初めてラジャさんの料理をいただいたのは確か中目黒のシリバラジでだった。せっかくの南インド料理店なのにランチは南ではない凡庸なブッフェのみだったので避けて、ディナーに行ってノン・ヴェジのミールスやらドーサやらを食べてとても美味しかった記憶が。
 
が、ラジャさんはいつの間にか辞めてしまい、しばらくすると御徒町のヴェジ専門店ヴェジ・ハーブ・サーガ(←現在の店舗より狭い旧店舗)にいることが判明。ということで今度はそちらを数回訪問。ただ、もちろんヴェジ料理はヴェジ料理で美味しいのだけれど、個人的にはシリバラジで食べたノン・ヴェジ料理も気に入っていたので、ノン・ヴェジ料理がないという点はちょっと残念だった。
 
で、我が国が東日本大震災に見舞われた頃、ラジャさんがインドに帰ってしまったという話を聞き、がっかりしていたが、その後どういうわけか線路の反対側のアーンドラ・キッチンで日本復帰の情報が。総帥ラマナイヤさんが銀座に移ってからもラジャさんが作るハイデラバーディマトンビリヤ二などのノン・ヴェジ料理を貪り食ったな。
 
まあ、そんなこんなで、せっかく凄腕シェフのラジャさんが御徒町から渋谷に移ってきたのだから、ミールスばかりじゃなくてやはりアラカルトをいただきたい。
 
で、ディナーの状況を色々ネットで探っていたのだが、ディナー・タイムに訪問している人が少な過ぎてびっくり(ほぼランチ訪問でミールスばかり)。緊急事態宣言中でアルコール提供が休止になっていることも影響しているとは言え、ラジャさんの料理目当てで御徒町のアーンドラ・キッチンに通っていた台東区周辺の人たちに申し訳なさ過ぎるではないか。おい、渋谷区近隣のインド料理好きの人たち、何やってんだよ。
 
ということで、全く近隣住民でもない自分はタイミングが合って、2021年06月08日(火)、ようやくディナー・タイムに訪問。あの大箱でお客は自分の他に一組だけ。これはイカン。
 
モッタイナイ!
 
 
まだオーダーしないうちに、いつものホール・マネジャー氏が、ウェルカム・ドリンクということなのか、いきなり lassi (ヨーグルト・ドリンク) をサルヴィスしてくれた。
 
続いて、appadalu (豆粉薄煎餅) がサルヴィスされる。何か、高級レストランにでも来たような気分。
 
で、この日のスターターは Andhra mutton vepudu (アーンドラ地方の羊肉のスパイス炒め)。マトンはボンレスを使用。
 
別アングルからも。いや~、美味いな~。塩もスパイスも割と強めで、きっとアルコールには合うことだろう(下戸だから知らんけど)。まあ、一人で食べるスターターとしてはちょっと量が多いんだけどね。
 
そしてこの日のメインは Nelluru chepala pulusu (ネロール地方の魚カリー)。アーンドラ縛りにしてみた。
 
basmati biyyam (インド高級香り長粒バスマティ米) とのツー・ショット画像もご査収下さいまし。
 
Nelluru chepala pulusu basmati biyyam にかけたところ。魚はカジキマグロかな。トマトの酸味が爽やかで、nimmakaya uragaya (レモンの漬物) で少し酸味を増幅してあり、酸味スキー諸氏には堪らない逸品だ。で、なぜか一切れだけ vankaya (茄子) が入っていたのだが、あれは何だったんだろう(笑)。
 
デザートには mamidi kulfi (インド式マンゴーのアイス・クリーム) を。
 
クロウス・アップ画像も。濃厚ウマウマ。
 
ホール・マネジャー氏が、〆のドリンクをサルヴィスしますと言ってくれたが、もうお腹もタプタプになってしまっていたので、泣く泣くお断りすることに。せっかくのお気遣いなのに申し訳ないっす。
 
次回もまたアーンドラ縛りで、今回よりもたくさん食べ尽くしたいな~(すでに狙いはいくつか定めてある)。てかさぁ、近隣の人たちは宅飲みなんかしてないでラジャさんにもっと腕を振るってもらって!
 
ごちそうさま。
 
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※参照過去ログ