちなみに今朝の体重、体型はこんな感じです。






前回のような失敗は起こさず、必ずベストコンディションで試合に臨み、ベルト奪って来ます!


ベルト奪ってみんなで写真撮りましょう!

試合直後からたくさんの反響があり、びっくりしました。

文句の付けようがないくらいの完敗だったにも関わらず、ありがたいお言葉ばかり…

本当にありがとうございます。


SNS上では綺麗事のように井上拓真選手に完敗!

さすがに強かった!

なんて書いていますが、正直めちゃくちゃ悔しいです。

あの時ああしていれば、もっとこうしていれば…なんて思う事は試合後にたくさん出て来ました。

これで拓真選手が嫌なやつだったら開き直れるのですが、とっても好青年なんです。

逆に自分の事が嫌いになってきます笑


負けを受け入れられないわけでは無いですよ。

文句の付けようがないくらいにやられたのが本当に悔しいんです。

でも、ああしていれば、こうしてあればと思っても本番で発揮出来なかったのが自分の実力。

もちろん言い訳なんてありません。


ただ、試合後から目をつぶって寝ようとするとあの光景が思い浮かんだり、逆に自分が勝った夢を見ても起きたら現実は違ったなんて事も。

しばらくはこんな状態で気分良く睡眠は取れないでしょう笑


実際に試合当日はコンディションも文句ないくらいに仕上がりました。

(前日の計量の件はひとまず置いておきます…)

当日計量でも前回の試合とほぼ同じ。

心技体は全て整っていました。


ただ、圧倒的に「技」で上回られた。

そんな印象です。


自分の引き出しが空っぽになるくらい相手に上回られ、「心」、「体」の部分でどうにかしようとした結果が大差の判定負けです。


この日のために笠トレーナーと毎日取り組んでいた事が発揮出来なかった。

それがどうしようもなく悔しく、申し訳なくもあります。

なので、7日のあの日の試合は怖くてまだ観れません。


また、ダメージはどうだ?と色々な方からご心配をいただいておりますが、ありがたい事に身体は無事です。

右目上の傷のみ、信頼しているドクターに診ていただき縫合しました。

本当に色々な方に助けられてばかりです。


現在は少し休んでから各方面へお礼のご挨拶をと思っておりますが、正直家から出るのも躊躇ってしまいます。

本当に申し訳ないのですが、あまり人に会いたくありません。

どこか自分の事を知らないど遠くの場所にでも…なんてふと思ったり。


こんな薄情でセンチメンタルな状態になっていますが、きっと2、3日すれば落ち着くでしょう。

今はひたすらに落ち込ませてください。

今は自分の嫌〜な面とひたすらに向き合う時間です。


さて、こんな終わり方をするのは嫌なので、最後は皆さんへの感謝をお伝えさせていただきます。


日頃から支えてくださる皆さま、そして、試合をご覧いただき自分を知っていただいた皆さま。

本当にありがとうございます。

いつもそうなのですが、自分1人であのリングに立つのは本当におっかないです。

皆さんの後押しがあるからこそあの舞台に立つ事が出来、結果を残す事も出来ています。

今回は判定負けという結果に終わりましたが、ここが終わりではありません。

少しお休みをいただきますが、次に向かってまた動き出します!

その際には改めてご挨拶致しますね。


この度は古橋岳也を応援、サポートいただきありがとうございました。

今後ともどうぞよろしくお願いします。


古橋岳也