小澤征爾/サイトウ・キネン・オーケストラ ショスタコーヴィチ交響曲第5番 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

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ショスタコーヴィチの交響曲というのも、普段はあまり聴くことは多くないのですが、今日は何故か第5番を聴きたくなりました。

 

iTunesのライヴラリーの中にある数種類の音源の中から今日選んだのは、小澤征爾指揮サイトウ・キネン・オーケストラによる演奏です。(2006年9月 第15回サイトウ・キネン・フェスティバル松本でのライヴ録音盤、とのこと)

 

オーケストラの柔らかで繊細な響きが魅力的な演奏です。今日はYouTubeの動画でも観ました。(CDの録音と全く同じ演奏なのかどうかは知りませんが、)CDで音だけ聴くのと動画で映像を見ながら聴くのとで随分印象が変わるような気もします。特に指揮棒を持たずに表情豊かに振る小澤征爾さんの姿を見ることでかなりイメージが変わってくるようです。

 

そう言えば小澤さんが指揮棒を持たなくなったのはいつ頃からだったでしょう。ボストン交響楽団の最後の頃? ウイーン国立歌劇場の時代? ほとんどサイトウ・キネン・オーケストラばかりを振るようになってからだったか・・・。

 

YouTubeの色々な動画を見ると、1990年代の後半あたりで指揮棒を持ったり持たなかったりしているようだった気がします。若い頃の精確でしなやかな棒の軌跡で創り出していたアンサンブルや音の精確さから、もう一歩踏み出そうという試みが指揮棒を捨て(捨ててはいないとは思いますが(笑))柔らかい両手の動きの中から豊かな表情の音楽を描き出そうとしていたのだと思います。それは永年育て上げたボストン交響楽団でもできなかったことがサイトウ・キネンならできる、と言う確信から来ていたのかも知れません。

 

サイトウ・キネン・オーケストラとのショスタコーヴィチ交響曲第5番は、ロシアのオーケストラなどで聴ける重く迫力のある音とはひと味違った表現になっています。時に柔らかく、時にしなやかに、そしてここぞという所では強烈に。とても充実感の有る音楽でした。

 

 

 

ショスタコーヴィチ:交響曲第5番

指揮とオーケストラ、そして楽曲が見事にそろった一期一会の熱演!
2006年サイトウ・キネン・フェスティバルの15年という節目の年に、ショスタコーヴィチ生誕100年を記念して演奏された、交響曲第5番。小澤とサイトウ・キネン・オーケストラならではの一糸乱れぬアンサンブルで紡がれる透徹した響きは、作品に潜む時代の陰鬱な悲劇性を見事に表現しています。小澤とサイトウ・キネン・オーケストラの録音のなかでも、ナンバー1といわれる名盤です。

 

 

 

そえだ信「臼月【うすづき】トウコは援護【まも】りたい」

「掃除機探偵の推理と冒険」に続きこちらもよろしくお願いします。

4編の倒叙ミステリーからなる連作中短編集。ユニークなキャラクターが魅力的です!

 

ツイッターに感想がよせられています!

 

「昨日の予告通り、そえだ信 さんの『臼月トウコは援護りたい』の感想を、ブログにアップしました。 もうちょっと素直に読んでも良かったかも、という気もしないでも無いですが、私のようなヒネクレ者にも楽しめる、良い作品です。」

 

 

「そえだ信「臼月トウコは援護りたい」面白かった。 被疑者の無実を証明しようと証言を剃ればするほど、被疑者のアリバイを崩していくキャラクターにまつわる、すっきりするミステリ短編集!」

 

「掃除機探偵面白かったので購入。 完璧なアリバイを用意して犯行に及んだ犯人たち。雇ったばかりの臼月トウコの援護によって追い込まれていく連作倒叙ミステリ。 風変わりのキャラと独創的なトリックの面白さが際立っていて、楽しめました。」

 

「「臼月トウコは擁護りたい」、読了!倒叙モノの醍醐味の一つに犯人の焦燥感があると思うのですが、本作はこれが思う存分に楽しめて良いですね。使えないバイトとして犯人の目の前に出現する上に、自分の犯罪の弱点はきっちり刺してきて、クビだ!!!にいたる様式美が好き。ドラマにも向くのでは?」

 

「『臼月トウコは擁護りたい』読んだぜ。 北海道(主に札幌)を舞台にした連作倒叙。犯人が上手く警察の追及を避けられたかな、ってところにふらりと「そうですよーこの人が犯人なワケないじゃないですかー」と加勢しに来たかと思ったらスーパー余計なことを言って急転直下事件を解決しちゃう臼月さんは」

 

 

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臼月【うすづき】トウコは援護【まも】りたい

二月の苫小牧。完全犯罪をもくろむ男が用意した完璧なはずのアリバイは、意外な人物によって崩される。人を【援護/まも】るつもりが、いつも必ず容疑者にしてしまう――史上最も不器用な「探偵」が活躍する、デビュー作『掃除機探偵の推理と冒険』に続く新感覚ミステリ

 

 

 

文庫版「掃除機探偵の推理と冒険」発売中

 

 

 

 

 

掃除機探偵の推理と冒険 (ハヤカワ文庫JA)

刑事の鈴木は、目覚めるとロボット掃除機になっていた! しかも眼前には男の死体が……。『地べたを旅立つ』改題。解説/辻真先

 

 

解説者は、辻真先さん。とても素敵な解説でした。ぜひご一読下さい。

 

 

 

 

 

そえだ信、いよいよ国際的作家に?(笑)

 

タイの次は、台湾、でした。