きみがすき君が手袋を外す久しぶりに直に触れた手のひらはまだひんやりと冷たく、少しどきどきする君がコートを脱ぐ穏やかな生活で少しだけふわりと丸みを帯びたのもかわいいと思う君がマフラーをとる緩くウェーブした髪の奥に見え隠れする小さな耳がほんのりと赤くなる君が目深にしてたニット帽を脱ぐ強く吹くぬるい風が前髪を揺らして僅かに伏し目がちに真っ直ぐその視線を僕に向ける「「きみがすきだ」」