ジュリアード弦楽四重奏団 モーツァルト 弦楽四重奏曲 第14番 ト長調 K 387 『春』  | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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ジュリアード弦楽四重奏団の演奏するモーツァルト 弦楽四重奏曲第14番を聴きました。(1962年5月録音)

モーツァルトの弦楽四重奏曲第14番は「ハイドン・セット」と呼ばれる6曲の弦楽四重奏曲の最初の曲で『春』と言う愛称で呼ばれることもある曲です。

 

『春』と言うネーミングは作曲者自身がつけた物ではないのでしょうが、柔らかな明るさと快活さに満ちた楽想はその愛称にふさわしい音楽のような気がします。そしてジュリアード弦楽四重奏団の演奏は「精緻に研ぎ澄まされた演奏」と言われ、時にはモーツァルトの演奏に、そこまで「キッチリかっちり演奏することはないだろう」(クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~ | モーツァルト:弦楽四重奏曲第14番 ト長調 K.387 より)などと言われることもあるようですが、この曲について言えばそうした精緻さ、研ぎ澄まされた感覚が、むしろモーツァルトの曲の持つ明るさや快活さを引き立てているような気がします。曖昧さのない演奏姿勢こそがこの曲の隅々まで光を当て、ちりばめられた天才の細やかにほとばしる音楽を余す事なく聞かせてくれるようです。穏やかな天気の続く北国の春の日にとてもぴったりくる音楽だと思いました。

 

「ジュリアード弦楽四重奏団(ジュリアードげんがくしじゅうそうだん、Juilliard String Quartet)は、アメリカの弦楽四重奏団。1946年にニューヨークのジュリアード音楽院の校長だった作曲家、ウィリアム・シューマンの提唱により、ジュリアード音楽院の教授らによって結成された。ヨーロッパ出身の弦楽四重奏団のような民族色はないが、完璧なアンサンブル、緻密で明快な音楽解釈、高度な統一感のもたらす音楽表現の広さにより、現代の弦楽四重奏団の最高峰の一つとされている。
バルトーク以降の現代音楽で積極的に演奏を行うほか、モーツァルトやベートーヴェンなどの古典でも演奏を残している。またバルトークやヒンデミット、エリオット・カーターなど、近現代の作曲家の全集を録音するなどレパートリーは広く、20世紀後半以降の音楽界への貢献は大きい。」(Wikipedia ジュリアード弦楽四重奏団 より)

 

「弦楽四重奏曲第14番 ト長調 K. 387 は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが1782年に作曲した弦楽四重奏曲。フランツ・ヨーゼフ・ハイドンに捧げられた全6曲ある『ハイドン・セット』のうちの1曲目であり、『春』の愛称で知られる。
本作は、1782年に出版されたハイドンの『ロシア四重奏曲』(作品33)に影響されて書かれた全6曲ある『ハイドン・セット』の最初を飾る作品であり、自筆譜の最初のページにモーツァルト自身によって「1782年12月31日 ウィーン("li 31 di decembre 1782 in vienna")」とイタリア語で記されており、その頃に完成したと考えられている。」(Wikipedia 弦楽四重奏曲第14番 (モーツァルト) より)

 

 

 

Complete RCA Recordings

定評のあるジュリアード弦楽四重奏団の古典派からロマン派をメインとする11枚の名曲集。ニューヨーク(コロンビア30丁目スタジオ)でのセッション録音。いずれも名曲名演だが、1960年代中盤の録音が中心。本団は19~20世紀音楽でも先駆的成果を残しているが、抜群の安定度とステレオ初期の丁寧な録音はいま聴いても好感度が高い。
<収録情報>(録音時点)
【ハイドン】
弦楽四重奏曲第57番ト長調 Op.54-1, Hob.III:57、第58番ハ長調 Op.54-2, Hob.III:58、第59番ホ長調 Op.54-3, Hob.III:59(1966年4月)
【モーツァルト】
・弦楽四重奏曲第14番ト長調 K.387、第15番ニ短調 K.421、第16番変ホ長調 K.428、第17番変ロ長調 K.458『狩り』、第18番イ長調 K.462、第19番ハ長調 K.465『不協和音』(1962年5月) 
【ベートーヴェン】
・弦楽四重奏曲第7番ヘ長調 Op.59-1『ラズモフスキー第1番』、第8番ホ短調 Op.59-2『ラズモフスキー第2番』、第9番ハ長調 Op.59-3『ラズモフスキー第3番』(1964年5月)、第10番変ホ長調 Op.74『ハープ』(1965年10月)
【シューベルト】
・弦楽四重奏曲第9番ト短調 D.173、第13番イ短調 D.804『ロザムンデ』(1965年10月)、第15番ト長調 Op.161(1962年12月)
【ブラームス】
・ピアノ五重奏曲ヘ短調 Op.34、レオン・フライシャー(ピアノ)(1963年3月)
【メンデルスゾーン】
・弦楽四重奏曲第2番イ短調 Op.13、第3番ニ長調 Op.44-1(1963年12月)
【その他】
・ベンジャミン・リース:弦楽四重奏曲第1番(1956年4月)
・ウィリアム・デニー:弦楽四重奏曲第2番(1956年5月)

 

 

 

 

 

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そんなある満月の夜、ルートルフとウォルフはオオカミのザムの背に乗せられて、隣のディミタル男爵領へ連れていかれる。森の中に着いたふたりが見たのは、柵に捕われたザムの仲間たちだった! 領地困窮の大きな原因となった害獣大繁殖のカラクリを知ったふたりは、オオカミ解放作戦を開始するが……。
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秘密を共有した兄弟コンビは無事に男爵領を救うことができるのか?
頭脳派0歳児の活躍とかわいらしさに目が離せない、本格異世界ファンタジー。

 

 

 

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