昨日、トスカニーニについての投稿をしそれをフェイスブックにシェアしたのですが、そこに付いたコメントを読んでいるうちに、そう言えば、ホロヴイッツはトスカニーニの女婿だったんだよな、なんてことを思い出しました。まあ、別に忘れていたわけでもなく「思い出しました」と言うのもおかしな表現なのですが、どうもトスカニーニと言う人とホロヴイッツと言う人に思い描くイメージが違いすぎ、この二人がプライベートで一緒にいるところがイメージできなかったりします(笑)
なんてことを頭の中に思い浮かべていると、何かの本で読んだエピソードがふと浮かび上がってきました。
(どこで読んだかも思い出せず、正確な内容もたぶんあやふや。記憶に残っている物を私の頭の中で再構成したお話しですので細部にはこだわらないでください(笑))
主人公はアメリカのある音楽大学のまったく無名の学生、です。ある日彼は大学の案内板に一つのアルバイトの情報を見つけたのです。ビアノの家庭教師、の募集でした。彼は早速申し込み、大学からその相手先の地図をもらってその家に行ったのでした。
ようやく見つけた屋敷で案内を請うと、出てきた男性の姿を見て彼は腰を抜かすほどの衝撃を受けます。何とその小柄な男性は紛れもなくヴラディーミル ホロヴィッツその人だったのです。
ピアニストを志す学生にとって、ホロヴィッツは神以上の存在だったでしょう。以前このブログで岩城宏之との共演のためのリハーサルで予告なく来ていたルービンシュタインを見てまともに弾くことができなくなってしまったアルゲリッチのことを書いたことがありました。あのアルゲリッチにしてそうなのですから、この学生の気持ちは想像を超えていたかも知れません。
「よく来てくれたね。」にこやかなホロヴィッツに案内されて家の中に通された彼はさらに大きな衝撃を受けることとなります。
彼が教えることになるホロヴイッツの幼い娘の横に立って、待ち構えていたように「早速始めてくれ」と大きな声を出した老人…、
それはトスカニーニ、だったのです。
・・・・・・・・・・
まあ、これだけの話なのですが(笑)
たぶんこの学生、寿命が縮まるような思いをしたのではないか、と。
しかし、歳を取ってもずっと語り続けることができる凄い想い出ができてしまったに違いない、と。
なかなか、普通の学生が神と大魔王とに一時に会うことはできません(笑) …なんて。
今日は、そのホロヴィッツとトスカニーニ/NBC交響楽団によるチャイコフスキーのピアノ協奏曲を聴きました。(1941年5月6日~14日録音)
凄まじい演奏です。火の出るような、という表現がありますがまさしく、と言うよりそれさえ超えてしまっているのではないか、と思ってしまうくらい凄まじい演奏です。好き嫌いを超えてこれを聴かずにこの曲を語ってはいけない、そんな演奏では無いかと思いました。
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(1941年録音)、ムソルグスキー:展覧会の絵(1951年ライヴ)(期間生産限定盤)
チャイコフスキーの協奏曲、ムソルグスキーの「展覧会の絵」、いずれも絶頂期にあったホロヴィッツの姿を伝える録音として、長く親しまれてきた録音。トスカニーニの快速テンポに乗って、文字通り目も眩むばかりの名人芸を披露するチャイコフスキー、独自の編曲を施し迫真の説得力を持つライヴ録音である「展覧会の絵」。いずれも圧倒的としか言いようがない。
そえだ信「赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録」シリーズ第2弾発売!!!
こちらも下記リンクから、一部試し読みできます。ぜひ覗いてみて下さい。
画像が公開されました。お兄ちゃん、カッコいい。そして、ザム。とても良い仕上がりになっていますね!! イラストは一作目と同じ、フェルネモさんです。
「赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録2」そえだ信 [MFブックス] - KADOKAWA
ルートルフがようやく1歳に!! 兄弟コンビの領地復興ストーリー第2弾!
貧乏男爵家次男のルートルフは、別世界の『記憶』を持った頭脳派0歳児。やがて困窮する領民の状況を知った彼は、兄のウォルフにだけ自身の正体を明かして、領地救済に乗り出していく。ふたりは黒パンやコロッケなどを次々と発明し、おかげで領地は危機を脱しつつあった。
そんなある満月の夜、ルートルフとウォルフはオオカミのザムの背に乗せられて、隣のディミタル男爵領へ連れていかれる。森の中に着いたふたりが見たのは、柵に捕われたザムの仲間たちだった! 領地困窮の大きな原因となった害獣大繁殖のカラクリを知ったふたりは、オオカミ解放作戦を開始するが……。
さらに、1歳を迎えたルートルフの前に見知らぬ赤ちゃんが現れて!? 赤ちゃん度MAXでお届けする、領地立て直しストーリー第2弾。
可愛いたくさんの赤ちゃん!? 幸せな気分になれます!
可愛いたくさんの赤ちゃんを、ありがとうございます。
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ルートルフ・ベルシュマンは生後6か月で突然大人並みの意識に目覚め、別世界の『記憶』に何かを告げられるのを感じる。焦らず周りの状況認識と言語習得から始めると、間もなく自分が男爵家の次男であり、領地が困窮していることを知る。領民たちが冬を越せないほどの深刻さに、自分が大人になるまでじっとしていられないと感じたルートルフは、兄のウォルフに自身の正体を明かし、ふたりで領地救済に乗り出そうと決意する。
「ぼく、のこと、ひみちゅ」
ふたりは別世界の『記憶』と『加護』という不思議な力を頼りに、領地に襲い来る問題への対処法を考えていくが……。
秘密を共有した兄弟コンビは無事に男爵領を救うことができるのか?
頭脳派0歳児の活躍とかわいらしさに目が離せない、本格異世界ファンタジー。
刑事の鈴木は、目覚めるとロボット掃除機になっていた! しかも眼前には男の死体が……。『地べたを旅立つ』改題。解説/辻真先
二月の苫小牧。完全犯罪をもくろむ男が用意した完璧なはずのアリバイは、意外な人物によって崩される。人を【援護/まも】るつもりが、いつも必ず容疑者にしてしまう――史上最も不器用な「探偵」が活躍する、デビュー作『掃除機探偵の推理と冒険』に続く新感覚ミステリ
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