1月27日はモーツァルトの誕生日です。それじゃ何かモーツァルトを聴こうか、と思いかけたのがこれでした。
カラヤン/モーツァルト:レクィエム(1960年ライヴ)
モーツァルト:レクィエム 二短調 K.626
レオンティーン・プライス(ソプラノ)
ヒルデ・レッスル=マイダン(メゾソプラノ)
フリッツ・ヴンダーリヒ(テノール)
ヴァルター・ベリー(バス)
ウィーン楽友協会合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
録音時期:1960年8月24日
録音場所:ザルツブルク、祝祭大劇場
録音方式:モノラル(ライヴ)
誕生日に遺作の、それも「レクイエム」と言うのも何ですが・・・(笑)
この音源(CDではなくAmazonのMP3でしたので・・・)を購入したのは2015年の5月か6月のようです。(フリッツ・ヴンダーリッヒのエヴァンゲリスト J.S.バッハ マタイ受難曲 BWV.244)
カラヤンのモーツァルトは大分以前に一連の後期交響曲のレコードを聴いて失望したというかちょっとした拒絶反応を感じてしまった物ですから、その後はほとんど聴いたことはありませんでした。このレクイエムの音源を購入したのは、ただフリッツ・ヴンダーリヒがテノールソロを歌っているから、と言うだけの理由でした。
でも、このレクイエムの演奏なかなか良いのです。
まずコーラスが良い。声質も音程感も発音、フレージングもこの曲にぴったりという感じです。
そして、ソリスト達。ソプラノがプライス、バリトンがワルター・ベリー、そしてテノールがフリッツ・ヴンダーリッヒですから文句のつけようがあるはずもありません。(メゾソプラノのヒルデ・レッスル=マイダンと言う人は私は名前を知らなかったのですが、50年代や60年代ワルター、クレンペラー、カラヤンなど超一流指揮者のディスクに数多く名前が出ていますから、この人も相当活躍していた人のようです。)
カラヤンの指揮も正統的な解釈というか、堂々としてそれでいて細部まで細やかな目配りの効いた立派なモーツアルトです。
聞き終えて、思わず立ち上がり言ってみたくなりました。「悪くないぞ、カラヤンくん! みんなが・・・」(もう良いって!!(笑))
カラヤンという人、声楽付きの規模の大きな曲は特にうまいようです。
それ以来、モーツアルトの「レクイエム」を聞きたくなるとこの音源を選ぶことが多くなりました。
それにしても、ヴンダーリッヒの声。
この人の声はモーツァルトが合っているなやっぱり。