【連載エッセイ】第18話:繰り返された父と子の喧嘩
第18話:繰り返された父と子の喧嘩三人の連れ子がいる彼女と、次男。次男は当初、「もう子供は作らなくていい」と言っていたはずだった。けれどある平日の昼間。次男は、不意に二歳の女の子を連れてやって来ました。人見知りで、ずっと次男にしがみついているその子を前に、私は新規入会希望の子供に接するような、どこかよそよそしい態度で声をかけました。「初めまして、お名前は?」その時、次男が放った一言に、驚きました。「子供ができた」数日後、初めて会った彼女のお腹は、すでに隠しようがないほど大きくなっていた。「初めまして、〇〇です」挨拶を交わしながらも、これまでの経緯や複雑な事情に触れるのが怖くて、言葉が喉の奥で止まってしまう。分かったのは、彼女が片親で、本人を含めて4人兄弟であることだけ。「とにかく早く、先方の親御さんに挨拶に行かなければ」痺れを切らした私たちに、次男は「向こうは何も言ってきてない、急がなくていい」と渋り続けた。ようやく実現した彼女の母親との対面。……その日を境に、私たち夫婦がその母親と二度と会うことはなかった。絶句。それ以外の言葉が見つからない。彼女がどんな家庭環境で、どんな「当たり前」の中で育ってきたのかを察するには十分すぎる時間でした。やがて入籍し、初孫が誕生。彼女はパートを転々としながら、再び夜も働きに出るようになり、私は小学校入学前の連れ子の長男を預かることもありました。ある週末、子供たちを連れて次男一家が訪ねてきました。「今日の夜、家におるん?_なら、晩飯食いに行くわ」次男から電話をくれて、私たちと関わろうとしてくれるのは素直に嬉しかったんです。和気藹々とお酒を飲み、賑やかな時間が流れる。初めての育児のストレスか、元々子供が苦手だったのもあってか、次男は子供たちを言葉で押さえつけ、それに子供たちが目に見えて怯えているような雰囲気。「そんな言い方してやるなよ」夫が口を挟んだ瞬間、次男が低く、小さく呟いた。「お前に関係ないだろ」その一言が、夫の逆鱗に触れたんです。お酒が入っていたせもあるんでしょう。取っ組み合いの喧嘩が始まってしまったんです。怖がる子供たちの前で、私は二人を引き離そうと必死で抱えつくも、振り回されていました。「父さんのこと、そんなふうに思ってないわ!」息子の言葉に、夫が言い返す。「いや違う、お前はッ!」数分後、「二度と会えへんわ!」と捨て台詞を吐いて次男は帰っていきました。夫は興奮したまま「あいつは俺のことをバカにしている」と何度も繰り返している。思えば、前にも似たようなことがありました。長男が行方不明だった時期。三人で食事に行き、夫と次男が二人で飲み直しに行った夜。先に帰宅していた私の前に、夫が血を流して戻ってきたんです。「もうあいつとは縁を切る!」酒の席で、次男が夫を「お前」呼ばわりしたというんです。口の利き方を巡って店先で掴み合いになり、階段から転げ落ちたと。次男はバカにしてるつもりは無かったんでしょう。お酒も進み、楽しく話すうちに友達と話すような感覚になり、そのクセが出たんだと思います。夫がよく言っていたお店で、店員とも知り合い。その中で「息子におまえ呼ばわりされている」ことが我慢出来なくなったんだと思います。以前、後輩とも同じようなことがあり、その後輩が「失礼な物言いをしてしまいました」と誤りに来たことがあります。夫は、目上の人に対する口の利き方に厳しいところがありました。そんな部分もあり、いくら親子でも、、、親子だからこそ、腹がったのかもしれません。その二時間後、次男は家に来て「悪かった、ごめん」と謝ったんです。意外でした。そんなことが素直にできるタイプではないと思っていたから、夫もとりあえずは納得し、事なきを得たんです。けれど後日、次男が私に漏らした言葉が、今も残っています。「まだ世話になることもあるだろうから謝りに行っただけ。大怪我しても、死んでもええわ、くらいに思ってた」その言葉を聞いたとき。私は自分の息子を、生まれて初めて「怖い」と思ってしまったんです。(第19話へつづく)_______________________【心を取り戻したいあなたへ】もし記事を読んで「私も同じかも…」と感じたら、一人で抱え込まず【セルフメンタルケア】を試してみてください。自分の本音を整理するだけで、驚くほど心が軽くなります。⏬詳細はこちらから▪️思考セラピー▪️マップセラピー▶︎受講生の感想・myの印象・ミラクルセラピー編・mapセラピー編彼に愛されたい。本命になりたい。▶︎愛される本命女性になるための恋愛マニュアル*講座の個別セッションやメールサポート(カウンセリング等)をご希望の方は下記から▪️お問合せ▪️人生経験を活かして導く側に。動画で、私の大切にしている想いをお伝えしています。