トスカニーニ/NBC交響楽団 モーツァルト 40番と「ジュピター」 生き生きとした音楽が | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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実は今までトスカニーニの指揮するモーツァルトをじっくり聴いたことがありませんでした。

以前はYouTube等でいくつかの交響曲をほんの少しだけ聴いたことはあったのですが、その素っ気なくちょっとアクセントが強すぎるように感じられた音楽に拒絶反応に近いものを感じすぐに聴くのを止めたりしたものです。

 

何かで読んだトスカニーニのインタビューでの「正直に言うとね、僕は時々モーツァルトの音楽にうんざりするんだ。」と言った発言が先入観として頭にこびりついていたりしたせいかもしれません。トスカニーニにモーツァルトは合わない、ときちんと聞きもせずに決めつけていたところがあったと思います。

 

今日YouTubeでトスカニーニ指揮NBC交響楽団の演奏するモーツァルト交響曲第40番を聴き始めたのですが、聴いているうちにいつの間にか惹きつけられていました。これ、なかなか良い演奏じゃない? トスカニーニらしくいかにも贅肉をそぎ落とした様な引き締まった演奏です。フレーズの最後の音が比較的短めに切られアクセントが強く感じられるところもります。しかし、その厳しい音楽が少しも下品ではなく、モーツァルトらしさも失われてはいない、いや、とても生き生きとしたモーツァルトがそこにいるように思われます。

 

今日聴いたのは1938年に録音された音源でした。これはトスカニーニのために作られたNBC交響楽団との初めてのレコーディングで録音されたものだったそうです。(このモーツァルト交響曲第40番はレコード発売前に一部レコーディングをやり直したためトスカニーニ/NBC交響楽団コンビで初めて発売されたレコードはハイドンの交響曲第88番だったようですが。) 記念すべき初めてのレコーディングに、どちらかというと苦手にしていたモーツァルトを選んだのはトスカニーニに何か思うところがあったのでしょうか。

 

モーツァルト交響曲第40番に続けて、同じくトスカニーニ/NBC交響楽団の「ジュピター」も聴いてみました。(こちらは第二次大戦後の録なのですが、不思議なことにそれより大分前に録音された第40番の方が音が良いような気がします。)

これもまた筋肉質のモーツァルト。力強く男性的な音楽に圧倒されるようです。

 

 

おまけにバッハのアリア。これもまた美しい演奏です。

 

 

 

 

 

ヴォーン =ウィリアムズ:タリスの主題による幻想曲(1945年録音)-Vディスク  ほか

アメリカ軍制作の珍しいV ディスク(勝利[Victory]の頭文字をとっての名前の由来という説)からの復刻も含まれた大変興味深い内容。復刻音はオーパス蔵ならではのリアリティで特にジュピターの印象はこれまでの復刻CDとは一味二味違って聴こえるはず。

(1) V =ウィリアムズ:タリスの主題による幻想曲(1945 年録音)ーV ディスク
(2)モーツァルト:交響曲第40 番(1938、39 年録音)
(3)モーツァルト:交響曲第41 番「ジュピター」(1945、46 年録音)
(4) J.S. バッハ:アリア(1946 年録音)
【演奏】アルトゥーロ・トスカニーニ指揮、NBC 交響楽団

 

 

 

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ルートルフがようやく1歳に!! 兄弟コンビの領地復興ストーリー第2弾!

貧乏男爵家次男のルートルフは、別世界の『記憶』を持った頭脳派0歳児。やがて困窮する領民の状況を知った彼は、兄のウォルフにだけ自身の正体を明かして、領地救済に乗り出していく。ふたりは黒パンやコロッケなどを次々と発明し、おかげで領地は危機を脱しつつあった。
そんなある満月の夜、ルートルフとウォルフはオオカミのザムの背に乗せられて、隣のディミタル男爵領へ連れていかれる。森の中に着いたふたりが見たのは、柵に捕われたザムの仲間たちだった! 領地困窮の大きな原因となった害獣大繁殖のカラクリを知ったふたりは、オオカミ解放作戦を開始するが……。
さらに、1歳を迎えたルートルフの前に見知らぬ赤ちゃんが現れて!? 赤ちゃん度MAXでお届けする、領地立て直しストーリー第2弾。

 

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「ぼく、のこと、ひみちゅ」
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秘密を共有した兄弟コンビは無事に男爵領を救うことができるのか?
頭脳派0歳児の活躍とかわいらしさに目が離せない、本格異世界ファンタジー。

 

 

 

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二月の苫小牧。完全犯罪をもくろむ男が用意した完璧なはずのアリバイは、意外な人物によって崩される。人を【援護/まも】るつもりが、いつも必ず容疑者にしてしまう――史上最も不器用な「探偵」が活躍する、デビュー作『掃除機探偵の推理と冒険』に続く新感覚ミステリ

 

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