課題本から受けたインスピレーションを基に800文字のエッセイを執筆して、月一でセミナーと課題作品の合評会をします。

 

3月の課題図書 沼田 まほかる 著 『猫鳴り

 

推敲後、2回リライトしました。
リライト前の作品はこちら↓

 

 

 

 

『何者

 

 

「自己分析とは、自分を棚卸して、自分が何者かを知ること」
ベストセラー作家のYouTubeライブで、大学生の息子への就活のアドバイスをお願いしたところ、自己分析が大切と教えてもらった。
「自分がいったい何者なのか?」
私もずっと考え続けていた。

 

就活する前の大学生におススメの本が家にあったので、息子と一緒にワークをすることにした。
パッション、ミッションを言語化することで、自分の心の声を自覚できると書かれている。
『あなたのお葬式に、誰に来てもらい、どうような言葉をを掛けられたいですか?』
ミッションを言語化するテストの質問である。
自分のミッションを考える上で、死生観を持つことが大きなヒントになるらしい。

 

先日、『ゴジラ-1.0』を観た。
神木隆之介が演じる主人公敷島が、特攻を命じられるが、乗っていた零戦が故障したと嘘をついて大戸島の守備隊基地に着陸した。
敷島は生き残ることが出来たが、特攻から逃げたという罪悪感、自分だけ生き残ったという負い目に苦しみ、戦争が終わっても彼の心の戦争は終わらなかった。

私たち人間は、本能に蓋をして理性的に生きることができる。だから、特攻という自分の心の声と異なるミッションにも従うことができてしまう。敷島は逃げたのでなく心の声に従っただけだった。

『ゴジラ-1.0』では、多くの人々が戦争だけでなくゴジラによって、無残にも簡単に死んでいった。
死ぬ瞬間、何を考えるのか?
やり残したことはないのか?

 

 

私は、毎朝、自分のミッションをノートに書くことを始めた。
ようやく、自分の軸が整えられるようになってきた気がするが、まだ何者かはわかっていない。

最近、ご縁があった著名なコラムニストは、22冊も本を出版しているのにもかかわらず、自分が何者かはわかっていないと話していた。

私は、人生の最後を迎えるとき、何者だったのかとわかって死にたいと思う。
そのためにも、平和な日々に感謝をして、学び続けて変化していこう。

 

 

作品の意図

 

息子と一緒に自己分析をしたとき、ミッションを言語化するテストの質問で、死生観を考えたことをインスパイア。
「何者」というテーマをどうのように伝えるかを頭の中で漂っていたとき、『ゴジラ-1.0』を観て、このエッセイを書こうと決めました。

 

【起】自己分析とは、自分を棚卸して、自分が何者かを知ること
【承】死生観を持ってミッションを考える
【転】『ゴジラ-1.0』を観て、戦争の悲惨さを痛感する
【結】人生の最後を迎えるとき、何者だったのかとわかって死にたい

 

死生観に基づいて、自分のミッションに生きた、アップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏の有名なスピーチがあります。

「毎日を人生最後の日だと思って生きてみなさい。そうすればいつかあなたが正しいと分かるはずです」
 

就活におススメの本にも

「私たちは人間は、本能に蓋をして、理性に生きることを強いられてきました。実際、自分の「心」の声と異なる生き方をしている人や、自分の「心」の声さえ自覚できていない人が多いと思えます」

と、書かれています。

自分にも息子にも、自分の「心」の声を自覚するするためにミッションを言語化する必要がありました。

『ゴジラ-1.0』を観て、

特攻という自分の心の声と異なるミッションを実行してしまうと「死」があり、
主人公の敷島は心の声に従ったけど、特攻から逃げたという罪悪感、自分だけ生き残ったという負い目に苦しまなければいけなかったという、戦争の悲惨さ、理不尽さを伝えてます。

 

平和の時代に感謝して、学び続けて進化していきたいと思ってます。

 

 

三位一体に分解すると

 

【テーマ】
人生の最後を迎えるとき、何者だったのかとわかって死にたい

 

【エピソード】
①「自己分析とは、自分を棚卸して、自分が何者かを知ること」
②ミッションを言語化するテストで死生観を考える
③『ゴジラ-1.0』の主人公敷島が生き残って戦争が終わっても、心の戦争が終わらない

④『ゴジラ-1.0』では、多くの人々が戦争だけでなくゴジラによって、無残にも簡単に死んでいった
⑤著名なコラムニストは、自分が何者かはわかっていない

 

【表現】
①戦争の悲惨さ、理不尽さを伝える
特攻という自分の心の声と異なるミッション→「死」
心の声に従った主人公の敷島→特攻から逃げたという罪悪感、自分だけ生き残ったという負い目に苦しむ

 

②『ゴジラ-1.0』で死んだ人たちは、やり残したことはないのか?
→人生の最後を迎えるとき、何者だったのかとわかって死にたい

③『ゴジラ-1.0』では、多くの人々が戦争だけでなくゴジラによって、無残にも簡単に死んでいった。
→平和な日々に感謝する

 

④「何者」、「ミッション」、「心の声」を頻繁に使う

⑤ミッションを言語化するテストで死生観を考える
→『ゴジラ-1.0』の死生観

 

 

あとがき

締切当日に変更しました。
一度、作品を手放したことで、『ゴジラ-1.0』を観て感動して、「何者」をテーマにエッセイを書こうと思ったのだから、エピソードに『ゴジラ-1.0』を使うべきだとひらめきました。

 

最後、提出した後にひらめいたのは、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の映画も大ヒットしているので、母親目線で、今どきの大学生と特攻隊の若者の比較を書いて、息子へ思いを語るエッセイにしても面白かったかなあと思いました。
 

 

 

参考

ベストセラー作家のYouTubeライブ
山口拓朗先生の2冊出版記念ライブ
本当の質問は「大学生の息子への就活の面接のアドバイス」
本当の回答は「自己分析、企業分析、シミュレーションが大切」
エッセイでは、自己分析だけにしました。


就活する前の大学生におススメの本
田路カズヤ著『 仕事ができる人の最高の時間術 』
初版発行が2017年12月18日でロングセラーの本です。
この本を読んで、私利私欲を手放そうと思いました。
現状を変えたい人におすすめです。

 


南野原つつじさんの”わざ転LIVE“で紹介されました。

 

 

著名なコラムニスト尾藤 克之さん