再び夜鹿様にお願いして今回は樹を書いてもらいました。着物の着方とかまでイメージ通りです><。ほんと素晴らしい作品ですね!それでは、樹君について少々。


 和田 樹。ひょんな事からタイムスリップし、忍の戦いに巻き込まれる少年。忍の世界の強者の証となる水龍の紋を継承し、剣聖・伊藤 一刀斎から学んだ剣術、奇抜な発想と豊かな表現力が織り成す水術を操る。

 性格においては『楽天的』という言葉が一番しっくりくるであろう。戦いの中であっても余裕の表情を見せる。生まれ持ってきた楽天的な性格を助長したのは、愛する女性『陽炎』の死であろう。関ヶ原の戦いにて、猿飛 佐助の猛攻より樹を守るために陽炎は命を落とす。自分の無力感、そして愛する女性の死からの絶望感によって彼は水龍として覚醒することとなる。

 関ヶ原から二年後、一見落ち着いたように見えた彼であったが、実際は復讐に心を捕われていた。二年越しの復讐は、風雅が大怪我を負うという大きすぎる代償を払っての勝利で幕を閉じた。

 猿飛 佐助を殺した事により、燐という少女の復讐の対象となり、その上に前の戦いの際にて風雅が植物人間に・・・。二つの十字架を背負った樹は、『まっすぐに生きる』という答えを得て魔王を倒すことに成功する。

 現世に帰って約二年、公然暗殺機関『隠密』のメンバーとして生活をしていた。するとそこに再び忍の世界への誘いが・・・。燐、乃亜、風雅、幸村、そして・・・新たな冒険で彼は大きな決断に迫られる。


 んあー、良い感じですね!ほんとありがとうございます!


 夜鹿さんのサイト→ http://hillclimb-y.net/index.html

「おぉー樹かっ?まことにうぬは樹かっ?再び会えて嬉しいぞ・・・!」


「いやーっ、家康のじいちゃんも元気やった?俺だって嬉しいって!」


 江戸城に付いた樹は風雅から貰った書状をつかって家康の下へとたどり着く。江戸に滞在した二年間に世話になった家康との再開が無性に嬉しそうであった。


「家康様・・・・こやつが本当に和田 樹か確かめさせてください・・・。」


 家康の後ろに控えた黒装束の忍が樹を窓の外へと突き飛ばす。地上から50m以上の場所から落下するものの、彼は落ち着き払って地面に蜘蛛の巣状に張った水のクッションを作り上げる。それを使って難なく着地した樹は屋根をつたって降りて来る黒装束の男に水弾を放つ。男はひらりとそれを避け、樹に向かって手裏剣を放つ。樹がそれを避ける隙に男は距離を詰めて黒い刀で樹に切りかかる。


「やっぱお前かよ・・・・!」


 樹は氷の剣である『氷雨』を作り上げて応戦する。流麗な剣舞は男のそれを十分に上回った。氷雨が男の頭巾を切り裂く、露わになった顔は童顔で、言葉が無くなるほど美しい。どちらかというと女性的なそれである。


「へへっ、久しぶりだね♪」


「『久しぶりだね♪』ちゃうわ!ほんまっ、どこにこんな挨拶する奴がおんねん・・・白・・・。」


 伊賀の二番手、現在の服部半蔵を努める雷堂 白は砂鉄で出来た刀に手をかざし、それを弓に変える。雷の矢を番え、放つ。それを避けても意味は無いと知っていた樹は、厚い氷の壁を作ってそれを防ぐ。氷の壁に隠れて、白は弓を巨大な槌へと変換する。


「怒・・・・槌・・!!!」


 巨大な槌が樹を襲う。樹は地面より巨大な二本の腕を作り出し、それを受け止める。


「そろそろ・・・・わかったろ・・・・?」


「うん♪相変わらず樹君は強いね・・・!」


「ってか、お前、初めから解ってて・・・・!自分、戦いたかっただけやろ?」


 図星だったのか、白はそそくさと天守へと戻る。それに続いて樹も戻り、十勇士や、甲賀の状況を二人に説明した。


「ほほっ、じゃあ、樹も我が孫娘、千の奪還を・・・・。」


「いやいやっ、じーちゃん、俺はまだ協力するって決めてないぜ・・・?」


「ど・・・どういう事じゃ?」


「その・・・千姫様がどんな人か見極めてからだな・・・。命を懸けてるんだから・・・・それぐらい当然やろ・・・?多分、じーちゃんの孫なら、俺も気に入ると思うわ、うん!」







「相変わらずやなー、大阪城、現世でもこっちでもかわらんなぁっ!」


 夕暮れ頃、樹は大阪城を見上げていた。そして彼はこれより大阪城へ潜入する、千姫という人間を見極めるために・・・・そして・・・・。唇をかみ締める、気持ちが急いているを抑えながら、樹はゆっくりと大阪城へ入っていった。

「凄まじいな・・・これ・・・。」


「一体何が・・?謀反が起こるなどという情報は入ってなかったんだが・・・・。」


 樹と風雅は甲賀の里に入った。その凄惨な状況を見て、二人は思わず息を呑んだ。兵介の話によると、奇跡的に死者はなしだという。しばらく歩くと懐かしい顔と出くわすこととなった。


「おー、・・・・・って・・樹君?」


「ういっす、面無さん、廻神さんご無沙汰しております・・・・。」


「和田 樹・・・・君が呼び出されたと言うことは・・・・やはり・・・・・・。」


 風雅と樹は廻神と鬼面より燐が謀反を起こした事を聞いた。


「多分・・・だが・・・燐は十勇士として迎えられてる気がする・・・。二年前にな、俺はちょっとある計画を耳にしてなっ、それが十勇士についての物なんだがな・・・・。二年間の調査の結果、何人かがわかってだな・・・・。その一人が燐と一緒に居たんだよ・・・・。風雅さんよっ、アンタは良く知ってるはずだぜ・・・・乃亜って奴・・・。アイツが『霧隠 才蔵』って名乗ってるんよ・・・。」


「なっ!?乃亜が・・・・・・!?」


 昨日、瑪瑙と綾乃からの話に出てきた水術使いの名前が出てきたので、樹は軽くうなずく。横で風雅の口元が緩んでいるのが分かった。


「それで燐が連れて行った子供がいまして・・・そのこの能力が、死者の復活と未来の人物を呼び寄せる力なのです・・・。」


「それで俺がやって来たわけか・・・・。んじゃー転生させんのは・・・初代の佐助あたりか・・・?そうでないと燐が裏切る理由が検討つかねぇ・・・。」


「とりあえず・・・彼奴が復活すると色々まずいな・・・・。樹、貴様は今すぐ江戸に行って家康公に報告を入れろ!そしてとりあえず『アイツ』と落ち合って対抗策を・・・。」


 風雅に急かされて樹は甲賀を後にして江戸へと向かう。江戸へ向かう途中、樹の笑みは途絶えなかった。


「あ~、白の奴、元気かな~?」