ローマン・ゴンサレス vs フリオ・セサール・マルチネス | R I N G C H E C K !

R I N G C H E C K !

打撃系格闘技の練習や試合についてのブログでしたが、
現在は海外ボクシングとムエタイの記事が中心です。
知り合い・近親者向けに書いています。











ロマゴン vs エストラーダ 3 より遥かに魅力的な ロマゴン vs JxCxM でしたが … JxCxMの体重超過によってミソが付いてしまいました … 。 まぁそれでもスタイルウォーズとしては今年入って最も注目の試合である事には変わりないので … レビューしていきましょう。





▼ ローマン・ゴンサレス vs フリオ・セサール・マルチネス







初回からお互い いつも通りの自分のスタイルで真っ向勝負。 JxCxMがスイッチを繰り返しながら竜巻大回転のビッグフックを振り回していけば、 対するロマゴンは流れるようなフロウの流麗なムーブメントの中に一軸回転の利いた小さな強打を次々と重ねていく。





前半の時点でボクシングスタイルにおいてジャンケン勝ちしているのは明らかにロマゴン。 やはり事前の予見通り、 脇を開けて大きく振るフッカーのJxCxMと、 脇を絞りインサイドから小さくコンビネーションを重ねるロマゴンが打ち合いを続けていけば 徐々にロマゴンが競り勝っていくのは … ある程度予見出来た通りの展開であり … 。





JxCxMが距離設定やリズムを変えていく展開を作ってくれていたら ロマゴン vs シーサケット 2 のような結果もあり得るのかな、 と思っていただけに … 同一距離と同一リズムのまま ロマゴンにジャンケン負けしている状態での打ち合いに終始してしまったのは … 本当に残念です。 JxCxMはスイッチ&ステップインやジャブを使わないボクシングスタイルなど、 ああいった特異な要素全てがナチュラルボーンなものなのだなぁ、 と認識。





ただ、 JxCxMのタフネスとメンタルの強さは本当に凄まじいものがあり、 この試合でも何度も倒れそうな場面があったように見えましたが、 その度にグローブをブッ叩いて気合を入れ、 再び打ち合いに突入していく姿には … 素直に驚かされました。 ロマゴン相手に このビハインド展開で 1度もダウンを奪われる事なく 判定まで行く事が 普通に凄い … 。 減量もパスしていたら、 シンプルにJxCxMの評価も上がった試合になっていたと思います。 そういった点も全て含めて、 逆説的にロマゴンのボクシングレベル/スキルの凄まじさが キャリアで再び際立つ試合となりました。













結果 : ロマゴン 12R 判定勝利 3-0 ( 118-110、117-111、116-112 )