カール・シューリヒト指揮スイス・ロマンド管弦楽団 ブラームス交響曲第1番 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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今日は何となくブラームスの交響曲第1番を聴きたいな、と思いました。

最近あまり聴いていなかったな。それで、誰の演奏にしようか・・・

 

少し迷いながら選んだのはカール・シューリヒト指揮スイス・ロマンド管弦楽団が1953年12月に録音したものでした。

 

少し前に手に入れて聴いたのは間違いないのですがどんな感じだったか忘れてしまっています。でも、シューリヒトのブラームス。変な演奏な訳はない、でしょう(笑)

 

聴き始めると、「変な演奏・・・」所ではありませんでした。曲が始まってすぐに完全に惹き込まれてしまっていたのです。

 

同じシューリヒトが指揮したモーツァルトやベートーヴェンなどの軽やかさとは一線を引いた演奏でした。遅めのテンポで始まる第一楽章。普段のシューリヒトに比べテンポルバートも多い気がします。しかし、それは音楽を重苦しくする要素には全くなっていないのです。普通はブラームスの交響曲の中でも重厚で構築感を強く感じるこの曲が実に生き生きと再現されています。若々しいブラームス。伸びやかで情熱的で、時に優柔不断な表情を見せながらも精一杯に何かを叫ぼうとしている。そして、第四楽章の美しさ。様々な思いを込めて歌い上げられるメロディ。かなり速いテンポで叩き込まれていく音楽はこみ上げる気持ちを抑え込み揺さぶりながら繰り返すごとに盛り上がり、まるで迸るようなクライマックスを迎え・・・。

 

シューリヒトのブラームスがとても良いのは知っていましたが、この演奏はその中でも情熱、と言うか熱さのような物はトップクラスなのでは無いかと思います。1953年のモノラル録音で決して聴きやすい録音では無いと思いますが、演奏は素晴らしい物でした。

 

カール・シューリヒト指揮 ブラームス:交響曲全集+協奏曲集+ドイツ・レクイエム他

ブラームス:交響曲全集+協奏曲集+ドイツ・レクイエム他(カプリング順) 全てカール・シューリヒト指揮、モノラル録音 CD1 交響曲第3番(シュトウットガルト放送響、1954年12月2日ライヴ)、交響曲第1番(スイス・ロマンド管、1953年12月28日ライヴ) CD2 交響曲第2番(ウィーンフィル、1953年6月スタジオ録音)、交響曲第4番(北ドイツ放送響、1958年5月7日ライヴ) CD3 ピアノ協奏曲第2番(シュトウットガルト放送響、アンダ、1954年11月ライヴ)、ヴァイオリンとチェロの二重協奏曲(スイス・ロマンド管、クーレンカンプ=Vn、マイナルディ=Vc 1947年7月8日スタジオ録音) CD4 ヴァイオリン協奏曲(ウィーンフィル、フェラス=Vn 1954年4月スタジオ録音)、運命の歌(シュトウットガルト放送響、同合唱団、1954年1月26日ライヴ)、ナニー(シュトウットガルト放送響、同合唱団1954年1月25日ライヴ) CD5 ドイツ・レクイエム(シュトウットガルト放送響、同合唱団、マリア・シュターダー=S、ヘルマン・プライ=Br他1959年11月ライヴ)

 

 

 

 

 

そえだ信「臼月【うすづき】トウコは援護【まも】りたい」

「掃除機探偵の推理と冒険」に続きこちらもよろしくお願いします。

4編の倒叙ミステリーからなる連作中短編集。ユニークなキャラクターが魅力的です!

 

ツイッターに感想がよせられています!

 

「昨日の予告通り、そえだ信 さんの『臼月トウコは援護りたい』の感想を、ブログにアップしました。 もうちょっと素直に読んでも良かったかも、という気もしないでも無いですが、私のようなヒネクレ者にも楽しめる、良い作品です。」

 

 

「そえだ信「臼月トウコは援護りたい」面白かった。 被疑者の無実を証明しようと証言を剃ればするほど、被疑者のアリバイを崩していくキャラクターにまつわる、すっきりするミステリ短編集!」

 

「掃除機探偵面白かったので購入。 完璧なアリバイを用意して犯行に及んだ犯人たち。雇ったばかりの臼月トウコの援護によって追い込まれていく連作倒叙ミステリ。 風変わりのキャラと独創的なトリックの面白さが際立っていて、楽しめました。」

 

「「臼月トウコは擁護りたい」、読了!倒叙モノの醍醐味の一つに犯人の焦燥感があると思うのですが、本作はこれが思う存分に楽しめて良いですね。使えないバイトとして犯人の目の前に出現する上に、自分の犯罪の弱点はきっちり刺してきて、クビだ!!!にいたる様式美が好き。ドラマにも向くのでは?」

 

「『臼月トウコは擁護りたい』読んだぜ。 北海道(主に札幌)を舞台にした連作倒叙。犯人が上手く警察の追及を避けられたかな、ってところにふらりと「そうですよーこの人が犯人なワケないじゃないですかー」と加勢しに来たかと思ったらスーパー余計なことを言って急転直下事件を解決しちゃう臼月さんは」

 

 

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臼月【うすづき】トウコは援護【まも】りたい

二月の苫小牧。完全犯罪をもくろむ男が用意した完璧なはずのアリバイは、意外な人物によって崩される。人を【援護/まも】るつもりが、いつも必ず容疑者にしてしまう――史上最も不器用な「探偵」が活躍する、デビュー作『掃除機探偵の推理と冒険』に続く新感覚ミステリ

 

 

 

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掃除機探偵の推理と冒険 (ハヤカワ文庫JA)

刑事の鈴木は、目覚めるとロボット掃除機になっていた! しかも眼前には男の死体が……。『地べたを旅立つ』改題。解説/辻真先

 

 

解説者は、辻真先さん。とても素敵な解説でした。ぜひご一読下さい。

 

 

 

 

 

そえだ信、いよいよ国際的作家に?(笑)

 

タイの次は、台湾、でした。