YEN(えん)という環境勉強会に参加して足かけ8年。
昨日は10周年記念(?)ワークショップがあり、
「YENとみんなの今までの10年、これからの10年」
でディスカッションしてきました。

写真で振り返る今までの10年。

私が参加するようになったのは2003年頃ですが
YENが始まったきっかけは、環境系の就職活動現場で出会ったみんなが
働き始めてからもエコの心を忘れないようにする勉強会
(という名の飲み会!?)
を継続するためでした。

最初の頃の会議は、渋谷の喫茶店や会議室。
なつかしの「時間割」が閉店してしまったのはショックですねぇ、、、
まぁ、定例会を開催する土日の午後に、400円のコーヒー一杯で
30人以上の人たちが3時間以上いても大丈夫なお店、という時点で
ずっと続いていたことも七不思議のひとつなのですが、、、

初期の頃は、結構現場に出かけることも多く、
産業廃棄物処分場の視察なんかをしていたのが印象的でした。
そういえばみんなで風車を見学しに行ったりもしたなぁ。

ここ数年、主要メンバーが30代に突入し
結婚や出産というイベントが重なる中、必ずしも今までと同じ
活動ができるとは限らないのですが
いつ会っても熱い仲間がいるというのは嬉しいことです。

YENから派生したプロジェクトやメンバーが第一線で活躍しているのを見ると
まるで自分のことのように嬉しいです。

自分の10年史を考えてみた時、今はちょうど
「迷い時」
にいるのですが、どのような道に進むとしても、YENの仲間が応援してくれる
と思うだけで、勇気を出して前進できそうです。

オーストラリアという新境地に踏み出す直前に
みんなに会えたことに感謝です。
素敵な送別会、忘れられません。
ありがとう、ありがとう。

エコ「グッズ」とした時点で、
「投資」という言葉を使うのは大げさかもしれません(笑)

でも数千円の太陽光で充電できる乾電池から
数十万円の小型風力発電機まで、
様々なエコ「グッズ」がある中で、
費用対効果が高いものを選んで買いたい、と思うのは
当たり前ですよね!?
支払った分は元を取りたい、という意味を込めて「投資」と
したのですが、要は、買って得するエコグッズは何か、というお話です。

これはライフスタイルと関係してくるので、
必ずしも全ての方に該当するとは限らないのですが
一提案として参考にしていただければ、、、


例えば、省エネ(=電気代の節約による「お得」)が最も感じられるのは
エアコンか冷蔵庫だと思います。
これはメーカーによる努力が大きく、先日紹介した省エネ製品買換ナビサイト
しんきゅうさん
を使って調べてみると、その差が一目瞭然!

「どれどれ比較」で401~450リットルタイプの冷蔵庫を比較したところ
一番エコな製品の消費電力量は年間220kWhで、電気代が約4800円。
リストの最後の製品の消費電力量は年間550kWhで、電気代は約11400円。

エアコンの場合、2.8kWタイプのものを比較したところ
一番エコな製品の消費電力量は年間790kWhで、電気代が約17400円。
リストの最後の製品の消費電力量は年間1122kWhで、電気代は約24700円。


エアコンの場合「使い方」によってこの差がかなり縮まるのですが、
冷蔵庫の場合はそこまで使用方法が変わらないので、
電力消費量を意識して購入するのはとても意味があることです。
一度買うと10年程度使う家庭が多い中、
5,000円×10年=50,000円以内の初期「投資」差は回収できると考えていいのではないでしょうか。


このような考え方で、
「太陽光発電」と「太陽熱温水」、
「省エネトイレ」と「雨水タンク」、
「ハイブリッド自動車」と「電気自動車」
などを比較しながら、自分のライフスタイルにあったエコグッズに
集中して「投資」できるようにしたいですね。
Carbon Off Passportを作った時、
冊子にしてしまったが故に
「新しいお店はどうやって増やすのですか?」
と聞かれることがしばしばありました。


その時は、真剣に
「手書きで増やしていってください」
と答えていて、
ちょうど都合よく(?)
39ページ空白だったため
「Thank you(39)ページに書き込んでください!」
とお願いしたものです。


その後、ご縁をいただいて、
Carbon Off Passportと同じコンセプトで
携帯アプリとしてのP-PASSを作っていただき、
「あぁ、これで自動的に更新できる」
と胸をなでおろしたのもつかの間、
自分自身の妊娠が発覚し、
お店の新規開拓があまりできなくなってしまいました。


P-PASSをどうするか、続けるのか、止めるのかで悩みました。


幸い(?)サービスを提供してくださっているA社さんの皆さんが
励ましてくださり、細々と続けさせていただいています。
ありがとうございます。


私がCarbon Off Passportを作ったのも、P-PASSを作ったのも
理由は同じで、
出会いを大事にし、誰かにつなげていきたい
という思いがあったからです。


3年間、自称(?)カタリストという立場で、あちらこちらの現場に
潜り込ませていただき、一生懸命何かに取り組んでいる方や
素敵な製品、サービスと出会い、それをより多くの方に
つなげていきたいという思いがうまれたこと。

そして、「頑張ってください」という言葉だけではなく、
実際に買ったり、使ったり、行ったりするという
行動を伴わせたいと思ったこと。

そのために、何か後押しするワンプッシュが欲しくて、
「クーポン」
というものをつけてもらうことにしました。


「あのお店って頑張ってるよね」
「あの商品ってすごいらしいよね」

と言葉にするのは簡単ですが、
実際に行くこと、買うこと、食べることも
とっても、とっても、とっても
大事なことなんです。


少しでも、Sustainableな未来のために頑張っているお店が
元気になるように。
微力ですが、応援し続けたいと思います。
自分自身が行けなくなっても、買えるものはあるし、
伝えられることもある。そう信じでいくしかないですね。

今日も、ちょっとしたカフェのゆきんこちゃんが
クッキーを届けてくれました。
その優しさに感謝です。お店に行けない時は、お店の人が
やってきてくれる!なんて恵まれているのでしょう。
ありがとう、ありがとう。
何かをしよう!と思う「動機」ってどこから来ると思いますか?



