カール・シューリヒト指揮バイエルン放送交響楽団 ヘンデル 合奏協奏曲「アレクサンダーの饗宴」 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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今日はカール・シューリヒト指揮バイエルン放送交響楽団のヘンデル 合奏協奏曲「アレクサンダーの饗宴」を聴きました。

 

ヘンデルと言う作曲家については、小学校や中学校の音楽室にはバッハと並んで肖像画が貼られていましたし、名前はよく知っていたのですが、作品について、となると少し前まではあまり多くの曲名を挙げられなかったような気がします。メサイアはもちろん知っていましたけれど、後は「水上の音楽」とか「王宮の花火の音楽」等の曲名が思い浮かぶくらいだったかも…。

 

合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)とかオルガン協奏曲などを聴いたのもわりと最近のことのような気がします。しかし、聴いてみるとこれがなかなか良いのです。昔、バッハの受難曲やカンタータを歌っていた合唱団で「メサイア」を歌った時に感じたことが思い出されます。バッハの精巧に組み上げられた緻密、重厚な音楽とは一線を画す迸るような音楽。バッハにもヘンデルにも共通しているのはその音楽に漲る生命力、だと思うのですが、その現れ方が対照的と思えるほど違うのです。軽く次から次と湧き上がり迸るように流れるヘンデルの音楽は身体に力を与えてくれるようです。

 

今日聴いた合奏協奏曲「アレクサンダーの饗宴」はオラトリオ「アレクサンダーの饗宴」の幕間に演奏される器楽曲として作曲された曲だそうです。今ではオラトリオの方が殆ど演奏されなくなってしまったのでこの合奏協奏曲の方が有名になってしまっている、のだとか。

 

演奏はいかにもシューリヒトらしく明解なリズムを刻みながら少しも重くなることなく淀みなく流れ、その中で心に染みこんでくるような味わいも感じさせてくれる心地の良い音楽、でした。

 

「ヘンデルの合奏協奏曲と言えばほぼ「作品番号6」の12曲のことを指します。しかし、これ以外に「作品番号3」が与えられている「6つの合奏協奏曲集 HWV312-317」と「合奏協奏曲『アレクサンダーの饗宴』HWV318」が存在します。
「アレクサンダーの饗宴」はオラトリオ「アレクサンダーの饗宴」の幕間に演奏される器楽曲なのですが、今日ではこの幕間の音楽の方が有名になってしまっています。」(クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~ / ヘンデル:合奏協奏曲「アレクサンダーの饗宴」HWV318 より)

「『アレクサンダーの饗宴』(Alexander's Feast)HWV 75は、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルが1736年に作曲した、全2部からなる英語の世俗的頌歌。副題は『音楽の力』(The Power of Music)。
聖セシリアの日(11月22日)を祝うためジョン・ドライデンによって書かれた同名の頌歌(1697年)を原作とし、ティモテオスが音楽によってアレクサンドロス3世をさまざまな感情に導く様子を描写する。
ドライデンによる『アレクサンダーの饗宴』には最初ジェレマイア・クラークが曲をつけ、また1711年にはトマス・クレイトン(英語版)も作曲している。ヘンデルのものは、ニューバラ・ハミルトン(英語版)の手によってもとの詩をレチタティーヴォ、アリア、合唱の部分に分けたリブレットが作られ、それに従って作曲された。ヘンデルは1736年1月17日に作曲を完了し、同年2月19日にコヴェント・ガーデンで初演された。作品は大きな成功をおさめ、翌日の新聞報道によると初演には少なくとも1300人が集まったという。
(中略)
初演では頌歌そのものに加えて、曲の途中で3つの協奏曲が演奏された。第1部の途中で有名なハープ協奏曲(ハープ、リュート、リリコードその他のための協奏曲、オルガン協奏曲作品4の6の異稿にあたる。HWV 294a)が、第2部の最後の合唱(ハミルトンによって追加された詞による、現在は歌われないことが多い)の前にはオルガン協奏曲(作品4の1、HWV 289)が演奏された。幕間にはイタリア語のカンタータ「チェチーリアよ、まなざしを向けたまえ」(Cecilia, volgi un sguardo、HWV 89) とハ長調の合奏協奏曲HWV 318を演奏し、後者は『アレクサンダーの饗宴』協奏曲として知られる。」(Wikipedia アレクサンダーの饗宴 より)

 

 

バッハ:管弦楽組曲第2番&第3番、ヘンデル:合奏協奏曲集

シューリヒトの真価が発揮されたバッハ&ヘンデル作品の名演奏。最新リマスタリングで久々の復活!
シューリヒトの実は隠れた名盤と言える、バッハの管弦楽組曲第2&3番とヘンデルを2枚組として収録。ほぼ同時期の録音であるこれらの演奏は、まさにシューリヒトの演奏スタイルと曲の解釈が見事に合致した稀にみる名演奏です。「G線上のアリア」におけるストレートな表現は、この盤の素晴らしさを如実に物語っています。虚飾や大仰な表現が一切排されたシューリヒトのバッハ&ヘンデル演奏は、今日聴いても音楽的に全く色褪せていません。

往年の指揮者のバロック演奏によくあるような、仰々しい解釈にはならないのがシューリヒトらしいところ。ヘンデルにおいては真摯で実直なまでのストレートな表現で演奏されており、この演奏でなければと一定の評価をする方々も多い名演です。バッハではより徹底されており、ある意味淡々と進むようでいて、聴こえてくる音楽からは驚くほどのニュアンスが再現される素晴らしい演奏です。

 

 

Carl Schuricht: The Concert Hall Recordings

数少ないシューリヒトのステレオ盤10枚(コンサート・ホール録音)が、リマスタリングされてよみがえった。

 

 

 

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画像が公開されました。お兄ちゃん、カッコいい。そして、ザム。とても良い仕上がりになっていますね!! イラストは一作目と同じ、フェルネモさんです。

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ルートルフがようやく1歳に!! 兄弟コンビの領地復興ストーリー第2弾!

貧乏男爵家次男のルートルフは、別世界の『記憶』を持った頭脳派0歳児。やがて困窮する領民の状況を知った彼は、兄のウォルフにだけ自身の正体を明かして、領地救済に乗り出していく。ふたりは黒パンやコロッケなどを次々と発明し、おかげで領地は危機を脱しつつあった。
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