ダダ散文 -96ページ目

2009/05/10

川に横たえば
ぬるぬるした苔生える
されど角々尖った岩に
身動きしなくとも

傷が身体に


それが正常じゃないかしら
   ****

川沸き立たず
私の頭も沸騰しない


視界に入る物々を

ただ無言にて動悸
吐く息受け

無乾燥に路傍

そこに足生えたおたまじゃくし

バス停に地蔵様

緑のラッパは
一人鳴り続け

紫煙の先は
二酸化炭素

天に届くは
黒い翼の雀たち

夜にはエジプトからの来訪者

朝には小鹿


私はせんべいあげて
空間に入る

空気は何処かへ行った

2009/05/07

母おりし時

母いなかりし時



屋内にいる我
低く飛ぶ飛行機の音

我の小さな心臓を脅かす時

何もなかりし時


一人部屋の
机上の小さき時計の秒針音


我を動悸に脅かす時


何もしない時‥‥‥



二人歩き淋しかりし


一人地に立ち
全てに満ち足りる

2009/05/04

光射る


行く先知れぬ上から


研ぎ澄まされたナイフ


それに反抗し
無音なり


君の手中にあるは


君の吸うべき酸素


握りしめて

君はどうする


ナイフに光が一点に

だけれど
君は無言なり


確かに
光は上から


路地裏の
汚く暗い澱んだ空気の中

落ちていたガラスの破片に


集中し


日が落ちるごとに


拡散す


隠された路地裏の
ガラスの破片は

次は
月光に
鋭く光り


誰も見ないはずだったのに


つい
何故か

私の目の中に
侵入す