娘が植えたリンゴの話
第5話です(*´∇`*)
最終回になります。
 
第1話/コンクリの隙間から
第2話/枯れずに育った!
第3話/危機を乗り越えて
第4話/大失敗と大号泣
 
 
クローバークローバークローバー
 
 
小さかった娘が種を投げ、
コンクリートの隙間で育ったリンゴの木。
 
約4年の年月を経て
2メートルの高さになりましたが
 
マンションの雑草駆除で
根元から切られ
切り株になってしまいました。
 
しばらくズーンと落ち込み、
だけど次第に忘れて、
数か月たったある日のこと。
 
 
さくらんぼ「ママ!大変!りんごちゃんが!」
 
 
娘の声がして
ベランダに出てみると

 

なんと切り株の端から
何かがピュッと伸びており
わずかに葉っぱらしきものが見えた。
 
※注※
実際の地面は灰色です。
コンクリートの隙間だからね笑い泣き
でも私の気分は黄緑だった!笑
 
 
さくらんぼ「りんごちゃん生きてた!」
バナナ「うん。生きてた!」
 
 
中1だった娘と
40歳だったベティコ。
 
思わず顔を見合せ、
喜びをかみしめながら、
 
植えて以来、初めてこの日、
りんごちゃんにお水をあげた。
 
頑張れ!りんごちゃん!
 
まあそのあと続かなくて
やっぱ放置になったんだけど←
(安定のベティコクオリティw)

 

 
そしてまた
月日が流れて
 
 
りんごちゃんを植えた時に
小学生だった娘は→中3に!
30代だった私は→42歳に!
 
そんな私たち二人は
引越すことになりました。
 
引越の前日、ベランダに立って
改めてりんごちゃんを見たら
私、涙出そうになったんだよね。
 
あの日、根元から切られて
切り株になってしまった彼女は、
 
約2年かけて、もう一度、
前と同じくらいの木になった。
見事に復活したんです。
 
目の前のりんごちゃんは
緑の葉をたくさん揺らし
すっかり元通りの姿で
微笑んでいるように見えました。
 
あんな大ダメージを受けて
再びこんなに大きくなるなんて
想像もしていませんでした。
 
だって、そもそも場所が!
コンクリートと砂利の隙間よ?
隣は線路なんだよ?
 
環境に恵まれなくても、
理不尽な目にあっても、
 
伸びていける。
何度でもやり直せる。
その力は自分の中にある。
 
りんごちゃんに
そう言われてる気がして
泣けてきました。
 
そもそも世の中は不平等。
生まれる場所は選べないし、
どうにもならない運命を
不満に思う日もあるじゃんよ。
 
だってあの人は
肥料もらってるじゃん。
防虫処理されてるじゃん。
ずるいよ、条件違うじゃん!
 
そんな現実を前に
やりきれない日もあるし、
 
すごく頑張って
いい感じになってきた時に
理不尽な目にあったりさ。
 
なんで私がこんな目にって
絶望する時もある。
 
なにしろ腹黒ベティコだから
不満なんかいくらでも出る。
 
だけど、りんごちゃんは
いつも潔くて美しかった。
 
彼女は全くエリートじゃなく、
太陽と雨だけで育って
途中、根元から切られて
 
まだ一度も花が咲いてないし
もちろん実もなっていない。
 
最短で立派に育って、
お歳暮のリンゴになるような
そういう道とは全然違う。
 
だけど
りんごちゃんみたいな人生、
いや…リンゴ生も
 
めちゃくちゃ
カッコよくないニコニコ
 
私と娘とりんごちゃん。
約6年間の日々は
私たちの引越で
こうして幕を下ろしました。
 
ちなみに…
例の雑草駆除は2年ごとに
夏の初めに実施されるので
たぶん、今ごろだと思うゲッソリ

 

でもね、心配はしてない。
りんごちゃんに
教えてもらったからね。
 
何度でもやり直せる。
その力は自分の中にある。
 
バイバイ、りんごちゃん。
果実以上のものをありがとう。
私も、娘も、頑張るね。
 
 
おしまい(*´∇`*)
読んでくださって
ありがとうございました!
 
一週間ぶりにコメ欄あけます。
感想、近況、お待ちしてまーす。
 
ちょうちょリンゴの木シリーズちょうちょ
~私と娘とりんごちゃん~
第1話/コンクリの隙間から
第2話/枯れずに育った!
第3話/危機を乗り越えて
第4話/大失敗と大号泣

 

\次のお話もお楽しみに♡/

 

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ちょうちょベティコと申しますちょうちょ

 

40代シンママ筆文字ブロガーです

反抗期14歳の娘と二人暮らし

 
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