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注目のヘビー級著名チャンプ超人同士の4冠統一戦。 アマ時代はロンドン五輪スーパーヘビー級金メダリストであり、現WBAスーパー、IBF、WBO、IBO統一世界ヘビー級王者である アンソニー・ジョシュア 、 挑戦者は同じくアマ時代はロンドン五輪クルーザー級金メダリストでありプロ転向後は元4団体クルーザー級世界王者となり現在ヘビー級でも快進撃を続ける オレクサンドル・ウシク 。 どちらも五輪金メダリストにしてプロ複数団体世界王者という超人同士、 遂に一騎打ちです。
▼ アンソニー・ジョシュア vs オレクサンドル・ウシク
結果的にはサイズ/パワーをスキル/スピードが凌駕するという結果になりました。 初回からお互いのパンチがギリギリ当たるミドルレンジでの鬩ぎ合い展開でしたが、 直立のジョシュアに対して、 ロマ全盛時代のウクライナトップチーム特有のスリップ&ステップインで有効打を当てて行くウシク。 細やかなヘッドムーブが光る、 インサイドヘッドスリップには右ジャブを同機、 アウトサイドヘッドスリップには左ストレートを同機、 勿論中心軸が入っていない軽打になりますが、 ヘビー級ではこのパンチでも十分な有効打となります。
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5R以降はジョシュアもヘッドムーブを使用し始め、 なんとかウシクのマトをズラそうと試みますが、 リズム/テンポで大きく後れを取り、 当然 有効打数でも追い付けない。 それでもジョシュアが強烈な右をヒットさせるシーンも数回あり、 攻めの好機はあったはずですが … 何故パワー差を利した戦術に徐々に変えていかないのかが不可思議 … 無論ウシクのタイミングのズラし方など巧みだった事は分かりますが、 それを12Rの内に徐々に掴み勝機を手繰り寄せるのが世界王者でしょう。 シンプルなブロック&リターン戦術でも流れを変える事は出来たかもしれないのに、 トライすらしない … Rだけが徒に過ぎ去り、 最終回には逆にウシクにダウン寸前まで攻め込まれる始末 … 。
クリチコ戦 での あの強引な逆転劇 … 不格好でも遮二無二パンチを繰り出していくジョシュアの姿 … あの時のハングリーさ … ジョシュアには もう無いのでしょうか。 なんとも寂しき超人対決でした。 個人的採点では12R中9RをウシクのRに付けましたので、 117-111 でウシクの大差判定勝利採点でした。
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〇 結果:ウシク 12R 判定勝利 3-0 ( 117-112、116-112、115-113 )