"Virga Jesse" WAB 52 「ブルックナー:ラテン語によるモテット集」より | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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記事冒頭に掲載したのは、ラトヴィア放送合唱団の演奏するブルックナー "Virga Jesse"「エサイの枝は芽を出し」 WAB 52と言うモテットです。

 

今日はこの録音も収録されていたラトヴィア放送合唱団の「ブルックナー:ラテン語によるモテット集」を聴いていました。

ブルックナーという人は40歳くらいから交響曲を作曲し始めるまでは数多くの合唱曲を遺しています。彼自身教会で育ち成長してからは教会の付属の学校の教師をしたり教会のオルガンを弾いていたりしましたから、作曲された作品も教会に関係する音楽、宗教音楽が多くを占めています。

 

"Virga Jesse"の動画を冒頭に掲載したのは、この曲が私にとってとても懐かしい曲のひとつだったからです。

たしか、大学2年の時でした。その年の全日本合唱コンクールの選択曲集の中にこの曲が掲載されており、私たちの合唱団はこの曲を歌うことになったのでした。(自由曲はブラームスの「哀悼歌」でした。)

 

難しい曲だった記憶があります。音程が取りづらく、旋律線もそれまで歌ったどんな音楽とも少し違った感じがする独特の音楽、でした。「哀悼歌」は良くも悪くも気持ちの入った歌にはなったと思うのですが、こちらの方は最後まで消化不良だった気がします。

 

それから、あまり多くはないのですがブルックナーの無伴奏合唱曲のディスク等もいくつか買って聴いていますが、やはりどうも、こう歌ったら良かったのか、とハッとさせられるような演奏には出会っていませんでした。

 

今日聴いたこのラトヴィア放送合唱団の演奏。素晴らし意演奏でした。静謐でどこまでも美しい世界。そうか、ブルックナーの心にあったのはこういう世界か。何だか心が洗われるようでした。

 

そうか…。こう歌ったら…

 

(まあ、歌えたかどうかは……。(笑))

 

 

ラトヴィア放送合唱団「ブルックナー:ラテン語によるモテット集」全曲こちらから聴けます。

 

 

 

ブルックナー: ラテン語によるモテット集

現代ヨーロッパに数あるプロフェッショナル室内楽合唱団の中でも、トップクラスの実力を誇るラトヴィア放送合唱団。1992年以降、音楽監督兼首席指揮者であるシグヴァルズ・クラーヴァとカスパルス・プトニンシュの2人のもとで活動、世界中の音楽祭に出演するほか、著名指揮者との共演も数多く、来日経験もある表現力豊かな合唱団です。彼らの17枚目のアルバムは、ブルックナーのモテット集。クローンシュトルフ・ミサ曲などこの中の何曲かは、ブルックナーがザンクト・フローリアンやリンツなどで、オルガン奏者、合唱指揮者として活躍していた40歳くらいまでの間に書かれており、これらは作曲家自身が「未熟な作である」と考え、公表を控えていたためあまり演奏されることがありませんでした。しかし近年になってこれら初期作品の真価が認められ、数多くの合唱団によって歌われるようになっています。どの曲もブルックナーの敬虔な宗教心が反映された素朴な美しさを有しています。

 

 

 

 

 

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