美しき青きドナウ他 セル「The Warner Recordings 1934-1970」より | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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とてもいい音とは言えない「美しき青きドナウ」 これは、1934年6月にジョージ・セルがウィーン・フィルを指揮して録音したものです。ゆったりとしたいかにもウィーン・フィルのヨハン・シュトラウスという演奏の中に時折セルらしいキリッとした厳しさも感じさせる興味深い演奏です。録音当時セルは37歳。プラハのドイツ歌劇場音楽総監督を務めていた頃だろうと思います。当時のヨーロッパで着実に地歩を固めつつあった新進気鋭、あるいは中堅スター指揮者の一人だったはずです。この時期にウィーン・フィルを指揮してレコーディングを任せられるというのはやはり相当に実力を認められていたと言って良いでしょう。

 

昨日、ジョージ・セルの古い録音を少し聴いているうちに以前入手していたセルの「The Warner Recordings 1934-1970」と言うCD-BOXの事を思い出しました。1930年代、セルの最初期のレコーディングと1960年代、シュヴァルツコップとの歌曲やギレリスとのベートーヴェンピアノ協奏曲全集、オイストラフ、ロストロポーヴィチとのブラームス、そして最晩年亡くなる1970年に録音されたシューベルトのザ・グレイトとドヴォルザークの交響曲第8番がセットになったCD-BOXです。

 

1960年後半から1970年にかけての録音はもちろん演奏は素晴らしいのですがディスクとしてはすでに持っている物ばかりでした。むしろ14枚のCD-BOXの中の最初の4枚、1934年から1938年にかけて録音された演奏がどれも私にとっては聴く価値の高い物です。

 

どれも音質はあまりいい音とは言えませんがウィーン・フィルやロンドン・フィル、チェコ・フィルなどを指揮する颯爽とした若き日のセルの姿が思い浮かぶような気持ちの良い演奏でした。

 

なかでも、「美しき青きドナウ」他ウインナ・ワルツは今日の気分にぴったりだった気がします。

 

 

 

 

こちらから、「The Warner Recordings 1934-1970」全曲お聴きになれます。時間のある時にじっくりとどうぞ!(笑)

 

 

 

 

The Warner Recordings 1934-1970

限定14枚CDセット。ジョージ・セルは、音楽の真理を追求する姿勢から、20世紀を代表する名指揮者たちの中でも飛び抜けた存在であった。完璧を追求する彼の妥協のない姿勢は、ソリストやオーケストラから最高級の演奏を引き出した。特に、彼がクリーヴランド管弦楽団の音楽監督を長く務めたこと(1946~1970年)によって、同楽団は世界有数のアンサンブルとして確固たる地位を築いた。このセットは、セルのHMV遺産をすべて網羅している。シュワルツコップとのシュトラウスのリート集、オイストラフとロストロポーヴィチとのブラームス協奏曲集、ギレリスとのベートーヴェン・ピアノ協奏曲全集といった象徴的な録音に加え、CD初出音源もいくつか含まれている。その中には、ギレリスとのリハーサルや、セルをはじめとする著名人のインタビューを収録したオーディオ・ドキュメンタリーもある。

 

 

 

 

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ルートルフがようやく1歳に!! 兄弟コンビの領地復興ストーリー第2弾!

貧乏男爵家次男のルートルフは、別世界の『記憶』を持った頭脳派0歳児。やがて困窮する領民の状況を知った彼は、兄のウォルフにだけ自身の正体を明かして、領地救済に乗り出していく。ふたりは黒パンやコロッケなどを次々と発明し、おかげで領地は危機を脱しつつあった。
そんなある満月の夜、ルートルフとウォルフはオオカミのザムの背に乗せられて、隣のディミタル男爵領へ連れていかれる。森の中に着いたふたりが見たのは、柵に捕われたザムの仲間たちだった! 領地困窮の大きな原因となった害獣大繁殖のカラクリを知ったふたりは、オオカミ解放作戦を開始するが……。
さらに、1歳を迎えたルートルフの前に見知らぬ赤ちゃんが現れて!? 赤ちゃん度MAXでお届けする、領地立て直しストーリー第2弾。

 

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ルートルフ・ベルシュマンは生後6か月で突然大人並みの意識に目覚め、別世界の『記憶』に何かを告げられるのを感じる。焦らず周りの状況認識と言語習得から始めると、間もなく自分が男爵家の次男であり、領地が困窮していることを知る。領民たちが冬を越せないほどの深刻さに、自分が大人になるまでじっとしていられないと感じたルートルフは、兄のウォルフに自身の正体を明かし、ふたりで領地救済に乗り出そうと決意する。
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秘密を共有した兄弟コンビは無事に男爵領を救うことができるのか?
頭脳派0歳児の活躍とかわいらしさに目が離せない、本格異世界ファンタジー。

 

 

 

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