はい! 奈央です。

宇宙にまつわるエトセトラ を突然はじめまーす。

学生の頃、天文に凄い興味があって、反射と屈折の二つの望遠鏡をアルバイトして購入して、背中に担いで高い山に登り、頂上で一晩中、星を追いかけたことが良くありました。

視力が低下したころから、そんな天体観測行脚は止めたのですが、未だに、星のことになると心が疼くんですよね。

 

ということで、第1回は、惑星の中で一番華やかな土星(Saturn)のエトセトラです。

 

土星の北極では、全幅32,187kmに広がる奇妙な六角形構造(ヘキサゴン)土星の自転周期とほぼ同じ速度で回転しているのです。

土星の六角形の雲 カラパイアHPよりお借りしました。

 

もっと、近づいてみてみましょう。 ほらね!

土星北極の六角形のモノクロ画像  Astro Arts HPよりお借りしました。

 

この、ヘキサゴンの大きさは、地球の直径2個分以上という巨大なものです。

このヘキサゴンの構造は、1980年代初め探査機ボイジャーで発見されて以来、ずっと変わっていないのです。

 

2006年、土星に到着した土星探査機カッシーニはより詳しい観測を行いました。

土星周回軌道に入るカッシーニ探査機の想像図 Photo by NASA 月探査情報ステーションHPよりお借りしました。

 

その結果、秒速約100mのジェット気流が吹いていることなどがわかったのですが、どうしてこの形が作られ、そして長く維持されているのかは不明のままとなっていました。

 

ほぼ30年間も謎だった土星の北極を取り囲むヘキサゴンの渦巻きの謎が、近年、ついに解き明かされました。
米ニューメキシコ州ソコロにあるニューメキシコ工科大学惑星学者ラウル・モラレス・フベリアス教授の最新の研究によって、雲のある大気層で極周囲を東へと吹くジェット気流が、その下に流れる風に押されて六角形になることが判明したのです。

 

フベリアス教授の研究チームは、土星北半球の高密度の大気をコンピューターでモデル化し、高度毎の風の挙動をシミュレートした結果、大気上層で不安定になっているジェットが曲がりくねって釣り合うことが確認されたそうです。そして、その姿は、土星ヘキサゴンの形態と位相速度をよく再現していたのだそうです。

土星の六角形の雲 カラパイアHPよりお借りしました。

 

一方、土星の南極はどうなっているんでしょう?

なんと、土星の南極には、巨大な嵐が渦巻いていて、その中心には台風の目のようなものがあったのです。

この土星の嵐時速550キロメートルという猛スピードで時計回りに渦を巻いているのだそうです

また、中心の目を取り巻いている雲の高度は30~70キロメートルほどで、地球で雷雨をもたらす雲に比べ5~7倍も高いそうです

土星の南極の嵐の目 Astro Arts HPよりお借りしました。

 

地球以外の天体って不思議なことが多いですよね。

そういえば、地球のジェット気流も変わっているといえば変わっていますよね。

地球のジェット気流 TrendsWatcher HPよりお借りしました。

 

こんな宇宙の変わったことを聞きかじったら、この宇宙にまつわるエトセトラをアップさせていただきまーす。

それじゃ、またね。