都会の片隅のリーダー論
前回、リーダー不適格なひとに対して辛らつともいえる
コメントを書きましたが、理由がございます。
というのも、自分は、管理職は、部下の人生を背負う覚悟が
ないといけないと思っているからなのです。
断言しましょう。
部下のパフォーマンスが上がらないのは、
リーダーであるあなたの力量がしょぼいからです。
部下が言うことを聞かないのは、
あなたの人間力が小さいからです。
部下が遅刻をしたり、無断欠勤をするのは、
あなたのコミュニケーション能力が低すぎるからです。
もしあなたが人の上に立つ能力を天から与えられたとしたら、
それは、威張ったり、他人の気持ちを暗くするためじゃない。
周囲を幸せにするために、あなたの才能はあるんですよ。
昇格した!なんて浮かれてないで、
だったら、一冊でも多くの本を読み、周囲の意見に耳を傾け、
人間としての器を、魅力を、大きくするように努めていただきたい。
さて、前置きが長くなりましたが、ここまで強く言う理由です。
昔、すごい才能のある女性の管理職がいました。
仕事のパフォーマンスは抜群で、上司からの評価も高い。
会社としては、幹部候補として期待していました。
でも、びっくりするぐらい、理不尽で陰険だった・・
ただ、彼女の才能部分に惹かれた部下は、それなりに楽しそうでした。
周囲から見たら、宗教みたいで気持ち悪がられてましたが。
ところが、その陰湿な部分を察知した部下にとっては地獄です。
しばらくして、一人の部下が強度のストレスから
脳溢血による半身不随のため、会社を去っていきました。
とてもいいやつでした。
問題は、その部下はあまり仕事ができるほうではなかったこと。
とはいえ新卒ですよ。いくらでも伸びる余地はあったはずです。
が、彼女は、執拗にその部下を責めた。責め抜いた。
人間とは、そこまで一人の人間を追い込めるものなのか。
恐ろしいことです。
そして、数年後、彼女は管理職に教育をする立場になっていました。
研修で彼女は「私も昔はマネジメントで失敗した。一人病気に
なってしまったこともある。でも、あれは私にとって、とても
良い経験だったわ。おかげで成長したの」なんて語っていたんです。
ふざけるなよ。
何が良い経験だ。何が成長できただ。
と思いませんか?
一人の人生を狂わせておきながら、そのポジティブ思考は
決して認められるものではないと思うのです。
その部下は、あなたの良い経験のために、成長のために、
半身不随になったわけでもないし、生まれてきたわけでもないんだぞ。
そんな軽い言葉で片付けてしまって、本当にいいのか。
あなたの部下じゃなければ、彼はもっと違った人生を…。
========================
彼の親は入院先で泣いていたといいます。
自分は、感情が荒ぶる言葉はきらいです。
できれば使いたくない。
その上司にだって言い分はあるかもしれません。
でも、だけど、強く、強く、こんな不幸はもう起きてほしくないと願います。
幸せな組織を作ってください。
せめて、あなたのチームだけは全員が幸せでありますように。
コメントを書きましたが、理由がございます。
というのも、自分は、管理職は、部下の人生を背負う覚悟が
ないといけないと思っているからなのです。
断言しましょう。
部下のパフォーマンスが上がらないのは、
リーダーであるあなたの力量がしょぼいからです。
部下が言うことを聞かないのは、
あなたの人間力が小さいからです。
部下が遅刻をしたり、無断欠勤をするのは、
あなたのコミュニケーション能力が低すぎるからです。
もしあなたが人の上に立つ能力を天から与えられたとしたら、
それは、威張ったり、他人の気持ちを暗くするためじゃない。
周囲を幸せにするために、あなたの才能はあるんですよ。
昇格した!なんて浮かれてないで、
だったら、一冊でも多くの本を読み、周囲の意見に耳を傾け、
人間としての器を、魅力を、大きくするように努めていただきたい。
さて、前置きが長くなりましたが、ここまで強く言う理由です。
昔、すごい才能のある女性の管理職がいました。
仕事のパフォーマンスは抜群で、上司からの評価も高い。
会社としては、幹部候補として期待していました。
でも、びっくりするぐらい、理不尽で陰険だった・・
ただ、彼女の才能部分に惹かれた部下は、それなりに楽しそうでした。
周囲から見たら、宗教みたいで気持ち悪がられてましたが。
ところが、その陰湿な部分を察知した部下にとっては地獄です。
しばらくして、一人の部下が強度のストレスから
脳溢血による半身不随のため、会社を去っていきました。
とてもいいやつでした。
問題は、その部下はあまり仕事ができるほうではなかったこと。
とはいえ新卒ですよ。いくらでも伸びる余地はあったはずです。
が、彼女は、執拗にその部下を責めた。責め抜いた。
人間とは、そこまで一人の人間を追い込めるものなのか。
恐ろしいことです。
そして、数年後、彼女は管理職に教育をする立場になっていました。
研修で彼女は「私も昔はマネジメントで失敗した。一人病気に
なってしまったこともある。でも、あれは私にとって、とても
良い経験だったわ。おかげで成長したの」なんて語っていたんです。
ふざけるなよ。
何が良い経験だ。何が成長できただ。
と思いませんか?
