娘が植えたリンゴの話
第2話です(*´∇`*)
前回のお話は→こちら



都会の賃貸マンションの
1階角部屋に住んでた私たち。
ベランダと線路フェンスの間、
コンクリートの隙間に
娘がリンゴの種をまいたら
意外にも芽が出ました。
しかし、ずぼら親子の私たち、
水も肥料も一切あげることなく…
完全放置のままに
月日は流れ…
約2年後!
なんとりんごちゃんは
私の身長(155センチ)を
超えるくらいの高さになりました!
ベランダに布団を干すとき
少し日陰が出来るくらいの
ちょっとした木に!
あのリンゴの種から
こんなに大きくなるとは
夢にも思いませんでした。
だってリンゴって普通は
苗木から育てるんでしょ?
色々考慮された良い土で。笑
そう考えると
ウチのりんごちゃんはスゴイ♡
植えてすらもらえず(投げただけ)
しかも砂利とコンクリートの隙間で。
となりは線路という悪条件。
肥料ももらえず(ごめんよ)
葉っぱを虫に食われても助けてもらえず(防虫とか分からんのよ)
味方は太陽と雨だけ!!
緑の葉っぱをいっぱいつけて
風が吹くとサワサワ揺れる。
そんな成長したりんごちゃんを眺めて
ベティコは思った。
だってこの子はたぶん、
特別なリンゴだもの←親バカ発動
ピュア子ちゃんな娘だけでなく
心の汚れたベティコですら
そんな夢を見始めたころ、
マンションの掲示板に
隔年恒例のお知らせが貼られました。
〇月〇日、敷地内の雑草駆除を行います。
こ、これは
!

りんごちゃんのピンチ!
娘は既にめそめそ泣いていて
私は何とかならんものかと頭を抱えた。
もちろん私たちが
人様の土地に勝手に植えた。
植えたというか種を投げたw
それは本当に申し訳なかったし、
りんごちゃんが切られても
何の文句も言えないのは分かってる。
だけどマジで誰も通らない、
ベランダと線路の間なので…
なんとか
りんごちゃんを
見逃して
?

私は牛乳パックをハサミで切り、
油性マジックを娘に渡して言った。


必殺!
情に訴える作戦!笑
娘はその時すでに
小学校高学年だったけど
「さ」の向きを逆にするという
おねがいです。このこをきらないでください。
牛乳パックの裏に書いた、
たどたどしさを装った字。
推定6才程度に見えたと思う。
私と娘はこの日初めて
ベランダの柵を乗り越えて
りんごちゃんのそばに降り立った。
そしてりんごちゃんに
牛乳パックメッセージを
ヒモでしっかり結び、
ひたすら祈ったんである。
どうかりんごちゃんが切られませんように!
さあ、果たしてこれで
見逃してもらえるのか!笑
続きます(*≧∀≦*)
コメントのお返事してる時に
ネタバレしてしまいそうなので
最終話でコメント欄あけますね

4話くらいで終わると思います。
それと今日は6月最後というか
2020年半分終わる日なんで