ケルビーニ レクイエム第2番 ニ短調 マルケヴィチ/チェコ・フィル、チェコ合唱団 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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今日は、イーゴリー・マルケヴィチ指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、チェコ合唱団によるケルビーニ作曲レクイエム第2番 ニ短調を聴きました。

 

ケルビーニのレクイエムというとベートーヴェンが絶賛したと言われる『レクイエム ハ短調』が有名ですが、

(以前にこのブログに投稿した『レクイエム ハ短調』の記事です。↓)

 

晩年に近い1836年にもう1曲作曲していました。ハ短調と区別して第2番二短調と呼ばれることが多いこの曲は依頼者の要請により男声合唱とオーケストラのための音楽になっています。ケルビーニのレクイエムは2曲とも独唱が無く、特にこの第2番二短調は合唱にも女声が入らないシンプルな構成が特徴と言えるかも知れません。

 

YouTube再生リスト「Cherubini - Requiem 2 - Markevitch」 下記リンクから全曲聴くことができます。

 

静かに始まる第1曲から、厳しく引き締まったマルケヴィチの音楽作り。誠実に音を紡いでいくチェコ・フィルとチェコ合唱団の創り出す響きは時に静かに時に力強く音を積み重ねていきます。第3曲「Dies Irae (怒りの日)」の強烈な激しさ、そして、壮大な拡がりを感じさせる第5曲「Sanctus (サンクトゥス)」から、どこまでも静謐で透明な美しさを見せてくれる「Pie Jesu(ピエ・イエズ)」、深い祈りのこもった終曲「Agnus Dei(アニュス・デイ)」まで、全く間然とするところの無い音楽が繰り広げられます。大きく盛り上がった音楽がクライマックスを迎え次第にディミネンドしながら消えていくように終わった時、思わず余韻に浸りながら大きく息をつきました。とても大きな手応えが後に残った気がしました。

 

 

ケルビーニはレクイエムの他にミサ曲も何曲か残しています。

 

 

ケルビーニ:レクィエムニ短調、モーツァルト:戴冠式ミサ曲

チェコ・フィルのくすんだ音色を生かして荘厳な雰囲気を醸し出す「レクイエム」は埋もれた名曲の真価を世に知らしめた録音。鋭敏な感覚で華やいだ気分を取り除いたユニークな解釈の「戴冠式」では、シュターダーとヘフリガーの粛とした歌唱が忘れられない。

 

 

 

 

 

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