陶磁器は買うもの。
自分で作ってはダメだと考えてきました。

作家さんの作品を見れば見るほど、
そのスゴさや、面白さが感じられ、
自分で陶器を作り始めると、
そうした感覚が鈍ると考えていたからです。

なんですが・・、
ついに今年から作り始めてしまいました。

作ると言っても、
それほど沢山なわけではありません。
今年作ったのは、ほんの数個です。

そこで、ちょっとおさらい。
まずは、昨日、出来上がったばかりの茶碗。








最後の最後で、自分でもビックリするものが焼き上がりました。
炭化焼成したのですが、こんなに色のグラデーションが出るとは。
高台の削りはまだですが、すごく気に入っています。

泡が立っちゃってるので、
作家さんなら失敗作なんでしょうが、
私にとってはこれも景色です。
銘を「オーム」にしました。

こちらは母親にプレゼントするため10月に作った茶碗です。







轆轤で作ったものです。
はじめての轆轤だったのですが、
薄手でなかなか面白い形を作れました。
信楽の土に灰釉をかけたので白になりました。

ただ、口回りの釉薬ののりイマイチだったので、
銀彩をほどこしてみました。
正月に実家に持参して母親にお茶を点てるつもりです。

自分用に轆轤を引いたのは、こちらのカップです。







割にうまく轆轤が引けたかなと思います。
釉薬もうまい具合に窯変してくれました。

同じ頃に手捻りで作ったぐい吞みがこちらです。
これも正月に実家に帰り、
父親や弟にプレゼントするつもりです。



赤土にマンガンを加えた陶土に、
カオリンを多く入れた灰釉を掛けました。

8月にはベトナムの知人にプレゼントする茶碗を作りました。
轆轤は奥田さんに引いてもらいました。
私は高台の削りを担当しました。



灰釉が口回りから垂れて、
なんだか上手い具合に景色になりました。

同じ日に手捻りで作ったのがこちらの茶碗です。
私の茶碗第1号です。



黒織部っぽいのが作りたかったのですが、
それっぽくなっていますかね。

さて、正真正銘のお初がこちらのぐい吞みです。
3月にたまたま窯炊をお手伝いすることがあり、
せっかくだから一つ作ってみたらと言われて、
よくわからない状態で成形したものです。

団子状の土をくり抜いて、
外側を削っただけのぐい吞みです。



年に数度しか作る機会はありませんでしたが、
自分で作ってみると色んな発見がありました。
なんだか科学の実験をしているみたいで、
とっても楽しいものです。

あとは、作家さんのスゴさを実感できました。