ヴァレンチーナ・シェフチェンコ vs ホリー・ホルム  -  試合動画 | R I N G C H E C K !

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打撃系格闘技の練習や試合についてのブログでしたが、
現在は海外ボクシングとムエタイの記事が中心です。
知り合い・近親者向けに書いています。




当ブログとしては絶対に見逃せない、

おそらく現役女子MMAストライカーとして

( 技術だけを見れば ) 世界最高峰の両者、

そんな二人の直接対決が遂に。







ヴァレンチーナ・シェフチェンコ

ホリー・ホルム も 本当に最高のストライカー。

お互いボクシングでもキックボクシングでも、

世界レベルの活躍をした後、UFCに乗り込んで来ています。

シェフチェンコはややクラウチングで爪先立ち、

ホルムはベタ足でムエタイ型のハの字ガード、

MMA用に腰を落とし、テイクダウンへの対策も怠らない。

どちらも体幹に優れたサウスポー、

構えを見ただけでワクワクします。





▼ シェフチェンコ vs ホルム






( フル動画は消されてしまいました … )

試合開始、両者いきなり仕掛ける事はせず様子見。

ホルムは遠距離から関節蹴りを狙うも、

シェフチェンコはホルムの動きに合わせて完璧に距離を保つ。

イン/アウトにローを出しながら食らいついてきたホルムに

右ジャブのカウンターを強く当てていく。

中々入れないホルムだが、入り方を変えて逆ワンツーをヒット、

ダウンにはならなかったがシェフチェンコを転倒させる。

1Rはホルム。 2Rに入っても展開は変わらずですが、

シェフチェンコの距離間が常に一定で完璧。

ホルムは強引にでも自分の距離を作りたい所ですが、

シェフチェンコの正確なカウンターを恐れて入れない。

シェフチェンコ、ホルムの左フックにバックハンドなど、

トップクラスならではの難易度の高いカウンターも見せる。

ホルムが攻めあぐねてると見るや自らワンツーで飛び込んだり、

心憎いほどに押し引きと緩急が上手い。

ホルムはパンチも得意のハイキックも全て外されている。

2Rはシェフチェンコ。 3R、お互いスーパーマンパンチなど、

フェイントも交えた高度な打撃戦。

ホルムのミドルをキャッチしたシェフチェンコがテイクダウン、

組み合いながら右フックを当てホルムの目尻をカット。

その後内掛けから再び倒すとケージ際に押し付け、

ホルムのハーフガードをお構いなしに片手を抜き、

肘打ちの連打、そしてパウンド ! 3Rもシェフチェンコ。

4Rも正確なシェフチェンコのカウンターが冴える。

距離が一向に変わらず、ホルムは貰い続けるだけ。

5Rも同様の展開が続く。

ホルムの前足サイドキックを流し受けしてアウトロー、

そこからワンツーを返し、ホルムのパンチに再びロー。

スーパーマンパンチからまたローのコンボ。

ホルムの右腿は真っ赤に腫れ上がっている。

ホルムの技はほとんど読まれてしまったか、

全くと言って良いほど当たらない。

シェフチェンコのバックスピンキックがホルムにヒット。

そのままホルムは打開策が見出せず、試合終了。

シェフチェンコの完勝でした。

シェフチェンコの距離で試合をしてしまったホルム、

全くと言っていいほど良い所がありませんでした。

期待通りとは行きませんでしたが、

シェフチェンコの優れた空間支配能力、

集中力、各打撃の正確さは素晴らしかった。














ホルム、ミーシャ・テイト、ヌネスと、

タイトルマッチの度に王者が移り変わる戦国時代。

ここにロンダ・ラウジーの入る隙間はあるのか …