アンソニー・ジョシュア vs クブラット・プレフ | R I N G C H E C K !

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WBAスーパー・IBF・WBOの3冠戦。 王者のジョシュアに対するは、 ブルガリアの元トップアマ、 ウスティノフやクリチコとの激闘で知られる古豪プレフ。 ※ 両者 体格/リーチ共に近いが、 数cm ジョシュアが上回る。





▼ アンソニー・ジョシュア vs クブラット・プレフ







事前予想通りの実力差で、 終始ジョシュアペースでした。 ジョシュアの右精度の高さが再認識出来る試合となりました。 特筆すべきパンチが二つ。





まず3R目のダウンまでのきっかけを作った右カウンター。 クロスとスリップカウンターの中間のようなパンチですが、 このカウンターに関しては、 この打法が最もロスが無いと思います。 一般的なボクシングジムで習う、 サイドスリップする際に左ブロックを上げるのと同時に右テイクバックを取る打法だと、 超人的な瞬発力が無ければインパクトまでに0.7秒くらいの時間を要してしまいます。 対して、 サイドスリップと同時に左前手を出し 後ろ足の踏ん張りを蹴りに変換する瞬間 ( 後足軸から前足軸への変化 ) に左前手と右奥手を交換してインパクトさせる打法だと、 スリップからインパクトまでの時間も0.2秒ほどで済むし、 体幹的な整い方もまるで違います。 ゲーリー・ラッセル Jr. 、 マイキー・ガルシアなど、 スリップカウンターが上手い選手は大体この打法だし、 それこそ 中谷 vs ベルデホ でベルデホが中谷選手から2度目のダウンを奪ったシーンの右カウンターも同様でした。





もう一つはラストのワンツー。 右をしっかり伸ばして当てる教科書のような一撃。 ワンで相手の顔を弾く事を想定し、 そこからやや後方に伸ばし切った右ストレートを当てる。 やはりこの打法がワンツーとしては一番正統なのかな、 と。 ( ※ これまた 中谷 vs ベルデホ での最初のダウンシーンのベルデホのワンツーもそう ! ) なので私はミットホールディングの際に片手でワンツーを受ける事は ほぼありません。 同じ場所にインパクトさせるよう距離をアジャストすると どうしても後続の右が曲がった状態でインパクトする事になり、 ワンツーの基礎とはまた別の右の打法になってしまうのかな、 と ( その打法は右のショートストレートなどの文脈で、 ワンツーとは別に語るべきかと。 ) 右を伸ばし切ったフォームで 真っ直ぐの突っかえ棒を固めて刺す事による貫通力を重視する考え方と、 飽くまでインパクトポイントで拳を握り込み 「 殴る 」 事を重視する考え方で指導も変わるのでしょうが、 私がリスペクトするトレーナーで後者の打法を指導している方は一人もいなかったので、 やはり私が指導するワンツーは前者の打法になります ↓ ↓ ↓













結果:ジョシュア 9R KO勝利