数年ひきずった苦い記憶
の続きです~
第7話
地獄の始まり
角川本社での打合せは
「深く思考できる人か」を
判断するための
抜き打ちテストだった
そんなこととは
露知らず…
聞かれるがまま
2時間ペラペラ喋った
能天気ベティコ
(第6話参照)
美人編集者S木さんに
優しくこう言われ
書籍化の最終判断については、来週末にご連絡しますね。
私は崩れ落ちる気分で
角川本社を
後にしたのでした。
帰りの電車の中で
後悔しまくりました。
もっと考えて
喋れば良かったあああ
千載一遇のチャンスを
ダメにしたあああ
私のバカぁぁ!
もう二度と
こんな話は来ない…
翌日も翌々日も
どよーんとした気持ちで
暮らしました。
そして約束の
「来週末」になっても
S木さんから
連絡はありませんでした。
あああああ
終わった。
完全に終わった。
すっかり
諦めモードに入った、
そんなある日
メールが来ました。
あ~はいはい。
ダメでしたね。
そうでしょうね。
謝らないでくださいね。
むしろ私が謝りますよ。
深く思考できない人間で
ごめんなさ~い
そう思いながら
メールを開くと…
遅くなりすみません。
企画通りました。
ん???
通った!!??
えええええ
7月~8月ごろの出版を目指します。早速次の打合せを行いたいと思いますが、ご都合いかがでしょうか。
えええええ
思えば
突然クリスマスに
メールが届き、
年明け早々に
角川本社に行って
1月下旬に
出版が決まりました。
私すごい!
強運すぎる!
半年後に私の本が
本屋に並ぶ…!
やったああああ!
狂喜乱舞して
喜んだ私でしたが
これが
地獄の始まり
だったのです。
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