現れた偉人たちは皆、口をそろえて現代の日本人に伝えたいことがあると言っています。
神々には日本の行く末が見えてはいますが、あくまでも人間の意志を尊重していると言います。
神々に救ってもらおうと考えるのではなく、人間が自分たちの手で社会をどう変えるかが大事なことのようです。
信じる、信じないはあなた次第。
一つの物語としてお楽しみください。
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2023(令和5)年6月7日
以前にも書いたが、あちらの世界で名前は何の意味も持たないようだ。
その人とすれ違えば、光の量やエネルギーの量で
瞬時にその人が理解できるようである。
人間の認識力とはだいぶ違うようだ。
土方さんのように名前が分かる人は、それなりに頼られることもあるようだが、
その時は土方さんにはどこの何某と分かるようだ。
こちらの世界のように名前を名乗り上げてから互いを認識するというような
仕組みではないようである。
この辺りを現代的に説明しても分かるものではない、限界がある。
「私は偉人の言葉をSNSに上げることは使命の一つだと思っているので、
そこに打算はこれっぽっちも入る隙間はない。
それが分かっているから土方さんのように何度も会いに来てくれるんだと思う。
だからこそ偉人たちの言葉を紹介して、現代の人の見方を変えてみたいと思っている。
だけど歴史的に名も無い人がダメだということではない。
名も無い人でもその時代の背景や生活様式や当時の思いなどを
伝えてくれるのであるならば、何らかの形でそれを発表することも出来るので、
今度、土方さんが此処の所を紹介してくれる時は、
名前は分からなければそれはそれでいいから、
ここに来た目的とか当時の時代背景とか生活様式などを話してくれれば、
現代人も何か感じることがあるだろうからね」と私が言うと、
「分かった。今度から、そうする」と土方さん。
ここで土方さんに問いかけた。
「土方さん、もうあなたの事は現代に十分伝えたからここで終わりにする、
土方歳三さんどうも有難う、もういいよと言ったらどうする」と私が問うと、
私の性格を読んでいるので、そういうことをしないと思っている土方さんは
笑いを堪えるように笑顔でいた。そして、「いやなこった」と土方さんが言った。
土方さんにとってはあちらの世界は退屈なのだろうなあ。
私との会話がとても楽しいというイメージが平目に送られてきた。
「そうだろうね。そちらの世界の人が生きている人間とまともに話せるのは
そんなにいないと思う。だからこれからも現代の人に参考になる会話をしたいと
思っているよ」と私が言うと、「よく分かった!」と土方さんが頷いた。
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