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all is full of beautiful love

beautiful days, beautiful life

tidal wave

 

闇夜のしじまを縫い 音もなく満ちてゆくの

仰ぎ見た空の深さ 星のめぐり 

また佇み

まぶたの奥へそっとしまいこんだ泉が堰をきり溢れる

 

波は押しては引き返し 涙のすそ通り

痛みも孤独も常に

消えてはまた生まれ 越える夜毎に

悲しみを連れてあの舟はゆく

 

頬撫でる風の行方 風見鶏が羽ばたいてく

もう何も失わずにいれたらいいと願い見上げる

 

満ちては欠けてゆく星へと寄り添い

祈りは日々の中に住まい

湧き出すこの波を越える夜毎に

悲しみを連れてあの舟はゆく

 

最後の星が消えてゆく

空と波へ

今はそっと眺めていよう

 

押しては引き返し 涙のすそ通り

越えらぬ日など無いと 強く

幾度もくり返し包み込むあの調べ

そして去りゆく思いを連れて

あの舟はゆく

 

 

 

 

 

 

歌詞が知りたいとリクエストいただき書きました。

ありがとう。

 

この曲の生まれるきっかけとなった

横浜のイベントをやっていた友達が

最近パパになったり

結婚したりして

時の流れを感じたりしてます

 

悲しみも喜びも連れて

それぞれの旅路が豊かなものでありますように

 

 

鮮明な青さや迫りくるような入道雲の存在を徐々に失って
随分と高くなった空には
刷毛で払った様な薄雲が蜘蛛の巣みたいにまばらに引っかかっている

空が高くなった分、ミンミンと鳴く蝉の独奏は一層響き渡り
照りつける日差しが少しづつ柔らかさを増していく

この時期がこんなにも心苦しいのは
まるで手に取れるかのように思えたモノや鮮やかだった輪郭が失われていくからかもしれない

夏の幻か
それとも魅せられた鮮烈な日々の残り香

彩度の下がっていく世界の様を
あるままに受け取るように

ゆっくりと夜が長くなる
ゆっくりと昼が短くなる

夏の最中に夜は何時までも明く
月が薄衣を纏って浮かんでる

唯今日は過ぎ明日を待つ時は
ふと吹く風がまだ眠りには遠い事を告げる

うねるモーター音
遠くの車輪の音
足りない言葉は少し寂しそうに耳元をすり抜ける

灯りを消して 視覚を欠いた体は
より多くの思いと音を集める

憧れを畏れて耳を塞いでも
何時かは長い夜が明けることを知っているから
いつまでも此処にいるわけにはいかないことも知っているから

また短い夜に身を沈めて
唯私小説のように徒然と綴るは真昼の夢


君が手袋を外す
久しぶりに直に触れた手のひらは
まだひんやりと冷たく、少しどきどきする


君がコートを脱ぐ
穏やかな生活で少しだけふわりと丸みを帯びたのもかわいいと思う


君がマフラーをとる
緩くウェーブした髪の奥に見え隠れする
小さな耳がほんのりと赤くなる


君が目深にしてたニット帽を脱ぐ
強く吹くぬるい風が前髪を揺らして

僅かに伏し目がちに
真っ直ぐその視線を僕に向ける

「「きみがすきだ」」


冬の空 朝6時
冷たいベランダから少しだけ見上げる

それはもうじきやってくる朝焼けの前に
煌々とその輪郭を残そうとしている

明けの星
細くなった曲線に寄り添うように

冷えていく身体を忘れて
宝物をわたしだけの特別な場所に
もらったように思えた

空が白むごとにゆっくりと溶けていく姿を
もう一瞬の出来事のように
世界の贈り物はこんなにも儚くて美しい

そして明日もまたそこにある