素晴らしき世界戦でした。スペンスがここまで苦戦したのは ブルック戦 以来とも言える ウガス の大健闘。パッキャオ戦でも有効だった真っ直ぐを見せつつの右フックのコーディネーションが見事でした。
▼ エロール・スペンス Jr. vs ヨルデニス・ウガス
スペンスの戦術は相変わらずで、現代ボクシングのサウスポーボクサーファイターとして完成形の一つと言って間違いない。中間距離のリードがストレートと同等の威力で桁違いの支配力があり、左に於いては見ての通り階級ナンバーワン。接近戦では頭部のポジションを先取りして安全を確保してから器用にショートアッパーを突き上げる。全く同じスタイルの中谷潤人チャンプにも言える事だが、フィジカルアビリティ&スキルでタメを張るサウスポー選手が正面から駆け引き勝負で競り勝つ姿は想像が出来ないし … もはや逆手ガード不在を突いた同時打ちカウンターくらいしか対抗策が思い付かない … 。
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結果:スペンス 10R TKO勝利