リー・ウッド vs マイケル・コンラン | R I N G C H E C K !

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激アツ過ぎる 英国 vs アイルランド 決戦。 イングルジム 出身の苦労人WBAフェザー級王者リー・ウッド ( シュー・ツァン からタイトル奪取 ) に挑戦するのはスーパートップアマ オリンピックFXXK野郎 ことマイケル・コンラン !!! 





▼ リー・ウッド vs マイケル・コンラン







この会場の凄まじき盛り上がりを見よ !!! 英国にはコロナ禍は無いのか ??? ^ 初っ端から超満員のお客さん皆で大合唱。 最初からスタンディングオベーション ^ 握り拳突き上げて怒号を上げてる客も多し ^ 一人一人が観客席で何かと戦っているような ^ 凄まじき熱狂 … 。





両雄も初回から躍動。 イングルジムを離れ ベン・デビッドソンに師事するようになったウッドは以前よりも大分オーセンティック寄りなボクシングに回帰し、 逆にトップアマのコンランの方がフリーキーなスタイルで攪乱に掛かる序盤。 お互いがスイッチヒッターでありハイスキルかつソリッドなパンチを持っているため一瞬も目が離せない … 。















最初にコンランがウッドからダウンを奪った左スイングは、 このパンチ と同じ打法。 一寸ダックで下を意識させておいて軸変、 小指側をやや上に捻り人差し指と中指の拳をピンポイントで当てる強烈なスイングブロー。 この一発で決まってもおかしくない入り方/倒れ方でしたが … ウッドの目は死んでいない。





ここからもコンランの攻勢が目立ち、 ウッドはかなりの被弾量で削られている … コンランはサウスポー中心 ロー&ワイド、 左ストレートと左ボディを散らしつつ、 初回にダウンを奪ったのと同型の左スイングを再三ウッドにヒットさせていく … ここまでスキルレベルに差があるのか … と思わせる序盤でしたが … もう一度言います、 ウッドの目は全ッ然死んでいない !!!





ウッド、 4R以降は気迫の攻め ! コンランの駆け引き不能な距離まで突貫し、 コンランにロー&ワイドのスタンスを取らせないウッド。 多少のバッティングはお構いなしにヘッド・トゥ・ヘッドでの競り合い展開に強引に持ち込む。 この作戦はコンランのようなタイプのトップアマには効果覿面。 ロープ・ア・ドープなロープ際での見事なフィリーシェル、 クロスアームブロックで致命打は防ぐコンランですが、 ウッドはガードの上からでもとにかく上下に打ち続ける ! コンランのカウンターもドンピシャで入っているのですが
 … ウッドは もっと厳しい窮地を経験した事がある ! 気迫で倍のショットを打ち返していく … こりゃ凄い試合だ !!!





11R ややスリップ気味のダウンに抗議するコンラン陣営ですが … ダメージは明白。 そして最終回、 ウッドのショート連打からの右で、 コンランが完全失神 ! リングから転落 !!! 苦労人ウッドがオリンピアンのスーパースターを完全KOです !!!





なんだろう … かつてウッドがマクドネル弟に喫した 大逆転KO負け 、 あるいはイングルジムでの劣悪な待遇&軋轢 … そうした己のボクシング史における負の要素全てを払拭し清算するような今回の戦いぶり … 無論敵地で最高に強いヒールを演じたコンラン居てこそですが … 今年に入ってから一発目のベストバウト … 心を揺さぶられる激闘でした。















結果 : ウッド 12R KO勝利