ブルーノ・ワルター ブルックナー交響曲第9番 慈しみに満ちた優しいブルックナー | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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今日はブルーノ・ワルター指揮コロムビア交響楽団のブルックナー交響曲第9番を聴きました。

 

これは大分前に聴いたことがある演奏ですが、その頃はちょっと私のブルックナー第9番のイメージと違った物があったようで、その後は殆ど聴き返すことがなかった演奏でもあります。2,3日前にBOOK OFFで見つけ何となく衝動買いしてしまった中古CDを今日はあまり期待もせずに聴き始めたのでした。

 

聞こえてくる音楽は、チェリビダッケやヴァント、ムラヴィンスキーなどの演奏のような緊張感を伴うものではありません。ヨッフムや朝比奈のように無骨な強さを聴かせるものでもないでしょう。ましてクナッパーツブッシュやフルトヴェングラーのように荒れ狂った音楽では絶対になく。柔らかく明るく、さらさらと流れていく音楽…。たしかに私がずっと探している理想のブルックナー第9番とはかなり違った音楽だとは思うのです。しかし。

 

今日はこの演奏がとても気持ちよく聴けたのでした。

 

ワルターの優しいまなざしが見えるような演奏。時に懐かしい昔を振り返りながらもしっかりと前を見つめ、そこを歩く若者を慈しみに満ちた瞳で見つめるワルターの微笑み。こんなに優しいブルックナーを聴いたことがなかった、様な気がしました。たぶん今日は以前聴いた時と違う音楽を感じたのだと思います。

 

 

今日聴いたディスクにはブルックナーの交響曲第9番の後にワグナーの「ジークフリート牧歌」が収録されていました。

この演奏は以前別のディスクで聴いていたはずです。そう言えば最近聴いていなかったな、とブルックナーに続けて聴いてみました。

 

 

久し振りに聴いたワルター/コロムビア響の「ジークフリート牧歌」。

 

何なのでしょう。この居心地の良さ。

こんなほっとする美しい音を聴いたことはなかった、そんな気がしたほどでした。

 

これもまた素晴らしい演奏、でした。

 

 

 

ブルックナー:交響曲第9番/ワーグナー:ジークフリート牧歌

交響曲第9番は第4番と並び、ワルターが最晩年にいたるまで演奏会で取り上げていたブルックナーの交響曲。この録音はワルターがロサンゼルス・フィルでこの曲を取り上げた3日後に、演奏に参加した楽員で組織されたコロンビア響で行われました。生涯6度目の録音となった「ジークフリート牧歌」での慈愛溢れる演奏も見事。

 

ブルックナー:交響曲集&ワーグナー:管弦楽曲集(完全生産限定盤)

ブルーノ・ワルターの全ステレオ録音を作曲家別に体系的にリイッシューする当シリーズは、オリジナル・アナログ・3トラック・マスターから1998年以来21年ぶりに新規リミックス&リマスターを行ない、21世紀となった現在に、オリジナル・マスターのサウンドを蘇らせます。第3弾は、ワルター最晩年の至宝であるブルックナーの交響曲3曲(第4・7・9番)と、ドイツ・ロマン派の神髄ともいうべきワーグナーのオーケストラ作品を収録。DISC5には、「ジークフリート牧歌」のリハーサル風景と1966年のプロモーション用レコードの音源を収めています。リハーサルでは、ワルターが愛奏し、生涯で6回ものセッション録音を残している曲だけに、あらゆる音符に血の通った表現を浸透させていく神業ともいうべき手腕を目の当たりにすることができます。

 

 

 

 

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ルートルフがようやく1歳に!! 兄弟コンビの領地復興ストーリー第2弾!

貧乏男爵家次男のルートルフは、別世界の『記憶』を持った頭脳派0歳児。やがて困窮する領民の状況を知った彼は、兄のウォルフにだけ自身の正体を明かして、領地救済に乗り出していく。ふたりは黒パンやコロッケなどを次々と発明し、おかげで領地は危機を脱しつつあった。
そんなある満月の夜、ルートルフとウォルフはオオカミのザムの背に乗せられて、隣のディミタル男爵領へ連れていかれる。森の中に着いたふたりが見たのは、柵に捕われたザムの仲間たちだった! 領地困窮の大きな原因となった害獣大繁殖のカラクリを知ったふたりは、オオカミ解放作戦を開始するが……。
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