至る夏夏の最中に夜は何時までも明く月が薄衣を纏って浮かんでる唯今日は過ぎ明日を待つ時はふと吹く風がまだ眠りには遠い事を告げるうねるモーター音遠くの車輪の音足りない言葉は少し寂しそうに耳元をすり抜ける灯りを消して 視覚を欠いた体はより多くの思いと音を集める憧れを畏れて耳を塞いでも何時かは長い夜が明けることを知っているからいつまでも此処にいるわけにはいかないことも知っているからまた短い夜に身を沈めて唯私小説のように徒然と綴るは真昼の夢