カール・ライスター ブラームス クラリネット三重奏曲 & クラリネット五重奏曲 名曲の名演 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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昨日の記事の中で「アマデウス弦楽四重奏団のブラームスの弦楽四重奏曲、五重奏曲、六重奏曲全集と言うCDBOX」と書いたのですが、この5枚組のCDBOXの中に1曲だけアマデウス弦楽四重奏団が全く関わっていない演奏が入っていました。それは、カール・ライスターのクラリネット、クリストフ・エッシェンバッハのピアノ、ゲオルク・ドンデラーのチェロによるブラームスのクラリネット三重奏曲でした。(ゲオルク・ドンデラーと言う人は元ベルリン・フィルの団員で、主にベルリン・フィルの主要な奏者で結成されたドロルツ四重奏団のメンバーだった人だそうです。)

 

この演奏、久し振りに聴いたのですがなかなか聴き応えのある音楽だと改めて感心。カール・ライスターのクラリネットとまだ若かったエッシェンバッハのピアノによる切れ込みの鋭い応酬、それを柔らかく受け止めつなぎ止めるドンデラーのチェロ。晩年の諦観も滲ませた味わいを感じさせるこの曲に少し華やいだ表情も加えたような独特の魅力を感じさせる演奏でした。

 

この曲の後に収録されているカール・ライスターとアマデウス弦楽四重奏団による「クラリネット五重奏曲」ももちろん素晴らしい演奏です。何度聴いても飽きることの無い、名曲の名演。

 

 

 

Complete String Quartets, Quintets, Sextets

アマデウス四重奏団の録音を中心としたブラームスの室内楽曲集。2005年4月に第1ヴァイオリン奏者、ノーバート・ブレイニンの訃報も記憶に新しいところですが、1987年にヴィオラのシドロフを失って以来、すでに活動を休止していたとはいえ、グループの中心的存在だったブレイニンの死は、アマデウス四重奏団栄光の歴史の終焉を感じさせずにはおかないものでしたし、同時に、この一時代を画した名クァルテットの存在の大きさを改めて思い知らされた出来事でした。
 ここに収められた演奏は、いずれも以前から定評のあるものばかり。構成感にとむ音楽造りの中で入念に歌い込まれた、味わい深い至芸を堪能することができます。指揮者に転向する以前、ドイツ・ピアニズムの正統な後継者として活躍していたエッシェンバッハ、ベルリン・フィル木管セクションの顔というべき存在だったライスターとの共演も聴きものです。

 

 

 

 

 

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