プーランク「グローリア」 - I. Gloria
プーランク「スターバト・マーテル」 - 1. Stabat Mater dolorosa
しばらく前にプーランクの無伴奏合唱曲を聴いて記事投稿しましたが、
今日は、同じプーランクの管弦楽伴奏による大作「グローリア」「スターバト・マーテル」の2曲を続けて聴いてみました。
私がプーランクの「グローリア」を初めて聴いたのはミシェル・コルボ指揮の演奏だったと思います。その後、ジョルジュ・プレートル指揮の「グローリア」と「スターバト・マーテル」が収録されたアルバムを聴きました。
不思議な明るさ、軽さとソプラノの美しい旋律が心に残る「グローリア」と深い悲しみの表現が印象的な「スターバト・マーテル」、ある意味対照的な音楽ですが、ともにプーランクの深い信仰心と晩年の音楽観を伝えてくれる傑作だと思います。
今日聴いたのは、小澤征爾指揮ボストン交響楽団 & タングルウッド祝祭合唱団によるアルバム。ソプラノソロはキャスリーン・バトル。1987年10月ボストンで録音された音源だそうです。
2曲とも小澤さんの師でもあり前任のボストンの音楽監督だったシャルル・ミュンシュに関わりの深い曲と言うことで指揮者、オーケストラ、合唱ともに気持ちの入った演奏です。そしてなによりキャスリーン・バトルの澄み切った声はこの2曲が持つ純粋な祈りを切実に感じさせてくれます。とても聴き応えのあるアルバムでした。
こちらから小澤征爾指揮ボストン交響楽団 & タングルウッド祝祭合唱団 プーランク「グローリア」「スターバト・マーテル」全曲を聴くことができます。
小澤征爾がドイツ・グラモフォン、フィリップス・レーベルに録音した名盤を再発売。本作は、大規模な声楽作品も得意とした小澤征爾によるプーランクの声楽作品を2曲収録したアルバム。対象的な雰囲気の2曲を、ソプラノ歌手キャスリーン・バトルの清澄な歌唱と共に奏でる一枚。