南花台での取り組みは「自動運転」の言葉だけが一人歩きしている感があります。
河内長野市がすすめているのは他市での実証実験で行われている「自動運転技術の開発」に重きが在るものではなく「住民生活の向上」に重きがあります。
もう一つ言えば、国内法も国際法でも「運転席が完全な無人」での走行は許されていませんので、現状では必ず運転席に人が乗ることになります。
そして、持続可能な実用化の要は「地域の力」です。
市としても、大きな取り組みです。私たちの側も、事業が動き始めるまでにできる限りの課題の収集が必要です。
河内長野市ではYAMAHAのゴルフカートの採用を考えているため、日本共産党市会議員団は5月21日にYAMAHAの技術センターで技術的な意見交換、5月29日に実際にゴルフカートを住宅団地内で運行している現場に行ってまいりました。
YAMAHAは静岡県袋井市にある技術センター。
さすがはYAMAHAさん、厳重なセキュリティーです。社内での撮影は一切禁止!。
カートは通常のゴルフカートの座席を1列増やして7人乗りの仕様にしています。
また19Km/hでリミッターがついているので、シートベルトは必要ありません。自治体が行う事業に限っては利用料を有償にしても運転には2種免許は必要ありません。
ゴルフカートはすでにゴルフ場での半自動運転技術が完成されています。
道路に切り込みを入れて電磁誘導線を埋め込むことでその上を走ります。人間は基本的に発進と停止の操作をするだけです。もちろん電磁誘導線がないところでは人間が運転すれば走れます。ウインカーやバックミラー、ワイパーなどを装備しナンバープレートが陸運局から交付されています。
時速19kmと言うと相当な早さです。高齢者が乗ることを考えると、実際には10kmぐらいで十分かと感じました。そして※高齢者が運転する事を想定すると、想定外の出来事に対応出来る自動ブレーキ等の最新の安全装置がほしいと1番に思いました。ただ現時点ではとても高価になることは避けられません。
29日は松江市へ。福祉福祉法人さんが国から補助金を受け実証実験をしています。
車は先ほどと同じもの。
wifi装置、ネットワークカメラ、アマゾンエコー(アレクサ)、GPSロガーなどを登載しておりハンズフリーで本部と連絡を取り合えます。また本部では乗車人数などの状況も確認できる予約と連動したシステムがありました。
季節も天候も良く開放的なゴルフカートはとても気持ちの良い乗り物で、「乗りたい」と思えるものでした。
実際に利用された高齢者と同乗させていただきました。その方は急遽目的地までの間に団地内に唯一のスーパーに寄ってほしいと申し出られましたが、ネットワークで本部に連絡し、快くスーパーに立ち寄りました。そして運転手ともコミュニケーションを取り合いながら乗車することも大切と感じました。可能であれば乗降のお手伝いも運転手がしていただける事が理想です。
この事業の課題は運賃の設定です。労働者を運転手に使うと必然的にタクシー並みに運賃を上げるか、非常に高い利用頻度が必要です。
松江の取り組みでは運賃は無料、福祉法人の労働者が運行しているので、採算はとれていません。福祉法人が地域との共生のためにボランティアで行っているケースです。
実はこういったケースは河内長野市にもあり、福祉法人みなと寮さんが1日1回、河内長野駅からイズミヤを経由し大師町で10カ所ほど停車を運行してくれています。河内長野市では他にも福祉法人からの希望はあるようです。
福祉法人の地域との共生のケースはこれからも広がっていくかと思います。
一方、南花台で事業を持続可能な物するためには、地域の力で運転手をほぼボランティア、具体的には地域の高齢者の力でまかなえるかにかかってきます、利用者となる側の高齢者の側も頻度を増やす必要があります(※だからこそ最新の自動ブレーキを)。
まさに「自動運転技術開発」ではなく地域でこのゴルフカートをどう自分たちの生活向上のために動かせられるのかが問われている事を再確認しました。
地域の力で、移動手段を維持していくケースは、河内長野市では楠ヶ丘の「くすまる号」が全国的に見ても大きな成果を上げています。市から補助金は少し入っているものの、タクシー会社のドライバーの運転で維持出来ています。それは自治会の力で「くすまる号」を走らせ、その後も維持していくために乗ろうという地域を作っており、1回の平均乗車数は4.78人という驚異的な実績をつくっておられるからです。
また、緑ヶ丘では地域の力で「いずみ市民生協」さんに「移動販売車」を作ってもらい、何カ所もの停留所で「みんな積極的に購入しよう」と取り組みを進めておられます。市からの補助金はゼロです。他の地域にも移動販売車は出向くようになりました。地元業者と地域力のコラボしたケースと思います。
南花台は「コノミヤテラス」「咲っく南花台」など様々な住民自治活動に取り組まれ、素晴らしい見本となる地域力をもっておられます。この力でこの事業が成功するよう、日本共産党市議団も応援します。










































