パソコンのitunesをランダムに再生してBGM代わりにし本を読んでいたのですが、しばらくして本に向かう集中力がなくなったのか、その時鳴っていた音楽の方に意識が向いていました。
ベートーヴェンの交響曲第1番
すっきりした演奏だな。でもテンポも速すぎず遅すぎずなかなか良い感じ。
えっ、これ誰の演奏だったっけ?
パソコンのモニターを覗いて見ると、カラヤン指揮 フィルハーモニア管弦楽団、となっていました。そうか、カラヤンの最初の全集か。
考えてみれば、この演奏はあまりじっくり聴いたことなかったな。
一度止めて最初から聴くことにしました。
1950年代の録音にしてはまあ音も良い感じですし、演奏のプロポーションも整っていて端正で正統的な表現。楷書的表現ながらこの指揮者がただ者ではないことをしっかり感じさせてくれる演奏です。
なかなか良いじゃない。
「悪くないぞ、カラヤンくん! みんなが言うほど悪くない!」・・・なんて(笑)
あっ、ごめんなさい。何かの本で読んだ言葉が頭の隅にこびりついていて一度使ってみたかったのです(笑)
(これはあの大指揮者オットー・クレンペラーの言葉です。カラヤンが「ドン・ジョバンニ」を演奏中、聴いていたクレンペラーがいきなり立ち上がってこう叫んだんだそうです。聴衆は爆笑、公演は台無し。カラヤンは終生クレンペラーを許さなかったとか。)
カラヤンのベートーヴェンは1960年代に録音された全集の物はよく聴いたのですが後はあまり聴いていませんでした。この50年代のフィルハーモニアとの全集盤、他の曲もじっくり聴きたくなりました。
ベートーヴェンイヤーだしね。他にもあまり聴いていない録音聴いてみようか。