今年初のうつわができました。
サイズの小さな湯のみです。

前回、鞘に木炭を入れて焼成しておもしろい茶碗ができたので、
今回は木炭の量を調整して還元焼成しました。

陶土は赤楽を使用しました。
で、焼き上がりはこんな感じです。



こちらの湯のみは、無釉で焼成しました。
それほど炭を入れなかったので、
陶土に炭が吸着することもなく、
なんとなく南蛮焼のようになりました。



施釉したものがこちらです。
木灰釉をほどこしています。
一つは搔き落としで模様を付け、
もう一つは成形の段階で溝を彫っています。



どちらも素朴な感じで気に入っています。
電気釜で焼成したようには見えないのでは?
とまあ、一人で喜んでいるわけです。

鞘に入れる木炭の量や、
陶土による違いなど、
これからもいろいろ実験するつもりです。



新年あけましておめでとうございます。

大晦日にロウバイとスイセン、ツワブキの葉を頂きました。
新年の花として家で活けさせて頂きました。

まずはロウバイ。
枝付きの立派なものを頂いたので、
建水に使っている鉢に活けました。


(花:ロウバイ、器:笹山芳人)

スイセンは青備前と。


(花:スイセン、器:平岡仁)

ツワブキの葉は、ロウバイと共に皿に活けて、
お雑煮を頂きながら拝見です。


(花:ロウバイとツワブキ、器:今西公彦)

そういえば、大晦日は食器棚の整理をしました。
日常使いの棚の整理でしたが、全部出してみるとこんなことになりました。
茶道具や花器などは茶道具棚、トランク、襖の中にあるので、
この中には入っていません。
いつの間にか、普段つがいの器だけでこんなことに・・・。



1時間ほどかけてなんとか食器棚に戻すことができました。



今年はどれだけここに新しい器が加わるのでしょうか。
置き場所を考えなければいけません。
陶磁器は買うもの。
自分で作ってはダメだと考えてきました。

作家さんの作品を見れば見るほど、
そのスゴさや、面白さが感じられ、
自分で陶器を作り始めると、
そうした感覚が鈍ると考えていたからです。

なんですが・・、
ついに今年から作り始めてしまいました。

作ると言っても、
それほど沢山なわけではありません。
今年作ったのは、ほんの数個です。

そこで、ちょっとおさらい。
まずは、昨日、出来上がったばかりの茶碗。








最後の最後で、自分でもビックリするものが焼き上がりました。
炭化焼成したのですが、こんなに色のグラデーションが出るとは。
高台の削りはまだですが、すごく気に入っています。

泡が立っちゃってるので、
作家さんなら失敗作なんでしょうが、
私にとってはこれも景色です。
銘を「オーム」にしました。

こちらは母親にプレゼントするため10月に作った茶碗です。







轆轤で作ったものです。
はじめての轆轤だったのですが、
薄手でなかなか面白い形を作れました。
信楽の土に灰釉をかけたので白になりました。

ただ、口回りの釉薬ののりイマイチだったので、
銀彩をほどこしてみました。
正月に実家に持参して母親にお茶を点てるつもりです。

自分用に轆轤を引いたのは、こちらのカップです。







割にうまく轆轤が引けたかなと思います。
釉薬もうまい具合に窯変してくれました。

同じ頃に手捻りで作ったぐい吞みがこちらです。
これも正月に実家に帰り、
父親や弟にプレゼントするつもりです。



赤土にマンガンを加えた陶土に、
カオリンを多く入れた灰釉を掛けました。

8月にはベトナムの知人にプレゼントする茶碗を作りました。
轆轤は奥田さんに引いてもらいました。
私は高台の削りを担当しました。



灰釉が口回りから垂れて、
なんだか上手い具合に景色になりました。

同じ日に手捻りで作ったのがこちらの茶碗です。
私の茶碗第1号です。



黒織部っぽいのが作りたかったのですが、
それっぽくなっていますかね。

さて、正真正銘のお初がこちらのぐい吞みです。
3月にたまたま窯炊をお手伝いすることがあり、
せっかくだから一つ作ってみたらと言われて、
よくわからない状態で成形したものです。

団子状の土をくり抜いて、
外側を削っただけのぐい吞みです。



年に数度しか作る機会はありませんでしたが、
自分で作ってみると色んな発見がありました。
なんだか科学の実験をしているみたいで、
とっても楽しいものです。

あとは、作家さんのスゴさを実感できました。