ブロムシュテット指揮ゲヴァントハウス管弦楽団 ブラームス交響曲第3番 気持ちの良い音楽 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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今日はブロムシュテット指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のブラームス交響曲第3番を聴きました。

 

昨年このブログに投稿した同じ演奏者のブラームス交響曲第4番と同じディスクに収録されていた録音です。2021年4月のセッション録音、と言う事ですので、この録音時ブロムシュテットは93歳、と言う事になります。(誕生日が7月11日ですから94歳になる少し前、ですね。)

 

演奏は指揮者の年齢など意識させない溌剌とした音楽を聴かせてくれます。決して速いテンポではありませんが弛緩したようなところは一瞬も無く、自然にしかも生き生きとした歌が溢れてくるようです。自然に、と言う言葉が無意識に出てしまうほど表情もテンポやディナミークの変化もなんの作為も感じられずそこにそのまま有った音楽、と言うように耳に入ってきますが、良く聴くと上記昨年の第4番の記事にも書いたように、実に細やかに細部まで彫琢された音楽だという事に気付きます。指揮者もオーケストラも小さな一つ一つの音符さえ決して疎かにはしていないのです。しかしそれでいて細部に気を使いすぎて流れが悪くなったり全体のバランスを見失ってしまうなどと言う事も全くなく、本当に聴いて気持ちの良い音楽がそこにありました。たぶんブラームスが伝えたかったのでは無いか、と思われる音がこんなに過不足無く心に沁みる、これは本当に素晴らしい音楽体験だと思いました。

 

YouTube再生リスト「Brahms: Symphonies 3 & 4」 こちらからヘルベルト・ブロムシュテット指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団による「ブラームス 交響曲第3番、第4番」全曲を聴くことができます。

 

 

 

ブラームス : 交響曲第3番&第4番 / ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団&ヘルベルト・ブロムシュテット (Brahms : Symphony No.3 & 4 / Gewandhausorchester Leipzig & Herbert Blomstedt) [CD] [Import] [日本語帯・解説付]

巨匠ブロムシュテットがゲヴァントハウス管と導き出したひとつのこたえ。
全身全霊で振ったブラームスの交響曲第3番&第4番!

 

ブラームス : 交響曲全集 / ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団&ヘルベルト・ブロムシュテット (Brahms : Complete Symphonies / Gewandhausorchester Leipzig & Herbert Blomstedt) [Live] [CD] [Import] [日本語帯・解説付き]

★1927年生まれのヘルベルト・ブロムシュテット。現役最高齢の巨匠がライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団と録音したブラームスの交響曲全曲がついにセットとなって登場いたします!
★録音はゲヴァントハウスにて、2019年9月、10月のライヴと2021年4月のセッションです。当初、全てライヴ収録の予定でしたが、長引くコロナ禍の影響で交響曲第3、4番のみセッションとなりました。
★ブロムシュテットは1998年から2005年の7年間に渡ってライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のシェフを務め、その後当団の名誉指揮者として指揮台に立っており、現在も非常に良好な信頼関係を築いています。
★ブロムシュテットの境地といえるブラームスは、楽譜を丁寧に読み込みその音楽に魂を宿らせたような生命力に満ちた演奏を展開しており、各作品の成り立ち、分析そして研究を重ね、導き出したひとつのこたえがこの演奏に結実。指揮者として60年以上のキャリアの巨匠が94歳で成し遂げた前代未聞の大偉業。祈りとともに魂のこもった演奏は感動せずにはいられません。

 

 

 

 

 

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