一人の人生を狂わせておきながら、そのポジティブ思考は
決して認められるものではないと思うのです。
その部下は、あなたの良い経験のために、成長のために、
半身不随になったわけでもないし、生まれてきたわけでもないんだぞ。
そんな軽い言葉で片付けてしまって、本当にいいのか。
あなたの部下じゃなければ、彼はもっと違った人生を…。
========================
彼の親は入院先で泣いていたといいます。
自分は、感情が荒ぶる言葉はきらいです。
できれば使いたくない。
その上司にだって言い分はあるかもしれません。
でも、だけど、強く、強く、こんな不幸はもう起きてほしくないと願います。
幸せな組織を作ってください。
せめて、あなたのチームだけは全員が幸せでありますように。
有能すぎる人は、リーダーに向かない
大きい組織の会社ではたらくと、
本当にいろいろな人の栄枯盛衰が見れて勉強になります。
自分も新卒のころはたくさんの同期がいました。
なかにはすぐに結果を出し、高い評価を受け最初から優秀な人も
いましたが、そういう人がそのまま優秀でありつづけたとは
限りませんでした。なぜか途中から急速にしぼんでしまうのです。
多くの場合、それは何かスランプ、というものではなく、
仕事にマネジメント業務が加わったとき、
つまり、管理職に昇格すると、いきなり問題児になる。
チーム内の人間関係がギクシャクしだし、
雰囲気が悪くなり、パフォーマンスが落ち、
やがて組織崩壊を起こして、かつてのオーラを失います。
会社にとって、管理職とは、いわば家の柱のようなもの。
(役員は大黒柱といえるでしょう)
それが、腐ってしまえば、会社としても一大事のはずです。
なのに何も手を打たずそのままにしておくケースは少なくありません。
これもまた、不思議なことですが、
まぁ、かつての貢献度とかいう気持ちもあるのでしょう。
でも、あえていいましょう。
管理職には適性があり全員ができるわけじゃない、と。
特に不適格なのは、次の2パターンです。
1.まったく仕事ができないひと
2.仕事ができすぎる優秀なひと
前者は、何も語る必要はないと思います。
では、後者についてですが、よくよく観察してみるとわかります。
まず、第一に、
優秀すぎる人は、その存在自体がプレッシャーです。
部下たちは「自分もこんなに成果を出さないといけないのか」と
内心では気が気ではなくなります。
それなのに、優秀すぎる人は「やればできる」「できないのは
やらないからだ」という勝手な妄想にとらわれている場合が多く、
何も口に出さなくても重圧なのに、さらに「がんばれ!」と
無駄にポジティブなプレッシャーを部下にかけてしまいます。
過度なプレッシャーがどのくらい人間のパフォーマンスを落とすか、
わかりやすく例えてみましょう。
あなたがもし、幅30cmの平均台の上を歩くとき、
高さ1mくらいだったら、きっと難なくできると思います。
では、
高さ1000mのビルとビルの間にかかる幅30cm平均台だったらどうですか。
実際にイメージしてみてください。
どうでしょう。同じ幅なのに、スイスイ渡れませんよね?
はい、それから、第二に、
優秀な人は、優秀でない人の気持ちがわかりません。
しかも理解しようともしません。
「どうしてできないか、おれには理解できない」
「わからない理由がわからない」
「おれはすごいんだから、おれの言うことを聞け」
「とにかくおれの言うとおりやってればいいんだ」
…が口癖で、
とにかく一方的で高圧的なコミュニケーションが発生しています。
そんな人の下で、いいパフォーマンスが発揮できるかっつーの!
