コミュニケーションの学校 回覧板(錦糸町&両国&浦和) -52ページ目

年寄りを養えない社会

昔々、60歳以上の年寄りは山に捨てなければならない、
そんな風習を持つ村がありました。

母が60歳になった翌日、ある男は母を背負い山に登り
はじめました。すると、親が道中で白い花を摘み、道
にパラパラと撒いています。男は「なにか、気をまぎ
らわしているのだろう」と思い、「すまない、これは
決まりなんだ」と母に言いました。

しかし、母親は木の根などを食べて生きながらえない
ように歯を壊されているため話せません。ただ悲しそ
うな目をするだけでした。

山のずっと奥で、親を降ろし、最後のお別れのときが
きました。「すまない」と何度も謝る男に、母親は早
く帰りな、と手まねします。男は後ろを振り返ること
なく、足早に来た道を戻りはじめました。

しかし、知らない土地で真っ暗になってしまい、男は
迷子になってしまいました。そのとき、ふと白いもの
が見えました。母親のまいた白い花です。

男はそのとき初めてわかりました。母は息子が迷わな
いようにと花をまいていたのだと。男は、さめざめと
泣き崩れました―。完。

就職活動

先日、大学生数人と最近の就職活動についてお話した。

なるほど、聞けば聞くほどきびしそう。。

つい数年前は、20代だったら、どこにでも就職できる
ような時代もあったわけだから、なんとも世の流れの
せちがらさというのを感じざるにはえないものですね。

事実、愛知万博のころは、トヨタ自動車も絶好調で、
とくに中部地区の有効求人倍率はすごいことになっていました。
企業は人が採用できず、とくに若手が採用できず、
採用にもびっくりするぐらいお金をかけて、
20代の、しかも第二新卒が面接に来たとなれば、
祝杯をあげるほど(それは言いすぎ?)だったんです。

いまでは「第二新卒」なんて言葉も廃れつつあるみたいです。
即戦力を求める風潮の中で、中高年と同じぐらい
扱いにくい人材となってしまった様子。

なぜなのか。

理由は、いまの会社は、長期投資ができないからです。
「教育」なんて不確実性の高いものに投資するより、
すぐにリターンが発生することをやらなければならない。
じゃないと、すぐに会社は立ち行かなくなってしまう。
そのぐらい切迫した時代なんですよね。

こうした会社側(人事側)の事情がわかれば、
面接でどう振る舞えばいいかはおおよそ見当がつくと思う。

ただ、長期投資ができない、というのはすごく残念な状況です。
大企業でも、教育だけじゃなく、新しい研究開発にすら、
お金が回らなくなってきているらしいんですから。。。

失敗が許されない時代。
チャレンジが認められない時代。
リスクを取るのがむずかしい時代。
目先の利益が何よりも重要といわれる時代。

それが、時代のコンテクストだとも考えられます。

でもね。

就職活動中の若いみなさんなら、
何が正しいのか、わかるはずです。

理屈じゃなくて、感性で、心で、きっとわかるはず。

時代の空気に惑わされたり、大人たちの誤解にしばられたり、
そういうことからもっと自由になっていただきたい。

公務員になりたいとか、そんなの大型台風が来ているのに
木造の家に板を補強しているのと変わりませんよ。
もっとコンクリートにするとか、そもそも地下室に住むとか、
そんな自由で豊かな発想がこれからは大切だと思います。

失敗なんて何度したっていいじゃないですか。
チャレンジしたきゃ、やりゃーいいんですよ。

失敗して責めるのはだれ?
チャレンジして嫌な顔をするのはだれ?

だれかの顔色をうかがうような人生なんて、面白い??

時代のコンテクストの先に見える未来は暗いです。
だったら、コンテクストごと明るい未来に変えてしまえーぃ!

おっさん世代のように燃える熱意でやる必要なんてないし、
草食系なら、草食系らしく、クールにじわじわやればいい。
ひとりじゃできないなら、みんなでやればいい。
だけど、飼い慣らされるのだけは、
自分の未来を他人にわたしてしまうのだけは、
んー、なんとういか、シンプルに、モッタイナイ!と思います。

きっと、みんな同じ想いなんだと思うんだけど。

どうだろう。

応援していますよ。

幸せですか、幸せです。

雪が降りました。

夜空に舞ってキレイでした。

幸せです。