ハンスイェルク・シェレンベルガー サン=サーンス「オーボエ・ソナタ Op.166」  | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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今日はハンスイェルク・シェレンベルガーのオーボエ、ロルフ・ケーネンのピアノによる『フランス・オーボエ名曲集』から、サン=サーンスの「オーボエ・ソナタ Op.166」 を聴きました。

サン=サーンスの「オーボエ・ソナタ Op.166」はサン=サーンスが亡くなる年に書き彼の「白鳥の歌」と呼ばれている3曲の管楽器のためのソナタの一つです。

「オーボエソナタ(Sonate pour Hautbois avec accompagnement de Piano)ニ長調 作品166は、カミーユ・サン=サーンスが作曲したオーボエとピアノのためのソナタである。
サン=サーンスはその死の年である1921年に、レパートリーに恵まれていない楽器に貢献しようと考えて、管楽器のためのソナタを複数書く計画を立てた。結局、オーボエソナタ、クラリネットソナタOp.167、バスーンソナタOp.168を完成させた時点で計画は中断してしまい、3曲ともにサン=サーンスの「白鳥の歌」とも呼ばれる。いずれも熟練した楽器の扱いが見られ、清澄な響きと簡潔な表現が特徴的な名作で、それぞれの楽器の重要なレパートリーとなっている。
サン=サーンスはこれらのソナタを作曲するにあたって、親交のあった奏者に協力を仰いでいる。この作品の場合はパリ音楽院管弦楽団の首席オーボエ奏者ルイ・バ(Louis Bas)の助言があり、作品は彼に献呈された。」(Wikipedia オーボエソナタ (サン=サーンス) より)

 

何だか突き抜けたような軽さと不思議なほど澄み切った美しさを感じる音楽です。とてもシンプルな響き、オーボエとピアノが静かに語り合うように歌う中に深い味わいがにじんできます。オーボエをまるで自分の身体の一部のように自在に操るシェレンベルガーの演奏にはただただ聴き惚れてしまいました。

 

「ハンスイェルク・シェレンベルガー(Hansjörg Schellenberger, 1948年2月13日 - )は、ドイツのオーボエ奏者、指揮者。

1948年、ミュンヘンに生まれ、6歳からブロックフレーテ(リコーダー)、13歳からオーボエを始める。1967年にミュンヘン国立音楽大学に入学し、マンフレート・クレメントに師事した。その後、ダルムシュタット夏季現代音楽講習会でハインツ・ホリガーのクラスに参加し、現代音楽の演奏技法についても研鑽を積む。なお、ミュンヘン工科大学で数学の学位も取得している。

1971年、ケルン放送交響楽団のオーディションに合格し、副首席奏者になる。1972年、ミュンヘン国際音楽コンクールで2位に入賞。1975年、ケルン放送交響楽団の首席奏者に内部昇格。このころ、ケルン放送響を指揮したヘルベルト・フォン・カラヤンの目に留まり、1977年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の代理奏者として演奏に加わる。1980年、正式にベルリン・フィルの首席オーボエ奏者に就任、2000/2001年のシーズン終了までこのポストを務める。
カルロ・マリア・ジュリーニ、ジェームズ・レヴァインら著名な指揮者とモーツァルトやリヒャルト・シュトラウスのオーボエ協奏曲を共演し、ジュリーニとのもの(協奏交響曲)はソニー・レコード、レヴァインとのもの(モーツァルトのオーボエ協奏曲ハ長調K.314、ベッリーニ、R.シュトラウスのオーボエ協奏曲)はドイツ・グラモフォンからCDも発売されている。

ベルリン・フィル退団後は、自らレコード会社「カンパネラ・ムジカ」を興し、多くのレコーディングを行なっている。
後進の指導にも熱心で、1980年から1991年までベルリン芸術大学とカラヤン・アカデミーの講師を務め、現在ベルリン・フィルで第2奏者を務めているアンドレアス・ヴィットマンを育てる。
また、イタリアのフィレンツェ近郊にあるフィエソレの音楽学校のマスタークラスで1986年より教えているほか、同じくイタリアのシエナにあるキジアーナ音楽院でも1989年より、またスペインのマドリードにあるソフィア王妃音楽院でも教鞭をとっている。」(Wikipedia ハンスイェルク・シェレンベルガー より)
 

あっ、そう言えば…、うちの庭のリンゴの花が咲き始めていました。

 

リンゴの花で思い出すのがこの歌、って言うのはベタ過ぎますか(笑)

 

 

 

フランス・オーボエ名曲集

『フランス・オーボエ名曲集』
【曲目】
サン=サーンス: オーボエ・ソナタ Op.166
プーランク: オーボエ・ソナタ
ボザ: ファンタジー・パストラール Op.37
デュティユー: オーボエ・ソナタ
ベネット: アフター・シランクス (ドビュッシー:無伴奏フルートのための《シランクス》に基づく)
【演奏】
ハンスイェルク・シェレンベルガー(オーボエ)
ロルフ・ケーネン(ピアノ)
【録音】
1988年 イエス・キリスト教会,ベルリン

 

 

 

 

 

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