バーンスタイン指揮ウイーン・フィルハーモニー シューマン交響曲第1番「春」 活気に満ちた名演 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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今日は、「私の初めて買ったシューマンの交響曲のCD」シリーズ(なんじゃそりゃ(笑))の最終回、と言う事でレナード・バーンスタイン指揮ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団による交響曲第1番「春」を聴きました。

 

 

 

 

全部違う演奏者で、と考えて、と言うようにどこかに書いた記憶がありますが指揮者は全部違うのですが、オーケストラは第3番以外は全部ウイーン・フィルハーモニー管弦楽団になってしまっていたようです。(なんて、今気付きました(笑))

 

久し振りに聴くバーンスタインのシューマン第1番は、とても活気に満ちた演奏でウイーン・フィルの柔らかな響きと相俟って魅力的な音楽を紡ぎ出しています。細かな音の動きがとても自然で生き生きとしていて、なんとも言えない華やぎを感じさせる演奏。

 

このCDを処分してしまってからもう随分経ちます。久し振りに聴いて、このCDを初めて聴いた後、なんだかシューマンがとても好きになってしまったことを思い出しました。ちょっと気難しく話しかけずらい、と思っていた人のとても人なつっこい表情を見つけてしまった時の気分、に近いかも知れません。これは手放しちゃいけなかったCDだよな。何だかそんな気がしました。

 

「ロベルト・シューマンの交響曲第1番変ロ長調作品38「春」(Sinfonie Nr. 1 B-Dur op. 38 "Frühling" )は、1841年1月から2月にかけて作曲され、同年3月31日、メンデルスゾーン指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団によって初演された。ザクセン国王フリードリヒ・アウグスト2世に献呈された。演奏時間約33分。(中略)
シューマンは初演後さらに推敲を重ね、1841年の末にパート譜を出版、1853年には総譜を出版した。出版社は共にブライトコップ社である。一般に演奏されるのはこちらの稿である。初稿で与えられていた各楽章の表題は削除されている。(中略)
「春」という副題については、以下のいきさつがある。
この曲は、アドルフ・ベトガー(英語版、ドイツ語版)の詩に霊感を得て書かれたといわれ、シューマンは当初のこの交響曲を「春の交響曲(Frühlingssinfonie)」と呼び、初演時は各楽章にそれぞれ先述の標題を付けていたが、後に取り去った。シューマンがメンデルスゾーンに宛てた手紙には、第1楽章について、冒頭のトランペットは高いところから呼び起こすように響き、すべてが緑色を帯びてきて蝶々が飛ぶ様子も暗示される。主部のアレグロではすべてが春めいてくることを示すともいえるが、これらは作品完成後に浮かんだイメージだとも述べている。(中略)
他のシューマンの交響曲と同様に、かつては様々な指揮者が様々なオーケストレーションの変更を行っていた。マーラーは、冒頭のファンファーレの変更が先述のように楽器側の制約による変更だったことを踏まえて初稿時のものを復活させ、またティンパニの音変更や金管の削減や強化など大鉈をふるっている。このマーラー版の録音としてはチェッカート、シャイー(ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団との新盤)、スダーンのものが存在する。他にもセル、ミュンシュ、ロジェストヴェンスキーは、第1楽章18小節の木管のパッセージなどにおいてマーラー版のオーケストレーションを採用している。」(Wikipedia 交響曲第1番 (シューマン) より)

 

 

シューマン:交響曲全集

名指揮者バーンスタインの晩年にあたる1980年代のシューマン録音。伝統あるVPOを相手に、彼が表現したかったといわれる深い慈しみあふれる音が迫る名演に。

 

 

 

 

 

 

そえだ信「臼月【うすづき】トウコは援護【まも】りたい」

「掃除機探偵の推理と冒険」に続きこちらもよろしくお願いします。

4編の倒叙ミステリーからなる連作中短編集。ユニークなキャラクターが魅力的です!

 

ツイッターに感想がよせられています!

 

「昨日の予告通り、そえだ信 さんの『臼月トウコは援護りたい』の感想を、ブログにアップしました。 もうちょっと素直に読んでも良かったかも、という気もしないでも無いですが、私のようなヒネクレ者にも楽しめる、良い作品です。」

 

 

「そえだ信「臼月トウコは援護りたい」面白かった。 被疑者の無実を証明しようと証言を剃ればするほど、被疑者のアリバイを崩していくキャラクターにまつわる、すっきりするミステリ短編集!」

 

「掃除機探偵面白かったので購入。 完璧なアリバイを用意して犯行に及んだ犯人たち。雇ったばかりの臼月トウコの援護によって追い込まれていく連作倒叙ミステリ。 風変わりのキャラと独創的なトリックの面白さが際立っていて、楽しめました。」

 

「「臼月トウコは擁護りたい」、読了!倒叙モノの醍醐味の一つに犯人の焦燥感があると思うのですが、本作はこれが思う存分に楽しめて良いですね。使えないバイトとして犯人の目の前に出現する上に、自分の犯罪の弱点はきっちり刺してきて、クビだ!!!にいたる様式美が好き。ドラマにも向くのでは?」

 

「『臼月トウコは擁護りたい』読んだぜ。 北海道(主に札幌)を舞台にした連作倒叙。犯人が上手く警察の追及を避けられたかな、ってところにふらりと「そうですよーこの人が犯人なワケないじゃないですかー」と加勢しに来たかと思ったらスーパー余計なことを言って急転直下事件を解決しちゃう臼月さんは」

 

 

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臼月【うすづき】トウコは援護【まも】りたい

二月の苫小牧。完全犯罪をもくろむ男が用意した完璧なはずのアリバイは、意外な人物によって崩される。人を【援護/まも】るつもりが、いつも必ず容疑者にしてしまう――史上最も不器用な「探偵」が活躍する、デビュー作『掃除機探偵の推理と冒険』に続く新感覚ミステリ

 

 

 

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掃除機探偵の推理と冒険 (ハヤカワ文庫JA)

刑事の鈴木は、目覚めるとロボット掃除機になっていた! しかも眼前には男の死体が……。『地べたを旅立つ』改題。解説/辻真先

 

 

解説者は、辻真先さん。とても素敵な解説でした。ぜひご一読下さい。

 

 

 

 

 

そえだ信、いよいよ国際的作家に?(笑)

 

タイの次は、台湾、でした。