3月11日の震災以降、ボランティアをする方が増えていると聞きます。

「他人ごとではない」
「ほっておけない」
「今、動かないといけないと思った」
いろんなつぶやきやコメントを目にします。


私自身、震災の様子を長時間テレビで見てしまい、
なんとかしなきゃと思ってみたものの、
最初の一週間はパニックでした。

東北にいる親友のことを思い、
被災地にいるママのことを思い、
被災された方のために何かをしたくて、
でも、
思ったようにできなくて、泣いてばかりいた時期もあります。


この時、私を動かしていた「動機」は



「絶望」でした。
悲しくて、ショックで、辛くて、何かしなければいけないと思って
半狂乱になっていました。


その結果、一番身近な家族に大きな迷惑をかけてしまったと思います。

本当なら、もっと前向きな理由で動くべきでした。


2006年、アメリカで参加した会議で耳にした言葉。
"Humans are motivated by two things; Inspiration and Desperation"

この時、私はInpirationで動く人になりたい、とメモをとりました。



Desperationとは「自暴自棄、死に物狂い、やけくそ、絶望」など
どちらかというとネガティブなもの。
それに対して、Inspirationは「ひらめき、素晴らしい思い付き」といった
とてもポジティブなもの。


ネガティブな動機は、強いですが、長くは続かないし、とても疲れます。
それに比べるとポジティブな動機は、どんどん元気とやる気を蓄積できる気がします。


ポジティブなものはポジティブを呼び寄せるように、
「動機」にも、ポジティブなものがあるとしたら、
Inspirationを大事にする人になりたいと思いました。
毎日の小さなひらめきを大切に。思いを形にしていきたいですね。

日本ではあまり「不買運動」が流行らないなぁと思っています。


最近、原発の不安の関係からか、
「○○産は買わない」
と公言されている方もいますが、
どちらかというと、
「応援するために買いたい」
というポジティブな意見の方が多いのではないでしょうか。


それに比べると、アメリカにいた頃は、何かと
「○○買わないキャンペーン(Don't buy○○)」
という活動を目にすることがあったような気が、、、


「Social Business」というものに興味を持つようになり、
いくつかそれ系の会議(Net ImpactとかCoop Americaの会議とか)に参加してみると
大手安売り店Wなどが「標的」にされることがあり
クリスマス前には
"Don't buy holiday gifts at W"
というキャンペーンをした、という報告を耳にしました。

でもその後に、
"Buy here instead"
と、代替案の提案も必要、と聞いて
なるほど、と妙に納得したものです。


「批判」をするのは簡単ですが、
「代替案」を提供するのは難しい。
ダメ出しはできるけど、
「じゃぁどうすればいいの?」
に対する答えって、なかなか出てこないんですよね。

でも、批判したり、何かを変えようとする時は
「逃げ道」でもいいので、代替案が必要になります。

Wで買ってはダメ、という時は、ここで買おう、という提案。
Wでこれは買ってはダメだけど、これならOKという逃げ道。

大きな変化を一度に起こすのは難しいので、
小さなことからコツコツと積み重ねていく。


よくよく考えてみると、6年前、フェアトレードコーヒーを飲みたいと思ったら
かなり限られた中から選ばねばならず、味よりも「フェア(公正)」であることに納得する
妙な自己満足な形でしか買い物ができませんでした。
今は、地元のスーパーでも買えるし、値段もずっと手頃になりました。
長年小規模農家を支援している団体の方からしてみたら、
「見せかけのフェアトレード!」
という声もあるかもしれませんが、それでも、フェアトレードコーヒー、オーガニックコーヒーが
ある程度社会的地位を築くようになれたのは、大手参入のおかげだと思っています。

「逃げ道=選択肢」
という考え方に近いのかもしれません。
様々な選択肢があって、それを選ぶ自由がある。
自由だからこそ、結果に対しては責任を持たなければならないのですが、
選択によって、未来が、社会が変えられるなら、それってワクワクすることですよね。

一人ひとりが選択できるだけの基本的な情報は揃っています。
あとは、関心を持つかどうかだけではないでしょうか。

Change the Future。
将来を変えるのは私たちの自由でもあります。
私が創りたいSustainableな将来に必要な「逃げ道」ってなんだろう。
そんなことを考えながら、「不買」ではなく「これ買おう」キャンペーンをもっと流行らせたいと思いました。

最近みかける「東北を食べよう」キャンペーンも大好きです。
「東北の食材を使っていますレストラン」ももっと増えて欲しいと思います。

できることをコツコツと。
続けていくことで、将来を変えていきましょう。