なので、優秀すぎるひとのもとで働く部下は、
必ず精神的に追い詰められ、やがて組織崩壊を起こしていきます。
でも逆に、入社早々いきなり壁にぶつかり、
悩み苦しみ、スランプを突き抜けた人には安定感があります。
そして周囲からの信頼も厚い。
これだから人生はおもしろい。
>優秀すぎる人の上司へ
残念ですが、あなたの愛する優秀な部下はリーダーに向きません。
本人とその部下のためにも管理職にするのはやめてあげてください。
>優秀すぎる人の部下へ
残念ですが、あなたの上司はあなたに的確なアドバイスができません。
上司の言うこともほとんど当たっていません。答えは自分で探すよう
努力し、将来よい上司になれるようがんばってください。
>優秀すぎる人へ
マネジメントだけが人生ではありません。あなたが上司になると
迷惑をする人がたくさんいます。謙虚に管理職は辞退しましょう。
(おまけ)
最後に、若すぎる、というのも管理職には向かないと思います。
20代前半で管理職になれる会社もありますが、どうなのかな、と。
本人にとっても部下にとってもあまり良い効果は生まれない気がします。
仕事のスキルだけではなく、人生経験、しいては人間力こそ、
じつはマネジメントの重要な要素ではないかと思えてなりません。
本当にいろいろな人の栄枯盛衰が見れて勉強になります。
自分も新卒のころはたくさんの同期がいました。
なかにはすぐに結果を出し、高い評価を受け最初から優秀な人も
いましたが、そういう人がそのまま優秀でありつづけたとは
限りませんでした。なぜか途中から急速にしぼんでしまうのです。
多くの場合、それは何かスランプ、というものではなく、
仕事にマネジメント業務が加わったとき、
つまり、管理職に昇格すると、いきなり問題児になる。
チーム内の人間関係がギクシャクしだし、
雰囲気が悪くなり、パフォーマンスが落ち、
やがて組織崩壊を起こして、かつてのオーラを失います。
会社にとって、管理職とは、いわば家の柱のようなもの。
(役員は大黒柱といえるでしょう)
それが、腐ってしまえば、会社としても一大事のはずです。
なのに何も手を打たずそのままにしておくケースは少なくありません。
これもまた、不思議なことですが、
まぁ、かつての貢献度とかいう気持ちもあるのでしょう。
でも、あえていいましょう。
管理職には適性があり全員ができるわけじゃない、と。
特に不適格なのは、次の2パターンです。
1.まったく仕事ができないひと
2.仕事ができすぎる優秀なひと
前者は、何も語る必要はないと思います。
では、後者についてですが、よくよく観察してみるとわかります。
まず、第一に、
優秀すぎる人は、その存在自体がプレッシャーです。
部下たちは「自分もこんなに成果を出さないといけないのか」と
内心では気が気ではなくなります。
それなのに、優秀すぎる人は「やればできる」「できないのは
やらないからだ」という勝手な妄想にとらわれている場合が多く、
何も口に出さなくても重圧なのに、さらに「がんばれ!」と
無駄にポジティブなプレッシャーを部下にかけてしまいます。
過度なプレッシャーがどのくらい人間のパフォーマンスを落とすか、
わかりやすく例えてみましょう。
あなたがもし、幅30cmの平均台の上を歩くとき、
高さ1mくらいだったら、きっと難なくできると思います。
では、
高さ1000mのビルとビルの間にかかる幅30cm平均台だったらどうですか。
実際にイメージしてみてください。
どうでしょう。同じ幅なのに、スイスイ渡れませんよね?
はい、それから、第二に、
優秀な人は、優秀でない人の気持ちがわかりません。
しかも理解しようともしません。
「どうしてできないか、おれには理解できない」
「わからない理由がわからない」
「おれはすごいんだから、おれの言うことを聞け」
「とにかくおれの言うとおりやってればいいんだ」
…が口癖で、
とにかく一方的で高圧的なコミュニケーションが発生しています。
そんな人の下で、いいパフォーマンスが発揮できるかっつーの!
なので、優秀すぎるひとのもとで働く部下は、
必ず精神的に追い詰められ、やがて組織崩壊を起こしていきます。
でも逆に、入社早々いきなり壁にぶつかり、
悩み苦しみ、スランプを突き抜けた人には安定感があります。
そして周囲からの信頼も厚い。
これだから人生はおもしろい。
>優秀すぎる人の上司へ
残念ですが、あなたの愛する優秀な部下はリーダーに向きません。
本人とその部下のためにも管理職にするのはやめてあげてください。
>優秀すぎる人の部下へ
残念ですが、あなたの上司はあなたに的確なアドバイスができません。
上司の言うこともほとんど当たっていません。答えは自分で探すよう
努力し、将来よい上司になれるようがんばってください。
>優秀すぎる人へ
マネジメントだけが人生ではありません。あなたが上司になると
迷惑をする人がたくさんいます。謙虚に管理職は辞退しましょう。
(おまけ)
最後に、若すぎる、というのも管理職には向かないと思います。
20代前半で管理職になれる会社もありますが、どうなのかな、と。
本人にとっても部下にとってもあまり良い効果は生まれない気がします。
仕事のスキルだけではなく、人生経験、しいては人間力こそ、
じつはマネジメントの重要な要素ではないかと思えてなりません。