ヒンドゥー教の5日間に渡る光の祭典 Deepavali (Diwali) / Tihar の季節がやってきた。この時期になるとあちこちのインド料理店やネパール料理店でスペシャル・メニューが提供されていたりする。好きなお店は全て行きたいのだが、日程的にも、体力(胃腸力)的にも無理なのが残念なところ。それでも何とか行けるところには行かねば。
 
ということで、2021年11月07日の遅いランチ・タイムにアーンドラ・ダイニング渋谷店を訪問。
 
 
エレヴェイターを降りると、例によって目の前の祭壇にお供物が。

 

まずは welcome drink から。糖分多めの lemon juice かな。

 

kala chana masala (黒ひよこ豆のスパイス煮込み)。黒ひよこ豆の皮を剥いてひき割りにしたのが chana dal で、日本ではそっちの方が馴染みがあるのでは。

 

bhatura (精製粉発酵生地の揚げパン)。メニューを事前にちゃんと見ないで行ったので、この2つのアイテムを見て「おおっ!これは!」となった。

 

この二つを合わせて食べるのがインド亜大陸で有名なストリート・フード chole bhature である。インドに行った際に、これを食べてこなかったのが悔やまれるが、現地出身の凄腕シェフが作ったものを東京でいただけるのは本当に有難いこと。

 

このお店ではお馴染みの biyyam pindi vadiyalu (米粉揚げ煎餅)、そしてお祝いには欠かせない mutton biryani (骨付きマトンの炊き込みご飯)


vadiyalu はもしかすると saggubiyyam vadiyalu (タピオカの揚げ煎餅) だったかも知れない。詳細は専門家にお問い合わせを。

 

その mutton biryani のお供に baingan ka salan (茄子のナッツ・グレイヴィ)。これも「おおっ!やった!」となった。

 

biryanidahi chutney / raita (ヨーグルト・ソース) を掛けたりするのはわが国でもわずかに広まってきている感はあるが、Hyderabad biryani にはさらに mirchi ka salan という唐辛子とピーナッツ等で構成されるグレイヴィが付くこともある。

 

で、mirchi (唐辛子) の代わりにトマトや茄子を使うこともあるらしく、この baingan ka salan はまさにそれ。一口食べただけでナッツの旨味が口の中に広がり、トロトロの茄子もたっぷりで存分に味わわせてくれる。ナッツのグレイヴィと茄子という、マイ・フェイヴァリットのコンビネーション。とても脇役とは思えない。salan 付きの時に行けたのは実にラッキー!

 

chicken Mughlai はその名の通り、ムガール宮廷料理の代表的な鶏肉料理みたいなのかな。どことなく murgh white korma のような感じもある。クリーミィでマイルドな丁寧な味。肉量もたっぷり。

 

shrimp 65 は、かなり濃い目の強い味付け。65と言えば、具材を唐揚げにするタイプと、その唐揚げにチリ・ソース等を絡めて炒めるタイプの2つに大別されると思うのだが、これは、どちらでもないような気がする。そもそもが謎料理なのに謎が増えてしまった。

 

pappu charu (挽き割り豆スープ)。粘度はなく、シャバシャバ仕上げで、容赦ない強烈な大蒜使い。前回もこういうのがあったな。ニンニク大好きマツヤー(松屋愛好家)もビックリ!

 

kodi uragaya (鶏肉のスパイス・オイル漬け)。ひたすら優しい味の chicken Mughlai とは対照的で、同じ具材(鶏肉)の料理でこうも違うかと感心するような、辛味、苦味、酸味、そして具材の歯ごたえ。

 

boiled basmati biyyam (湯取りしたインド長粒香り米) 及びデザートを含めた全景画像もご査収下さいまし。相変わらず味の濃いアイテムが多いこともあって、白米をお代わり。まあ、この日もこの一食だけと決めていたので問題ないはず。

 

デザートは kaju barfi (カシュー・ナッツを使ったインディアン・スウィーツ)。かなりみっしり詰まっている。パッと見よりもはるかに食べ応えがあって結構ヘヴィで、しっかり容赦なく甘い。welcome drink の甘さを完全にかき消してしまうくらいには強烈。

 

Raja シェフの料理、本当に素晴らしい。最近、それがものすごく実感できるようになってきた(前から素晴らしいとは思っていたけどね)。結局またスペシャル・メニューに飛びついてしまったが、次回はまたディナーのアラカルトを!

 

ごちそうさま。

 

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※参照過去ログ

 → 渋谷のダシェラ祝膳 / アーンドラダイニング ( Andhra Dining )【渋谷】

 → ガネーシャ祭スペシャル / アーンドラダイニング ( Andhra Dining )【渋谷】

 → ようやくディナーへ / アーンドラダイニング ( Andhra Dining )【渋谷】

 → GWスペシャルあります / アーンドラダイニング ( Andhra Dining )【渋谷】

 → 大箱で副都心に進出 / アーンドラダイニング ( Andhra Dining )【渋谷】