対応の遅れは受験の致命傷 | 大学受験対策のプロ

大学受験対策のプロ

大学受験生を教える講師のブログです。受験に失敗しないための耳より情報や、授業・家庭教師の動向をここで発信しています。

特に、化学や日本史を克服するにはどうすればいいのかを中心に、受験全般の話題も取り扱っています。

今回は、現在教えている生徒達が

志望校に合格するために

どのように対策を進めているのか

についてお話をします。

 

現在教えている高3は5名います。

 

そのうち2名は高2の夏から。

そして2名は高2の3月から、

そして残り1名は

先日から(つまり高3の4月から)

教え始めました。

 

まずは昨年の夏から教え始めた

2人についてお話しします。

2人とも難関大志望です。

 

高2の2月までは、学校の進度に

追い付くことが出来ませんでしたが

(といっても高2の模試では

2人ともちゃんと結果を出しています)

 

 

教え始めて半年が経って、

高3に上がる前の3月の春休みは

「ここが勝負だ!」と思って

授業を追加させて貰い、

ようやく学校の進度を抜き去りました。

 

現在は学校より先の内容を

教えています。

 

なぜ3月が勝負だと思ったかというと、

受験の全体の流れを考えるなら

高3の頭の時点で

遅れを取っているようでは

まず難関大受験には成功しないからです。

 

そして高3に上がる前の春休みは、

受験生になる前の最後の大きな休みなので

ここが難関大合格のレールに乗るための

最後のチャンスでした。

 

ここを逃してしまうと

合格のレールに乗るのは

厳しくなります。

 

なぜならば高3のスケジュールは

そもそも模試でギッシリ埋まっていて

学力を大きく前に進めるチャンスは

高1と高2の時期しかないからです。

 

それについてはコチラ

 

 

そのため、

親御さんと本人を頑張って説得して

追加で授業をさせて貰えるよう

お願いしました。

 

一般的に、多くの受験生や親御さんは

受験が近付いてくれば、

なり振り構わなくなって

いくらでも授業を追加してください!

とお願いされる方が増えてきます。

 

しかし高2の段階では

追加料金を払ってまで

進度を進める事に対しては

難色を示す方が多いです。

 

ところが現実的には、

授業を追加してでも頑張るべき時期

というのは、実は受験生の時ではなく

もっと早い時期なのです。

 

なぜかというと、

習った内容というのは、習ってすぐに

点数に還元されるワケではなく、

習ってしばらく経って

その内容が定着してから

ようやく点数に変わってくるからです。

 

なので、例えていうなら

もし私から8回分の授業を習うなら、

それを試験前の8日間で習うより、

試験の1ヶ月前の8日間で習った方が

習った内容が漏れなく点数に変わるんです。

 

つまり、親御さんからしてみれば

払う額が同じであっても、

ギリギリになって習うなら

払った額で手に入れた学力は

その60%くらいしか成果が出ませんが、

早い時期に習うなら、

それが100%点数に跳ね返ってくるのです。

 

そしてもう一つ大事な事は、

習った内容を定着させるチャンスが

いつなのかという事です。

 

習った内容を定着させるのに

一番いい方法は、それを問題演習で

実際に使う事です。

 

そして高3は、1年間で約15~20くらいの

模擬試験を受けます。

 

この模擬試験こそ、

習った内容を定着させるための

最も良い機会なのです。

 

ということは、

模擬試験を受ける前の段階で

試験範囲の内容を習い終えて

準備を調えておく必要があるワケです。

 

だから勝負所は高3になる前であり

沢山習いまくる時期は

遅くとも高3の夏前までなのです。

 

模試の前に習い終えていたら、

模試は全て最高の定着時間に

様変わりします。

おまけに偏差値や判定も

良い結果が出るので

一石二鳥どころではありません。

 

一方で、

 

もしも高3から遅れを

取り戻そうとするのであれば

まず15~20ある模試は

ただ単に「分からない問題で撃沈する」

だけの残念な時間として

垂れ流されていきます。

 

そうなった生徒は、

模試とは別に、

定着させるための演習時間を

プライベートで別枠で確保しなくては

ならなくなります。

 

これは大きなデメリットです。

 

模試は1回の模試で2日潰れるので、

仮に15回模試を受けたとしたら

年間で約1ヶ月分の時間を使うワケです。

 

その1ヶ月の時間が

無駄な時間として垂れ流されていき、

更に別枠として学力を定着させるために

演習時間をこしらえるとなると、

これはもはや、

レールに乗った生徒に比べれば

とんでもなく大きなハンデとなります。

 

これではまず受験には成功しません。

 

このように、早めの対策をした生徒と

対応が遅れた生徒では、

その差が雪だるま式に広がっていきます。

 

この事については普段の勉強でも

同じ事が言えます。

それについて書いたブログがコチラ

つまり、受験で成功するためには

追い込ぶべき時期は

皆さんが思っているより

もっと早い時期であるという事です。

 

今回の内容は、

もっと早くに知っていたら、

早い段階から対応していたのに、

と思われる受験生も多いでしょう。

 

私が教えている生徒達に関しては

そうならないように、

これまでもサポートしてきましたし

これからの受験の1年間も

最大限の結果が出るように

生徒を導いていく予定です。

 

今年度はもう高3の募集は

しておりませんが、

高1、高2で将来難関大を目指したい

という生徒については、

是非お問い合わせお待ちしております。

(枠は残り少ないのですが)

 

習うなら、なるべく早い方が

より少ない負担で、大きな成果を

得ることが可能になります。