そえだ信「アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~」 33 耕作と行商 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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そえだ信「アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~」 第33話「耕作と行商」6月21日公開されています。

アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~ - 33 耕作と行商

 

『畑の春の作業が終わった頃合い、例年の通り獣の来襲はなくなったようだ。

 まだ完全に安心できないとは言え、村人たちは明るい顔で続く農作業に進んでいる。

 村長の家では昨年息子が亡くなって働き手が減ったので、使わずに残している畑地がある。その一部を貸してもらって、ライナルトも野菜を耕作することにした。』

 

ライナルトは有事のための警戒は怠らず森の中の見回りなどは続けつつ、空いた時間を『自分の口に入れられるほどにも収穫が得られれば、という片手間の作業』程度ながら農作業にも勤しみ始めました。

 

そんな中、村に行商人の一行が来ました。『雪のない期間二ヶ月に一度程度巡回してくる行商人』は生活必需品を得るための他、地方の住人にとっては他地域の情報を得るためにも重要なのです。

 

行商人一行は中年の男とそれよりは大分若い男の2人の商人と神官の3人でした。(行商人に神官が同行するのは良くある習慣なのだそうです。)中年の男はエッカルトという領都にある商会の幹部でした。

『まずは一服しなさい、とホラーツはエッカルトと神官を自宅に招いた。もう一人の若い商人は商売の準備をするという。

 ロミルダとライナルトも同席するよう言われ、後に従う。

 ホルガーとヨーナスは他の子たちと遊んでいるが、イェッタは父親に抱かれた恰好できつく腕を掴んで放そうとしないので、そのまま村長宅に連れていった。

 四人で囲炉裏を囲んで座り、ロミルダが茶の支度をする。

 ライナルトは村長から、この冬から村に住んで害獣狩りの指揮をしている元魔狩人、と紹介された。

「この春も山から下りてきた害獣退治で、ずいぶん助けられたのさ」

「そうなんですかい。たいしたものだ」』

 

他の地方では何か変わったことはないか、と言う村長の問いにエッカルトは「こちらでもそうなんじゃないですかね。今年はどうもあちこちで、獣たちの動きが活発なようだ」と応じます。「猪なんかに植えつけの済んだ畑を荒らされたって話が、ずいぶん出てますさね」

「こっちも同様さ。猪や熊なんかは予めある程度ライナルトたちに狩ってもらったんだが、今まで見たことのない小鬼猿って魔獣が現れた」

それもなんとか退治できたのだが…、と村長は続けました。

『「しかもさらに驚く話もあってな、他の村にも注意喚起してもらいたいんだが」

 村長が、商人と神官の顔を見回した。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ルートルフ、ついに正体がバレる!?


7か月かけた数々の発明により困窮する領地を救ったベルシュマン男爵家の兄弟コンビ。ようやく安定した長閑な生活を満喫する一家のもとに、王都の父から手紙が届いた。内容は建国記念祭を見に王都へ来ないかという誘いだった。ウォルフとルートルフは家族と伴に王都へ行くことを決める。
しかし数日後、王都への道中、ルートルフは妹のミリッツァと一緒に謎の男たちに攫われてしまう。護衛の助けが間に合わない絶体絶命の状況に、ルートルフは勇気を振り絞り……!?
さらに、自分が別世界の『記憶』を持っていることをこのまま隠し続けるのは難しいと考えたルートルフは、兄以外にも秘密を打ち明けることを決意して――。
新展開の数々に目が離せない、頭脳派1歳児の本格異世界ファンタジー第3弾。

 

 

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不作による飢餓、害獣の大繁殖。大ピンチの領地を救うのは、赤ちゃん!?

ルートルフ・ベルシュマンは生後6か月で突然大人並みの意識に目覚め、別世界の『記憶』に何かを告げられるのを感じる。焦らず周りの状況認識と言語習得から始めると、間もなく自分が男爵家の次男であり、領地が困窮していることを知る。領民たちが冬を越せないほどの深刻さに、自分が大人になるまでじっとしていられないと感じたルートルフは、兄のウォルフに自身の正体を明かし、ふたりで領地救済に乗り出そうと決意する。
「ぼく、のこと、ひみちゅ」
ふたりは別世界の『記憶』と『加護』という不思議な力を頼りに、領地に襲い来る問題への対処法を考えていくが……。
秘密を共有した兄弟コンビは無事に男爵領を救うことができるのか?
頭脳派0歳児の活躍とかわいらしさに目が離せない、本格異世界ファンタジー。

 

 

 

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録2 (MFブックス)

ルートルフがようやく1歳に!! 兄弟コンビの領地復興ストーリー第2弾!

貧乏男爵家次男のルートルフは、別世界の『記憶』を持った頭脳派0歳児。やがて困窮する領民の状況を知った彼は、兄のウォルフにだけ自身の正体を明かして、領地救済に乗り出していく。ふたりは黒パンやコロッケなどを次々と発明し、おかげで領地は危機を脱しつつあった。
そんなある満月の夜、ルートルフとウォルフはオオカミのザムの背に乗せられて、隣のディミタル男爵領へ連れていかれる。森の中に着いたふたりが見たのは、柵に捕われたザムの仲間たちだった! 領地困窮の大きな原因となった害獣大繁殖のカラクリを知ったふたりは、オオカミ解放作戦を開始するが……。
さらに、1歳を迎えたルートルフの前に見知らぬ赤ちゃんが現れて!? 赤ちゃん度MAXでお届けする、領地立て直しストーリー第2弾。

 

 

掃除機探偵の推理と冒険 (ハヤカワ文庫JA)

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