エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調, Op.85 彼女が演奏するとナイチンゲールもともに歌いました。 | クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

クラシック音楽と読書の日記 クリスタルウインド

クラシック音楽を中心にした好きな音楽と読書感想、日々の雑感などを思いつくまま気まぐれに書き綴ります

 

今までも何度かご紹介したクラシック音楽のパブリックドメインの音源を紹介しているサイト「クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~」で今日更新された記事は、エルガーの自作自演による交響曲第2番の演奏について、でした。

 

「コロナ禍で暇が出来たこともあってアナログのレコードやCDを整理していると、一枚だけエルガーの自作自演のCDが出てきました。
収録されているのは以下の2曲なので、悪くありません。

  1. エルガー:交響曲第2番 変ホ長調, Op.63:エルガー指揮 ロンドン交響楽団 1927年4月1日&7月12日録音
  2. エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調, Op.85:(Cello)ベアトリス・ハリソン:エルガー指揮 ロンドン交響楽団 1928年3月23日録音」(クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~ エルガー:交響曲第2番 変ホ長調, Op.63 より)

このページで紹介されダウンロード可能になっているのは「エルガー:交響曲第2番 変ホ長調, Op.63」についてでしたが、記事の内容はチェロ協奏曲についてもスペースが割かれ、ソリストのベアトリス・ハリソンについても触れられていました。

 

「ベアトリス・ハリソンというチェリストについても全く知るところのない演奏家だったのですが、イギリスではディーリアス作品のスペシャリストとしてよく知られていて、彼の作品の初演を数多く手がけているチェリストだったようです。また、ベアトリス・ハリソンと言えば、彼女がオクステッドの自宅の庭に腰かけてチェロを演奏すると、集まったナイチンゲールが彼女の演奏と同時に歌うというラジオ放送でも有名です。」(クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label~ エルガー:交響曲第2番 変ホ長調, Op.63 より)

 

ナイチンゲールが同時に歌うラジオ放送?

 

なんだかそんな記述にとても興味がわきました。

 

ベアトリス・ハリソンについて、Wikipediaを見てみると、

 

「ベアトリス・ハリスン(Beatrice Harrison 1892年12月9日 - 1965年3月10日[1])は、20世紀前半に活躍したイギリスのチェリスト。特にフレデリック・ディーリアスの作品など、イングランドの重要な楽曲の初演に複数携わり、他の作品では初録音や標準となる録音を遺した。」(Wikipedia ベアトリス・ハリスン より)

「ハリスンの演奏は初期のBBCラジオ放送を通じて広く知られるようになった。また、彼女がオクステッドの自宅の庭に腰かけてチェロを演奏すると、集まったナイチンゲールが彼女の演奏と同時に歌うという、「ライブ」録音も複数行っている。こうして録音された楽曲には『我が母の教えたまいし歌』(ドヴォルザーク)、『ヒンドゥーの歌』(リムスキー=コルサコフ )、『ロンドンデリーの歌』などがある。また、同じ庭で収録されたナイチンゲール1羽の歌声や夜明けのさえずりの様子も発売された。これらの録音は極めて高い人気を獲得した。しかしながら、BBCの録音で聴かれるこうした鳥の鳴き声は本物のナイチンゲールの声ではなく、見事な鳴きまねを聞かせたモード・グールドによるものであると指摘する者もいる。
ハリスンはコメディー映画『The Demi-Paradise』に、BBCの放送のためにナイチンゲールの歌声の伴奏としてチェロを弾くハリスン自身の役で出演している。」(Wikipedia ベアトリス・ハリスン より)

 

分かったような分からないような・・・(笑)

 

それで、YouTubeで「Beatrice Harrison Nightingales」と検索すると・・・、いくつか動画が出てきました。なるほど、当時としては画期的な企画だったのでしょう。ちょっと鳥の声と音楽のバランスが良くないような気もしますが、なんとも言えない雰囲気はなかなか良い感じです。

 

 

 

 

冒頭に掲載したのは、エルガー指揮、ベアトリス・ハリソンのチェロ独奏による「エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調, Op.85」です。作曲者による力強く直截な音楽作りに答えるハリソンのチェロ。なかなか良い味わいが出ていますね。

 

 

Elgar: Symphony 2/Cello Conc

エルガーは多くの自作自演録音を残していることでも有名。大作である交響曲第2番を、第3楽章の別テイクとあわせて収録。またハリソンをソロに迎えたチェロ協奏曲は、この曲のスタンダードとして聴かれ続けてきたものです。

 

 

 

そえだ信「臼月【うすづき】トウコは援護【まも】りたい」

「掃除機探偵の推理と冒険」に続きこちらもよろしくお願いします。

4編の倒叙ミステリーからなる連作中短編集。ユニークなキャラクターが魅力的です!

 

ツイッターに感想がよせられています!

 

「昨日の予告通り、そえだ信 さんの『臼月トウコは援護りたい』の感想を、ブログにアップしました。 もうちょっと素直に読んでも良かったかも、という気もしないでも無いですが、私のようなヒネクレ者にも楽しめる、良い作品です。」

 

 

「そえだ信「臼月トウコは援護りたい」面白かった。 被疑者の無実を証明しようと証言を剃ればするほど、被疑者のアリバイを崩していくキャラクターにまつわる、すっきりするミステリ短編集!」

 

「掃除機探偵面白かったので購入。 完璧なアリバイを用意して犯行に及んだ犯人たち。雇ったばかりの臼月トウコの援護によって追い込まれていく連作倒叙ミステリ。 風変わりのキャラと独創的なトリックの面白さが際立っていて、楽しめました。」

 

「「臼月トウコは擁護りたい」、読了!倒叙モノの醍醐味の一つに犯人の焦燥感があると思うのですが、本作はこれが思う存分に楽しめて良いですね。使えないバイトとして犯人の目の前に出現する上に、自分の犯罪の弱点はきっちり刺してきて、クビだ!!!にいたる様式美が好き。ドラマにも向くのでは?」

 

「『臼月トウコは擁護りたい』読んだぜ。 北海道(主に札幌)を舞台にした連作倒叙。犯人が上手く警察の追及を避けられたかな、ってところにふらりと「そうですよーこの人が犯人なワケないじゃないですかー」と加勢しに来たかと思ったらスーパー余計なことを言って急転直下事件を解決しちゃう臼月さんは」

 

 

こちらで第一話全文無料で読めます。

 

 

 

 

 

 

臼月【うすづき】トウコは援護【まも】りたい

二月の苫小牧。完全犯罪をもくろむ男が用意した完璧なはずのアリバイは、意外な人物によって崩される。人を【援護/まも】るつもりが、いつも必ず容疑者にしてしまう――史上最も不器用な「探偵」が活躍する、デビュー作『掃除機探偵の推理と冒険』に続く新感覚ミステリ

 

 

 

文庫版「掃除機探偵の推理と冒険」発売中

 

 

 

 

 

掃除機探偵の推理と冒険 (ハヤカワ文庫JA)

刑事の鈴木は、目覚めるとロボット掃除機になっていた! しかも眼前には男の死体が……。『地べたを旅立つ』改題。解説/辻真先

 

 

解説者は、辻真先さん。とても素敵な解説でした。ぜひご一読下さい。

 

 

 

 

 

そえだ信、いよいよ国際的作家に?(笑)

 

タイの次は、台湾、でした。