札響の新しい首席指揮者に、2025年4月よりエリアス・グランディさんが。札響新指揮者体制発表 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

クラシック音楽を中心にした好きな音楽と読書感想、日々の雑感などを思いつくまま気まぐれに書き綴ります

 

今朝北海道新聞に札幌交響楽団の次期首席指揮者が発表されたという記事がありました。

 

エリアス・グランディさん。1980年生まれ、と言う事ですから現在43歳の若い指揮者ですね。

 

現在のマティアス・バーメルトは2024年の3月で任期が終わりますから、次は誰なのかちょっと気にはなっていたのです。どうやらバーメルトの契約延長という事はなさそうですしそれにしてはなかなか発表が無いなぁ、と。グランディさんの就任が2025年4月、とのことですから2024年一年間は首席指揮者は不在という事になりますね。

 

エリアス・グランディさんの演奏は聴いたことはありません。でも、何だか名前に記憶があるなぁ、とネットで検索などしてみると、その理由が分かりました。実は昨年の11月の札響の定演に客演していたのです。この時、プログラムにショスターコーヴィッチのヴァイオリン協奏曲があり、そのソリストがヴィクトリア・ムローヴァでした。ムローヴァはとても好きなヴァイオリニストでしたから、チケットを買おうかどうか私はかなり迷ったのです。ムローヴァの演奏を生で聴けるチャンスはそう多くないかもしれない……。しかし、その頃色々やらなければならないこともあり、さんざん迷った挙げ句諦めたのでした。

 

その時のコンサートの指揮者がエリアス・グランディさん。(指揮者よりソリストの名前ばかり気にしていました(笑))

 

迷っている時に札響のサイトなどを何度も見ましたから、グランディさんの経歴紹介も一度ならず読んでいたのです。道理で記憶にある、筈です。

 

経歴紹介の中に「ドイツ人と日本人の両親のもと、ドイツに生まれる。」とありますし、以前PMFに参加したこともあるようですので日本との繋がりも結構ある人のようですね。

エリシュカ、ボンマー、バーメルトとヨーロッパ出身のベテラン指揮者を招聘してきた札響ですが、今回のエリアス・グランディさんも若いとは言えドイツの歌劇場での経験を積んで台頭してきた指揮者ですから、これまで培ってきた札響の音や音楽作り継承し大きくしていくために適任なのだろうと思います。これからどんな音楽を聴かせてくれるのか、楽しみです。

 

ネットで色々情報を拾ってみるとブログなどで、「ミニ・ティレーマン」とか「ミニ・クルレンツィス」とかと書かれている物もあったりしましたが…、一日も早く「ミニ」などと言う言葉がつけられないような存在になって欲しい物ですし、その時は札響もともに大きくなっていたら嬉しいなと思います。

 

昨年の定演の時の経歴紹介を下記に。

「エリアス・グランディ(指揮)
急激に頭角を現し、オペラおよびコンサートの双方において世界的に活躍を広げている。2015/16シーズンよりハイデルベルク歌劇場およびハイデルベルク・フィルハーモニー管弦楽団の音楽総監督を務め、ドイツ有数の音楽拠点としての名声を高める。とりわけモーツァルト、ベートーヴェン、プッチーニ、ヤナーチェクの音楽解釈には定評があり、一方で現代作品のレパートリーでも、ゲオルク・フリードリヒ・ハースのオペラ《朝と夜》や、ペーター・ルジツカのオペラ《ベンヤミン》等を指揮している。
2015年、第7回ゲオルグ・ショルティ国際指揮者コンクールで第2位(1位なし)を受賞し、一躍世界的な注目を集めた。2012-2015年にはダルムシュタット歌劇場の常任指揮者を務めた。現在、カタール・フィルハーモニー管弦楽団とも緊密な関係を築いている。2019/20シーズンは世界各地でデビューを飾り、フランクフルト歌劇場でフレデリック・ディーリアスの《村のロメオとジュリエット》、ミネソタ・オペラでR.シュトラウスの《エレクトラ》、東京二期会オペラ劇場の札幌公演でビゼーの《カルメン》を指揮したほか、ハイデルベルク歌劇場ではプッチーニの《蝶々夫人》(新演出)とロッシーニ《シベリアの理髪師》を上演した。また、フランクフルト放送交響楽団や読売日本交響楽団に客演した。今後のハイライトは、フランクフルト放送交響楽団、フランクフルト・ムゼウム管弦楽団、ブレーメン・フィルハーモニー管弦楽団、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団、ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団、ミュンヘン交響楽団、ワイマール・シュターツカペレ等を指揮する。また、ナショナル・ユース・オーケストラ・オブ・ジャーマニーとのヨーロッパ・ツアー、カタール・フィルハーモニー管弦楽団との中国ツアーのほか、ハイデルベルク歌劇場でベルクの《ルル》とヴェルディの《ドン・カルロ》を指揮する。
ドイツ人と日本人の両親のもと、ドイツに生まれる。バーゼル、ミュンヘン、ベルリンの各地で指揮とチェロ、音楽理論を学んだ。バイエルン放送交響楽団とコーミッシェ・オーパー・ベルリンのチェリストを経て、指揮者としてのキャリアを確立させた。」

 

2022年11月の札響定演への指揮者メッセージ。

 

10月2日に発表された札幌交響楽団の新指揮者体制は下記。

【新指揮者体制】

名誉音楽監督:尾高 忠明

友情指揮者:広上 淳一

正指揮者:川瀬 賢太郎

首席客演指揮者:下野 竜也(2024年4月就任)

次期首席指揮者:エリアス・グランディ(2025年4月就任)

 

下野さんが首席客演指揮者、ということで客演の機会が増えるとしたら嬉しいことですね。

 

それでは、今日はこれで。

 

 

 

 

 

 

 

そえだ信「赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録」。絶賛発売中!!!

 

 

下記リンクから、一部試し読みできます。ぜひ覗いてみて下さい。

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録1

 

 

赤ん坊の異世界ハイハイ奮闘録1 (MFブックス)

不作による飢餓、害獣の大繁殖。大ピンチの領地を救うのは、赤ちゃん!?

ルートルフ・ベルシュマンは生後6か月で突然大人並みの意識に目覚め、別世界の『記憶』に何かを告げられるのを感じる。焦らず周りの状況認識と言語習得から始めると、間もなく自分が男爵家の次男であり、領地が困窮していることを知る。領民たちが冬を越せないほどの深刻さに、自分が大人になるまでじっとしていられないと感じたルートルフは、兄のウォルフに自身の正体を明かし、ふたりで領地救済に乗り出そうと決意する。
「ぼく、のこと、ひみちゅ」
ふたりは別世界の『記憶』と『加護』という不思議な力を頼りに、領地に襲い来る問題への対処法を考えていくが……。
秘密を共有した兄弟コンビは無事に男爵領を救うことができるのか?
頭脳派0歳児の活躍とかわいらしさに目が離せない、本格異世界ファンタジー。

 

 

 

掃除機探偵の推理と冒険 (ハヤカワ文庫JA)

刑事の鈴木は、目覚めるとロボット掃除機になっていた! しかも眼前には男の死体が……。『地べたを旅立つ』改題。解説/辻真先

 

 

臼月【うすづき】トウコは援護【まも】りたい

二月の苫小牧。完全犯罪をもくろむ男が用意した完璧なはずのアリバイは、意外な人物によって崩される。人を【援護/まも】るつもりが、いつも必ず容疑者にしてしまう――史上最も不器用な「探偵」が活躍する、デビュー作『掃除機探偵の推理と冒険』に続く新感覚ミステリ

 

こちらで第一話全文無料で読めます。